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【完結】趣味と実益を兼ねた枝豆の収穫

はじめましての方から頻繁に起こしいただく方まで、ようこそ。 どうも、ゑんどう @ryosuke_endo です。

このnoteでは、特に読む必要がないと感じられることかもしれないけれど、ぼくがだれかと対面して話したい”雑談”を文字化するものなので、そんな雑談にお付き合いくださる方は、ぜひ読み進めてください。

はじめに

この夏、趣味と実益を兼ねてブランド枝豆である「黒埼茶豆」の収穫者として二ヶ月ほど活動してきた。活動のはじまりと途中経過を以下のように三本ほどnoteで書いているのでヒマなら読んでほしい。

…いや、暇じゃなくても読んでほしい。いやいや、読むべきだ。

【報告】一時的に茶豆(枝豆)の収穫者として活動しはじめました

【続報】枝豆ハーヴェスター(収穫者)になって1週間が経過した状況について

Edamame Harvester(枝豆:黒埼茶豆の収穫)をやって気づいた生鮮食品の「A級品」とか「B級品」っていう無駄な括り

読み終えたことを前提に話を進める。

現場仕事の理解力不足

ぼくはフリーランスのスポーツトレーナーとしてキャリアを歩みはじめた。業務内容としては部活動としてスポーツを勤しむ青少年たちが楽しみたい活動を身体的な知識を前提に支援することがメインだった。

今でこそリラクゼーションの一つとしてジワーッと伸ばすストレッチングを提供することで金銭を授受できるようになったが、ぼくが活動をはじめた当時にはそんな時代になるだなんてことは遠い未来だと思っていた。

いや、正確にいえば未来にはそうなるだろうと思っていたものの、受入れられるまでには時間がかかるだろうと諦めていたのである。

スポーツを取り組む組織に帯同するのだから現場仕事だ。

それ以降も、ぼくの指導を受けたり何かしらの施術を受けるために施設等を訪問する人たちへ対応すること、専門学校で学生に向き合っていた時も「現場」に赴いていた。

何がいいたいのかというと「現場仕事」の苦労や大変さは把握しているつもりだったのだ。

しかし、そこから経年し記憶自体が曖昧になっていることに加え、自分の肉体的な劣化を踏まえると「把握しているだけで理解まではしていない」といえる。

実際、枝豆を収穫した翌日、ぼくの肉体は大きな悲鳴を上げることとなった。下肢は筋肉痛がひどく、疲労から食欲が減退し、夏の暑さも手伝い体重は-3kgほど減少した。

冒頭のnoteにも記載しているが、単純ながらも精確さが求められる業務を行うためには業務の全体像に対する理解と同僚たちの意思疎通が必要で、効率的・合理的・生産的な業務フローの確立は不可欠なものだ。

しかし、農業は自然や植物を相手にすることは容易ではない。

天候や気温に左右されて実入りが悪くなることもあるし、それによって収穫の量を想定することが難しくなり、二次三次で収穫が必要なことだってある。

これまでに体験した現場仕事とは異なる「自然との闘い」を身を以て行ったことは、肉体的にも精神的にもぼくを強くしてくれたような勘違いを抱くに至った。

なぜなら、昼間、自由業で取り組む他の(できるとはいわないが)頭脳労働を行うに際して特に15時以降は眠気との闘いでもあったからだ。

生産者の立場から

一次生産者の現場に立ったことで理解が進んだ事柄の一つとして最も大きかったのが「A級品」だとか「B級品」とする区分けや差別がクソどうでもいいことであることがわかった。

同じ土に肥料、条件にしたとて農作物は均一に育つわけではない。

中には虫に食われてしまっているものもあれば一粒で収穫されるもの、ふた粒ながらも一つが潰れてしまっているものもある。

優性遺伝や劣性遺伝といったことを中学理科で習っただろう。生育環境が同一だったとしても、遺伝によって収穫の取れ高が変化するのだ。ここがむずかしいところであり、苦しいことなのだ。

しかし、だ。

繰り返すが、生育条件は一緒なのだ。

土に肥料、収穫の機会は植えた時期から同一であるため、見た目が良かろうが悪かろうが品質自体には変化はない。ところが、スーパーや飲食店で出されるものはすべて形が整っているが、それは選別しているからに他ならない。

飲食店で高額を請求する代わりに食事をする場所や調理過程、料理の見た目などに拘りを持っている店舗は理解できる。仕入れの段階で相応の金額を支払って取引しているだろう。

ただ、スーパーなどに卸されている生産物は別にそうでなくてもいいのではないか。だって味は一緒なんだもん。一粒であろうが、黒ずんでいようが虫に食われていようが関係なく、すべて美味しいものはおいしいのである。

それほどに見た目を気にするものを毎日食卓で調理して出すことにどれほどの価値があるのか。そこまで気にして買い物をし、調理することの意義はあるとは思えない。

そうすれば「A」だとか「B」だとかって選別の作業は不要となり、農家の売上は今よりも多くなり利益の増加も期待できる。結局、農家が儲からないのは食品を購入・消費する生活者側に大きな責任があるともいえる。

これを知識として知ってはいたものの、身を持って体感できたのは本当に大きな利得であった。

おわりに

最後に、二ヶ月と短期間であったが平日の深夜から早朝にかけて自宅を出て現場仕事をし、日中は引きこもり在宅業務者として仕事を行い、やりきったことは素直にうれしい。

労働契約的には10月の初旬までだったが、8月に入り引きこもり在宅業務のほうがありがたいことに多忙になってきた。業務が逼迫してくると電力の逼迫よろしく、ぼくの工数予備率が切迫してくる。

しかし、深夜の02時台に起床し06時半まで収穫と選別、自宅に戻ってきて洗濯や調理などの家事を行いつつ、引きこもり在宅業務とともに不登校児童である長男くんの学習、夏休みになれば次男くんも加わる状況。

とても夜は起きてられなかったのだが、取組なければならない業務や家族対応なども含めると夜中に押し込まなければ行けない日も少なくない。

そうなると睡眠時間が削られてしまうが、寝てすっぽかすとかダサいことできないからギリギリのところでやり遂げた。

じぶん、えらいぞ。えらい。がんばったな。

…。

勤務を終え、作業場を去るぼくに「応援するし、縁を切りたくはないからLINE交換して!」としつつ、かぶっている帽子を取ってはぼくに頭を下げてくれたご主人の姿をみたとき、「やっててよかった」と思えた。

頂戴した枝豆、おいしくいただくこととします。

ありがとうございました。

ではでは。

ゑんどう

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