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経営ではストック(Stock)が大事と言われるけれど、個人においても重要だよね。

 どうも、ゑんどう(@ryosuke_endo)です。

 別に誇れることでもなんでもないのですが、これまでに地方の中でも大規模なグループ企業で働いたこともあれば、全国や世界に展開する中小企業グループに属していたこともありますし、一方で代表を含めて10人以下のベンチャーやスタートアップなんかでも仕事をしていたことがあります。

 どこでも大した活躍のできない代替可能性の高い人材でしたので、雇用をしてくださったみなさんには「期待」に応えられず、大変申し訳ない気持ちでいるのですが、それと同時に、自分はどうしてそうなってしまうんだろうと自分に向けて残念な気持ちにならざるを得ません。

 そんなことを思っていると、はたと気づいてしまいました。

 事業経営においてはフロー(Flow)とストック(Stock)と呼ばれるビジネスや収益の形があり、ストック型の積み重なっていく収益を重ねていくことによって経営体制を安定化させることが重要とされています。

 それってのは個人でも同じことが言えるでしょう。積み重ねなく、ただ瞬間的で刹那的な働き方をするような人間に市場価値が高まるような気配など微塵もないでしょう。

 今回は、そんな話。

フロー(Flow)とストック(Stock)

 まず、フローとストックについておさらいしていきます。

 フロー(Flow)とは、一定期間内に発生する量や価値を表すもので、連続的に変化し、時間の経過とともに累積されない特徴があります。たとえば、収入、支出、生産量、販売量などがフローに当たります。フローは、一時的で変動しやすい性質を持っています。

 次にストック(Stock)について。

 ストックとは、ある時点で蓄積されている量や価値を表し、時間の経過とともに蓄積され、増減します。たとえば、資産、負債、資本、在庫などがストックに当たります。ストックは、持続的で安定的な性質をもっていることが特徴でしょう。

 フローとストック、この二つの関係といえば、当然ながらフローの積み重ねがストックを形成します。同時に、ストックはフローを生み出す源泉となります。

 たとえば、毎月の収入(フロー)を貯蓄や積立投資に回すことで資産(ストック)が増え、その資産から配当や利子(フロー)が発生しますので、積み重ねるごとに複利効果を得て、資産が資産を生み出す状況とすることが可能になります。

 それは個人の生活における話ですが、ビジネスにおけるフローとストックについても見ていきましょう。

 フロー型ビジネスというと、商品やサービスの販売によって収入を得るビジネスモデルのことで、たとえば何かしらの製品やサービスを売るための営業活動を行い、その販売量や金額を計上していくものを指します。

 ストック型のビジネスは、継続的な収入を生み出す資産を構築するビジネスモデルで、IPと呼ばれる知的財産やNetflixやAmazonプライムといったサブスクリプションモデルなどが挙げられます。

事業経営におけるストックメリット

 事業経営において、フロー、ストックのどちらも大切な収入源ですので、どちらも大事なのですが、上で見てきたようにストック型のビジネスモデルを構築することは経営状態を安定させることができます。

 では、ストック型ビジネスモデルのメリットを見ていきましょう。

 ストック型のビジネスモデルで何よりもメリットとなるのは再三記載してきた通り、安定性を生み出すことにあります。ストック型のビジネスモデルを構築できれば継続的に売上、収益が入ってくることになり、売上や利益の変動が少なく安定していきますので、不況などの影響を受けにくい。

 次に、予測可能性が挙げられます。ストック型ビジネスモデルを構築することで安定することを記載しましたが、安定するということは将来のキャッシュフローを予測しやすく、事業計画が立てやすくなり、将来への投資を積極的に考えることが可能になります。

 さらに、ストック型ビジネスモデルを構築することができれば、企業は利益率を高めることも可能になります。ストック型はフロー型に比べて、一度獲得すれば継続的に入ってくるものですから、経費制御を適当に行えれば利益率が高くすることが可能となります

 ストック型で企業の金融資産を積み上げることは、=事業価値を向上させることにもつながっていきます。ストック割合が高い事業は、将来にわたって安定的なキャッシュフローが見込めることから、対外的な評価を受けやすくなり事業価値が高く評価されます。

 このようにストック型のビジネスモデルを構築することは事業経営を行う人たちからすると「事業を継続させるため」にも必要なことであり、他の類似する競合他社たちとの生き目を抜く厳しい競争の中で勝ち残っていくためにもどうしたって不可欠なことだったりするわけです。

個人に置き換えたフローとストック

 じゃー、それを個人の人生に置き換えて考えてみましょうか。

 まず、人生におけるフローとは何か

 フローとは、流動的で変動的なものですから、旅行、イベントへの参加など、一時的な経験や出来事がそれにあたるでしょう。さらに、食事、娯楽、ショッピングなどの消費活動もフロー型だと言えます。一時的な交友関係などの短期的な人間関係もそうでしょうね。

 反対にストックとは何か。

 そりゃー、学習、スキル習得、資格取得などによって得た知識と経験の蓄積がそれでしょうね。消費的な食事では得られない点として、運動習慣や健康的な食生活を送ることによって得る健康もそうなります。

 あとは、家族、友人、長期的なビジネスパートナーなど、持続的で継続性のある人間関係を築けることも人生におけるストックだと言えます。

 こうやって見てみると、人生においてストック型の要素を大切にすることは、長期的な視点で自分自身の価値を高めることになりますし、持続的な幸福感を得ることにつながりそうだってことがわかります。

 一方、フロー型の要素も適度に取り入れることで、日々の充実感や刺激を得ることができるでしょうから、フロー型の要素を毛嫌いする必要はありません。

 どうやら、大切なのはフロー型とストック型のバランスを取ることのようですが、どちらかといえばストック型の要素を多めにしておくことで安定した人生を送ることができそうな気がしますよね。

 短期的な楽しみや刺激を追求するだけでなく、長期的な視点で自分自身への投資を続けることが、充実した人生を送るために重要だと言えそうです。

おわりに

 人生におけるストックとフロー、あ。冒頭から逆になってますね。フローとストックについて考えてきました。

 どちらを優先したいのかは、それこそ個人の価値観に委ねられることになるのでしょうが、ぼくはフロー型の要素が多い刹那的で変動的な人間なんだろうなってことを実感し、悲しくなっている次第です。

 でも、数少ない友人や知人、仲間たちとの持続的な関係を構築できていることを実感することにもなりましたので、そういった人たちを大事にしたいなって思った次第です。

 ではでは。

 ゑんどう(@ryosuke_endo)


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