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Edamame Harvester(枝豆:黒埼茶豆の収穫)をやって気づいた生鮮食品の「A級品」とか「B級品」っていう無駄な括り

はじめましての方から頻繁に起こしいただく方まで、ようこそ。 どうも、えんどう @ryosuke_endo です。

このnoteでは、特に読む必要がないと感じられることかもしれないけれど、ぼくがだれかと対面して話したい”雑談”を文字化するものなので、そんな雑談にお付き合いくださる方は、ぜひ読み進めてください。

最近、趣味と実益を兼ねて枝豆の収穫をしています。明け方というか03時、いや、02時45分から作業場の清掃や準備等をしていますから夜中から本稼働をしてます。

そこから帰宅し、シャワーを浴びてから家族とともに朝食を食べては片付けや洗濯、次男くんと三男くんの登園・登校の補助、ならびに妻さんの弁当に食品を詰め込むなどをし、在宅で頂戴している仕事を取り組みつつ不登校となってしまっている長男くんの勉強等にも付き合うって形で一日が経過していきます。

あまりにも一日の稼働時間が長いので、夜には電池切れを起こしてるような状態なのですが、これまでのスーパー等で生鮮品を購買する際に盲目的にキレイな食材しか置かれてないことにずいぶん違和感を感じるようになったので、今回はその辺を話題にしてみようかと。

農家がなぜ「儲からない」と言われるのか

生鮮食品を購入する際に、大半の食品は形がキレイで整ったものが陳列棚に並んでます。むしろ、近所のスーパー等に陳列されている食品にはそれ以外のものが並んでいないともいえるわけです。

なぜなら、形が悪かったり見た目が悪かったりすると「印象」が悪いから。それ以上でもそれ以下でもありません。特別に店舗の雰囲気を醸し出す必要がある高級レストランならいざしらず、自宅で調理して食すものにまで気を使う必要があるのかといえば、正直なところないでしょう。

下の画像は、ぼくが収穫してきた豆です。こちらをご覧になっていただいて、どちらを「買いたい」のかを直感的に考えてみてください。

左は黒ずんでいて見た目が悪いため、こちらを選ぶ人は多くないのではないでしょうか。おそらく、右に置かれている枝豆は形も整っていて二粒はいってるから申し分のない枝豆だと判断するでしょう。

ぼくも自分で収穫して生産者から知識を補填してもらわなければ同様の判断をしていたでしょうし、今後もその認識を改めることはしなかったのだろうことは想像に難くありません。

上の画像、どちらかといえば「おいしいのは左の枝豆」です。

理由は、黒ずんでいるのはたしかに見た目が悪く、病気の一種であることは間違いないそ腕防ぎようもないとのことですが、バナナでいえば完熟状態の黒いものだと思っていただけるとわかりやすいでしょう。

この豆は非常に実が詰まっており、香りもよく、噛むと甘みがにじみ出てきます。何も意識せずに食べているとスイートコーンを食べているかのような錯覚を抱くような甘みを内包している状態にまで熟しているのが左の枝豆なのです。

しかし、この枝豆は収穫後の「選別」で弾かなければなりません。B級品に成り下がってしまうのです。正直、信じられないほどにもったいないという他にないのですが、市場に出回った際に見た目が悪いと購買されなくなってしまうからってだけで本当に美味しい状態を購買者は逃していることになるのです。

生産者としては非常に心苦しい。本当に美味しいものが食卓に並ばず、結局は見た目で判断されてしまうってことと、おいしいものがB級品扱いとなり、取引金額まで下げられてしまうわけですからね。そりゃもう、もどかしいったらないわけです。

購買者が見た目で判断しなければ農家の利益はあがる

「いや、わたしはB級品でも買いますよ!」

そんな意見もあるでしょうが、ここでの争点はB級品を買うかどうかではなく、B級品と呼ばれる生鮮食品をA級品とされる生鮮食品と同等の金額で購入するかどうかです。

だって、違いは見た目だけですし、むしろB級品のほうがおいしかったりするわけですから、生産者としては損する構造になってるとしかいえません。同じ土壌と同じ生育の仕方をしているのだから、かかっている経費は一緒なのです。

ところが「見た目」っていう、正直どうでもいい判断基準によって取引金額を下げられてしまうわけです。取引金額が下がるってことは売上金額が下がるってことですから、利益が下がります。

利益が下がるってことは次の生産物に向けた投資や準備するだけのお金を確保するために量を多くしなければなりません。母数が多くなればA級品と呼ばれる「見た目がいい食品」の絶対数が増えますからね。

だけど、根本的には購入する人たちが見た目を気にせずにB級品と呼ばれるものをA級品と呼ばれる食品と同等の金額で購入すれば選別で弾かなくて済みます。

たとえば、ぼくが関わっている枝豆の出荷前の選別で、上の画像のような豆が大量にあったことから、約半数が選別によってB級品もしくは廃棄物とされてしまいました。

仮に200kgの収穫をしたとて、100kgしか出荷することができなかった場合、単純計算で売上金額は半分になります。繰り返しますが、かかっている経費は200kg分かかっているわけです。売上金額が半額になるってことは大きな利益損失につながっているわけですが、この構造を生み出しているのは購入者だってことを自覚したほうがいいでしょう。

直接取引をすることで生産者に還元することも視野に

結局、本当においしいと思うものを食べたいのであれば生産者と直接取引きをすることです。

生産者と仲良くなれば見た目がいいとか悪いとかよりも大事なことを教えてくれます。今回の枝豆の熟成度合いについて記載したものは、ぼくが生産者から直接聞いたものですし、収穫したぼく自身が実際に茹でて食べてみたことからの実感です。

「いや、ただの感想でしょ」

そんな風にいいたい人も出てくるのかもしれませんが、少なくとも収穫から選別にまで関わっている一次生産者の一員(期間限定)である身からすると「当事者の声」としてもおかしくはないはず。

ぼくはこのnoteを書くことで農業界が大きく変わるとか、購入者の意識が大きく変容するだなんて期待はしてません。期待はしていないものの、これをご覧になった方々の購買行動や食品の選択の片隅にでも引っかかるものとなればいいかなぁ...ぐらいは思ってます。

ぼくも購入者であり、消費をする一員ですが、一次生産の現場に幼少期以来、はじめて片足を突っ込んでみた結果、こんなことを書くことすら厭わない精神状態になるとは想定もしてませんでした。

おそらく、これを読んでくれている方々も大半はぼくと同様、大して何も考えずに「見た目」で食品購入に関する判断をされていることだろうと思いますが、それによって何が起こっているのかを知ってもらうだけでも違うのかな、とか思っております!

そんなわけで、これからもしばらくEdamame Harvester(枝豆の収穫者)として活動しますので、ちょいちょいとnoteを書いていくでしょうが、お付き合いしていただける方はお付き合いください。

ではでは。

えんどう

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