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DXによって仕事を奪われないよう機械に助けてもらう

どうも、ゑんどうです。

みなさんが所属する会社の中でDXだなんだって耳にする機会、増えました?それとも聞かなくなりました?「おい、そもそもDXってなんだ?」とか「DX?何それ、美味しいの?」みたいな人もいるでしょう。

ボクはこうやって外来語というか、カタカナが頻繁に出てくるようになっている状態は根本的に何もできない状態に陥っている可能性が高いと思っていたりしますが、無思考にカタカナを使うのはやめた方がいいと思うんですよね。

何より、DX先進国とされているアメリカはIT化の波を社会的が存分に享受し、ダメな人間をすぐクビにできる労働体系も相まって機械化できるところは全力で機械化し、Walmartとかドミノ・ピザみたいに既存事業を成長させた人たちもいればNetflixみたいに産業構造自体を変革させるプレイヤーまで登場してます。

産業構造やビジネスモデル自体が変革してしまうようなことをいうこともあれば、仕事の進め方や業務工程を簡素化できたりすることまで幅広い意味合いで使われているDXですが、ボクたち個人で見た際にはどう付き合っていけばいいんでしょうね。

そんなことを #ひとり会議 で考えてみたいと思います。

■ DX(デジタルトランスフォーメーション)の本質とは

DX(デジタルトランスフォーメーション)とは、会社などの組織がデジタル技術を導入することによって非デジタルの製品やサービス、またはそれらにまつわる業務をデジタル化することを指します。

単純にデジタル化すればいいってものではなくて、デジタル技術を業務プロセスに組み込むことを前提とした、ビジネスイノベーションを可能にする経営戦略なのです。

デジタルトランスフォーメーションによって組織が技術を活用できるようになるため、様々な利害の絡む人たちに適切な価値と新しいサービスを創出することで効率的、かつ競争力のある組織になることができると期待されていたりします。

そんなDXの本質は何かと考えてみると、ボクは個別の会社組織が業務工程や製品、顧客とのコミュニケーションの際にデジタル技術を取り入れることだと考えています。

個別にみることを否定されるような気もしますが、個別の事例が増えることによって組織や産業が大きく変容していくことになるでしょうから、あながち間違ってるとは思いません。Netflixのようなビデオレンタルの業界構造を抜本的に変革してしまったプレイヤーだって、個別の組織です。

機械や技術を利用・統合することで組織はもちろん、産業または文化に変化を与えること。それがDXの果たす役割であり、本質なのではないでしょうか。

DXが適切に個別組織に浸透し、効力を発揮することによって、その組織は技術の常に変化する経済市場の中で、競争をすることができる状態を構築できます。逆を返せば、DXができない組織は変化する市場の中で生き残ることが難しくなるどころか、その準備すらできないことになります。

個別の組織がDXを導入し、無事に定着を図ることができたのであれば、ゆくゆくデータ駆動型の組織にすることができ、主要な意思決定から行動、およびプロセスがデータに基づいていることを確認することができるようになります。

立派なデジタル組織への変革が図れるってことです。

■ 人は仕事を機械に奪われるのか

そうやって組織の業務工程にデジタルが入り込むことによって得られる恩恵の一つに「人が仕事をしなくていい状態」があります。

Excelなどの表計算ソフトが生まれたことによって人間がそろばんや電卓を利用して計算する必要がなくなりました。それまで必死に腱鞘炎になりながら計算してきた人たちの仕事は無くなったのです。

一見すると、これは機械が人の仕事を奪っているように見えます。これまで身を粉にしながら一所懸命にそろばんや電卓を叩いていた人たちは、表計算ソフトの導入によってやっていた仕事がなくなったわけですから、そう見えてもおかしくはありません。

ところが、東京大学とサイモンフレーザー大学の研究チームによってタクシードライバーに乗客がいる確率が高い地域に案内誘導するAIを手渡した結果、生産性がどう変化するのかを調査によると、どうやらそうではないらしいことがわかります。

「AIが低スキルの仕事を奪ってしまう」とはよく耳にするもので、半ば脅し文句のようにも使われていますが、この調査によって明らかになったのは「生産性が向上した」です。

今回の調査では各タクシードライバーの空車時間を計測し、どれだけ空車時間を減らすことができるのかを測っているのですが、全体で平均5%ほど空車時間が短くなったそうで、さらに「低スキル(労働生産性の低い)タクシードライバーは7%ほど空車時間が短くなったそうです。

高いスキルを保有しているタクシードライバーへの影響は限定的であったものの、低スキルドライバーにとっては自身の生産性を高めてくれるツールとなったわけですから、大きな効用があると言えるでしょう。

機械に仕事を奪われるどころか、助けてもらうことができるわけです。

■ 機械には存分に助けてもらおう

先述したタクシードライバーの調査からもそうですが、概ね、ボクたちのやっている仕事は40年前の1983年にデスクワークをしている人たちが目にしたら「遊んでいる」と思われても仕方がないことです。

300年前の1723年、日本は江戸幕府にかの有名な8代将軍 徳川吉宗が存命だった頃で、当時の人が現代の「仕事」を目にしたら遊んでいるどころか、何をしているのかサッパリ理解ができないことでしょう。怪しい輩め!ひっ捕えよ!と号令がかかるかもしれません。

そもそもパソコンが普及したのはWindows95が発売された1995年以降ですし、スマートフォンが出たのは2007年にiPhoneが最初で20年も経っていないのです。

ここから過去の文明に戻ろうとしたって無理ですし、戻りたいとも思いません。時代が進むのであれば、全力でそこに乗っかっていくべきですし、機械に助けてもらえるのであれば全力で助けてもらいましょうよ。

ドンドン、DXやAIが普及していくことによって、不要な仕事だとか低スキルな仕事が奪われるような文脈で語られることは多くなるでしょうが、Excelが普及したことによってなくなった仕事ってなんでしょうか。

むしろ、それを扱える人が必要になったでしょうし、使えることが前提となって、むしろ計算する時間をなくしてくれる有能なツール、いやパートナーとしてボクたちの仕事を支えてくれてるじゃないですか。

それまで電卓やそろばんしか扱ってこなかった人たちがExcelを扱うようになっていったように、いま声高に叫ばれているリスキリングはそういったスキルの再配置だとか習得を意味するものだと考えてみると、案外、腹落ちしやすいんじゃないですかね。

おわりに

DXだなんだって、あんまり好きじゃないんですよ、ボクは。

DXって言葉を使いはじめてることがいいことなのか悪いことなのかっていうと、いいことなんでしょうね。普及するって意味では。

インターネットが普及するようになって以後、そんなのは標語化しなくてもすべきものなわけですから。だけど、それだとついていけないボクみたいな人たちがいるから、標語化しわかりやすく推進していくってことになるんでしょうね。

そんなわけでみなさん、懸命にDXしていきましょう!

ではでは。

ゑんどう(@ryosuke_endo


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