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原材料費が高騰して支出は増えるも、収入は変わらず、むしろ減っているって話を長男くんにした。

ようこそ、お越しくださいました。

はじめましての方から頻繁に起こしいただく方まで、ようこそ。 どうも、えんどう @ryosuke_endo です。

このnoteでは、特に読む必要がないと感じられることかもしれないけれど、ぼくがだれかと対面して話したい”雑談”を文字化するものなので、そんな雑談にお付き合いくださる方は、ぜひ読み進めてください。

昨今の原材料費の高騰って家計的にけっこう痛くないですか。我が家はぼくがフラフラと自宅警備員的なシゴトを本格化したこともあり、家計を本格的に苦しめられており、いい加減、毎月の利益を一定額以上で計上し続けられないと妻さんが噴火してしまいそうです。

そんな話を長男くんにしてみたら…って話を話題にしみます。

何するにも全部たかくなった

原材料費って大人なことばを使ってみると長男くんは「あ、あなたはなにを、いっているのですか」みたいな顔をしてくれたので、まだ早かったみたいです。

ただ、大人たちだって「原材料費」って聞くと眉間にシワ寄せながら「んー、、」とかいってればそれっぽく見えるから実はわかってないんじゃないのかなぁ...とか思いはじめてます。

そうなるのが嫌だったので、長男くんに説明しながら自分が理解してるのかを確かめてみましたよ。えらい、自分!

原材料費って簿記の勘定科目でいうと「材料費」ですよね。何かを製造する際に仕入れが必要で、スーパーに並んでる野菜や果物なんかは一次生産者と呼ばれる農家の方々が苗を植えたりタネを畑に植えるってところ、ひいては田んぼや畑を耕すってところから費用がかかってるわけです。

田んぼで稲刈りをするにしても人の手でやろうとすると大変なのでトラクターなどの機械を利用するわけですが、機会を利用するにはエネルギーが必要になりますよね。ガソリンや軽油、電気などを使って機械を動かすわけです。

それらを使うことをぼくたちの生活に置き換えてみましょう。

車を使って生活をするのであればガソリンを購入して車に注入します。これはEV車と呼ばれる電気自動車でもエネルギー源が電力に変わっただけで根本的には同じでしょう。

電力をどこから供給してるのかというと発電所ですね。

発電所で使われている電源別の電力量は(2019年のデータを基にしたものですから少し古いものの)化石燃料と呼ばれる石炭で32%、石油等で7%で40%弱を占め、天然ガスまで含めると二本で使われるエネルギーの70%以上が化石燃料からつくられていることがわかります。

発電設備と発電電力量_電気事業連合会Webサイトより

野菜や米などを収穫するだけでもエネルギーが必要で、そのエネルギーは日本独自に用意ができませんから諸外国から値上げを要求されれば言い値で支払う他にありません。

だからエネルギー価格が上昇すればするほどにスーパーに並んでいる商品の価格が上昇するのは仕方のないことなんですよね。

小売価格の急激な上昇に爆笑

農林水産省のページを見てみると、小売価格の全国単純平均値が2018年10月に上がってほぼ横ばいで推移してきたものが2022年1月に入った途端に爆あがりしてます。この図を見て長男くんは爆笑してました。

小売価格の全国単純平均値の動き(2022年5月)_農林水産省Webサイトより

上でエネルギーの価格が上昇するってことは一次産業と呼ばれる生産者以後の材料費も高騰化します。よって、スーパーみたいな市場に出回ってくる際には十分に影響を受けた金額が提示されることになるわけです。

ところが企業努力によって値上げは極力抑えられているとされており、企業も苦しい経営状況ながらもできる限り市場への影響を抑え込もうと必死になっているってな構図です。

少し前に日銀総裁の黒田さんが「家計の値上げ許容度が高まっている」と述べたことで炎上してましたが、この根拠として出した東京大学の教授がとったデータの質問項目は「たとえ値上げしても同じ店舗で買いますか」だったので「なんだそら...」って、悪い冗談のようです。

給与は横ばいに「バカなの(笑)」

さておいて。

まぁ、値上げが起こっていることはわかりました、と。だったら収入が増えれば問題なさそうです。この点は長男くんも指摘してました。

「カイシャの中で働く人がもらうお金を高くすればいいんじゃんないの」って。思わず頭をなでてましたよ。

以前からずーっと、このnoteでも取り上げてますが、日本の平均収入は30年ほど異常なまでの横ばい力を発揮しておりまして、平均年収は433万円で中央値は399万円だそう。これが30年間ほぼ変わってません。

原材料は高騰するものの、カイシャのなかで働く人たちのもらうお金は変わらないってことを伝えると、長男くんは「バカなの…」って苦笑いした後に「そしたらさ、お金なくなるじゃん」だって。

ほんとだよね。バカなのっていいたくもなるよね。

追い打ちをかけるようにして、維持できていたのも人口がちょっと増えてたからで、人口が減りはじめた、しかも急激に減っている現状は維持すら難しくなってきているって話で、この話をしたら「じゃ、増やせばいいじゃん」ってシンプルで非の打ち所がない回答をありがとう。

「なんで働く人のお金は増やせないの」と聞かれたのですが、ぼくは「なんでだろうねぇ...」と応える他にありませんでした。世の中の経営者のみなさん、どうしてですか。

長男くんには日本の雇用慣習とルールについて話をし、その場は納得してもらいました。

どんなにダメな人でもクビを切れないし、そうしようものならカイシャが不利になるような状況だからってのと、一つのカイシャにいたら年齢が上の人が偉くなるような構造で、しかもどんなに仕事ができてもできなくても年齢で貰える金額が変わるんだよってね。

そんなわけで、ぼくは長男くんに向かって日本の絶望的な状況を伝えることになったわけです。

彼は一通り話し終えるとこういいました。

「じゃ、日本にいなければいいんだね」

初夏に差し掛かり、日差しが強くなってきたためか、ずいぶんと空がまぶしく見えました。

ではでは。

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