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「転職の失敗」は誰のせいか

『誰に期待するでもなく、かといって自分に期待しすぎてもダメ。』

誰に言われたのか覚えていないのだが、こう言われたことだけは覚えている。誰だっけな。ボクにこれをいったことがある経験がある人はぜひ、自分である旨を申し出てほしい。

おそらく、この世の中にいる人たちの大半はモブだ。

モブとは、モブキャラクターの意で、ゲームやアニメ、映画などの中で、主要なキャラクターではなく、背景などに登場する端役のキャラクターのことを指す。

主人公たちが活躍する中で、街を歩く人々や周りの人々などがモブキャラとして登場する。モブキャラは、ストーリーには必要不可欠な存在でありながら、あまり目立たない存在のことだ。

多くの人にとって、ボクはモブキャラであり、重要ではないし、必要だと感じる場面もない。善し悪しではなく、事実として、ボクは多くの人にとってモブなのである。

転職活動における失敗談を友人や知人から耳にすることがあるが、大抵の場合は自分が主要なキャラクターになれると思い、勇足で飛び込んでしまった結果、「想定していたこと」とは異なる状況や環境に追いやられ、失敗と認定するに至っている。

果たして、転職の失敗とは誰のせいで起こっているのか。そんなことを考えてみようと思う。

どうも、ゑんどうです。

転職の失敗とは

転職における失敗とは、具体的にどんなものがあるのか。

いまの職場が嫌で仕方ないため、感情的に転職活動をした結果、募集条件を丁寧に精査することもなく応募し、面接を通過したから転職を決めた。なんてケースも耳にした。

また別のケースでは、雇用主との相性が悪かった、なんてこともある。

面接の場は他所行きの対応をされ、ある意味ではお客さんとして扱われることから、普段の人となりを見ることはできないケースがほとんどだろう。

蓋を開けてみたら、割と口撃を受けることも多く、同じミスをしたとて自分ばかり責められるような状態に陥ってしまい、心身ともに病んでしまったなんてケースもある。

転職における失敗とは、あらゆる面での情報を取得できていないことによって起こるものだ。もちろん、収集できる情報ばかりではないため、ある程度のマスクされてしまうことは容認すべきだろうが、基本的には当人が調べる気概を持って調べられるのかどうかによるだろう。

転職とは異なる環境への挑戦である

従来の就労環境に不満があるのなら、その場での待遇や条件を自らの努力と交渉によって勝ち取ることができないのかを模索すべきだ。

現状を打破できない場合、転職をしたとてうまくいく保証は誰もしてくれないのだから、うまくいかないことだって想定される。なにより、環境や条件が異なる場所へ飛び込むことは勇気と労力が必要だ。

転職をすることによって勝ち取ることができる条件もあるだろうが、現在の場所を飛び出すことによって失う条件もあるだろう。

何もかもを手に入れることができるのはアラブの石油王のような豪族ぐらいなもので、アラブの石油王にだって手に入れられないものはあるだろう。知らんけど。

転職をすることによって勝ち得たい条件とは何か。
これが明確になっていない場合、転職は失敗することになる。

なぜなら、自らが何を欲しているのかを明確にできるほど自己内省や分析をしていないからだ。内省や分析をしなければ、自分が仕事や職場に何を求めているのかを把握することすらできない。

また、何ができて、何が得意で、何が好きなのかを分からなければ、何ができなくて何が不得意で何が嫌いなのかも把握できないだろう。

繰り返すが、転職をすることは異なる環境へ挑戦することだ。これまでの見知った世界とは異なる環境なのだから、まずは自分の武器や防具、何よりもステータスを確認することをしなければ挑戦できるかどうかも定かにならない。

誰のせいか

どうやら答えが出てしまいそうだ。

そう、転職における失敗の原因は誰にあるのか。自分である。

転職エージェントに唆された!とか応募した際の条件とは違う!など、他人のせいにしたくなる気持ちはわかる。存分に理解できる。なんなら、酷いを思える状況を見聞きしたことだってある。

しかし、それも含めて自分のリサーチ力を信用しすぎたがために起こっていることだと理解すべきだ。

もっと疑り深く、何が真意にあるのか。丁寧に注意しながら情報を精査していくこと。それが必要なのであって、それができないのであれば転職活動などやめるべきだ。

それほど情報が占める価値は高い。

自分に関する情報や転職先の候補に関する情報、転職エージェントに関する情報など、あらゆる情報をどんな手段を使ってでもいいから取得し、テーブルに並べることによって整理する。

決して簡単なことではないが、それを簡単だと思えるような気概がなければ転職を考えることは決して進められるものではない。

結局、自分のケツは自分で拭くしかないのである。

おわりに

生涯、就労人生において転職をせずに全うすることができる人には、まだ残念ながら出会ったことがない。いや、あるのかもしれないが、残念ながら印象に残っていない。

おそらく、そういった人たちはこのnoteすら読むことはないだろうから、別に構わない。構わないのだが、そういう人たちは運がよかったのだと思っている。

人にも恵まれ、仕事にも恵まれ、隣の芝は…などと他の環境や状況に羨望することもなく、ただただ愚直に自身に与えられた役割をコツコツとこなすことをやってのけたわけだ。

運がよかった以外の言葉が見当たらない。

しかし、今後、転職をしないなんてことが少数派な世界線に突入する。企業は人材の獲得に躍起になるから優秀な人材を引き止めるために条件をよくする他にない。

そんな世界線が訪れてもいいように、まずは自分の情報を丁寧に棚卸することから始めてもいいだろう。

自分のことを誰よりもわかっているのは自分だ。

ではでは。
ゑんどう(@ryosuke_endo


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