クラウドファンディング始まってます。
2022年4月に立ち上げた「オレンジまるごとプロジェクト」。
プロジェクト立ち上げまでの物語についてはこちら ↓
立ち上げ当初は、「摘果みかんを活用したハンドクリームを作る」ことは決まっていたものの、何から始めたらいいのかわからず、なかなか前に進みませんでした。
あれから10ヵ月。2023年1月、商品開発・製造費を賄うため、クラウドファンディングを始めました!
何とかここまできました!!
プロジェクト初挑戦の7人のメンバーを乗せた船は、行きつ戻りつしながらようやく湾から大海へ漕ぎ出した、というところでしょうか。
ここに至るまでが、結構長かった……。
反省と記録のために、これまでの迷走っぷりを振り返ってみたいと思います。
誰が、何を、どこから始める? モヤモヤした春
初めてのミーティングでは、7人のメンバーそれぞれができること、どのように関わりたいかを話し合いました。
スケジュールは概ね8月に営業開始、9月に商品完成、10月に販売開始という予定でした。
(これ、2022年中にという話。今から考えると無謀すぎる!)
プロジェクトを団体として設立。会則やメンバーの役割も決定。
🍊Suzu(代表) 🍊おーいし(副代表・企業連携)
🍊もんちゃん(副代表・サポーター連携) 🍊きよちゃん(営業)
🍊Eriさん(事務局・経理) 🍊ピロー(企画)
🍊そんごくう(広報)
コンセプトや方向性を決め、競合商品や摘果みかんの情報をメンバーで共有しました。
🍊プロジェクトの方針
5月に入り、プロジェクトの内容を具体的にどのように進めていくか、どのように知ってもらうか、資金の支援や体制はどうするかなどについて、ミーティングを重ねました。
🍊このころから、課題・問題の多さに気づき始めます。
(これ、ホンマにできるんか? 無理ちゃうか……ていうか無理!)
🍊モヤモヤして前に進めなくなった私は、ある会社(地域企業のSDGsをテーマにした商品開発に実績がある)の代表に相談してみました。
そこで指摘されたことは、
(う~ん、厳しい。でも、その通り。
専門家でも最強のプロ集団で臨む商品開発に、各自本職を持ち、少ない時間でしか動けないド素人集団で、ホンマにできるんか?)
そもそも、「なぜハンドクリームでなければならないのか?」ということがまず引っかかっており、さらに「摘果みかんを使う意味」も納得できていませんでした。
「捨てられるものを使う」ことはSDGsの面からも意味があるけれど、それだけではあまりにも弱い。
今の段階で何も決まっていないのに年内販売というスケジュールも難しいのでは……。
🍊いろんなモヤモヤがどんどん膨れ上がってきたので、ミーティングで現状をあらためて認識し、メンバーで課題を共有。
プロジェクトのコンセプトをしっかりと決め、商品リサーチのためアンケートを実施し、スケジュールも組み直しました。
少しずつでも前へ オロオロしながら夏から秋
🍊6月にメンバーの🍊おーいしがハンドクリーム製造を依頼予定の会社を訪問し、製造・費用・支払いなどについて確認しました。
🍊ハンドクリームに関してアンケートを実施した結果、
・ハンドクリームはドラッグストアで買うことが多い
・ハンドクリーム目的で買いに行くのではなく、ついで買いが多い
ということもわかりました。
このプロジェクトでは、ハンドクリームを売るのが目的ではなく、想いや物語を届けたい。
商品にお金を払ってもうらうのではなく、思いに共感して買ってもらう商品にしたい。
商品に込めた想いを届けるためには、商品を作る過程で多くのひとに関わってもらい、共感してもらうことが大事。
イベントを開催したり、商品化に向けてアイディアや意見を広く募るなど、多くの人を巻き込みながらゴールをめざす。
商品のキーワードは
「気持ちが前向きになる」「チャレンジ精神」「挑戦者を応援する」
ようやく私たちの作りたいハンドクリームのコンセプトが見えてきました。
商品リリースは、2023年の10月をめざすことに決定。
🍊みかんの摘果は6~10月にかけて段階的に行われます。
どの時期の実を使うか、品種や収穫場所によっても香りが違うため、摘果みかんを仕入れて品種ごとに蒸留水を作って検討することにしました。
メンバーの🍊ピローの祖父母がブランドみかんの産地・真穴(まあな)でみかんを栽培しているため、摘果みかんを提供していただくことに。
材料は手に入るものの、メンバーの誰も蒸留水の作り方を知らない!
➡ 八幡浜でアロマの教室や講師をやっている人を探すが、見つからず
➡ 9月に🍊そんごくうが京都でハーブから蒸留水を作る講座に出てみたが、特殊な蒸留器が必要なことがわかる
➡ 家庭用の蒸留器を調べてみたが、そこそこなお値段。
1回の実験のために購入しても、その後の使い道も、置く場所もない。
➡ 高校の理科実験室で器具を借りてできないか? ➡ 無理
➡ 蒸留器を購入するしかないので、中古や安いものをネットで探す
➡ 結局、ネットで安い蒸留器を見つけて購入したのは10月
🍊どうする、どうする?とオロオロしている間に、🍊ピローの祖父母宅から摘果みかんが届き、実が傷まないうちに皮をむいて冷凍保存することに。
🍊Suzuと🍊もんちゃんと🍊Eriさんが、各自の仕事が終わってから夜なべして皮をむいてくれました!
(いやこれ、マジで大変だったと思うよ。手伝えなくてごめん。
ほんとに、ほんとにありがとう!)
一気に加速し、動きだす バタバタな冬
🍊11月に入り、いよいよみかんの季節到来。とともに、プロジェクトも一気に動き出します。
まずはみかんの皮の蒸留実験から。
夜にコダテルに集まったメンバーが、購入した蒸留器を準備。
京都在住の私🍊そんごくうも、みかんアルバイターとして伊方町(八幡浜の隣)に滞在中のため実験に合流。
🍊きよちゃんは実験のようすを「ふわっち」「ポコチャ」で初めて生配信すべく、スマホをセット。
みかんの皮を入れた鍋をカセットコンロにのせて加熱すると、鍋から出た蒸気がコイル状のパイプを通る間に冷やされ、蒸留水となってパイプ口から出てくる仕組み。
ところが、コイル状のパイプのセッティングがうまくいかない!
銅製のパイプが冷却用の鍋の水の中にうまく入らない(泣)
「パイプの角度が悪い!」と金槌でガンガンたたいてみたら、今度は鍋の蓋のネジが取れなくなってしまい、ネジを取るのに一苦労(汗)
(やっぱり、安もんはアカンな~)
やっとセットできたと思いきや、今度は冷却用鍋に入れる水の調節が難しい!!
熱いパイプを水で冷やすため、鍋のギリギリまで常に水が入っているようにしなければいけないのですが。
ホースでつないだ水道の蛇口から出る水が多すぎるとすぐにあふれるし、少ないとパイプが冷えない!!
さらに冷却用の鍋の水がこぼれず水平になるように、台の高さをミリ単位で調節しなければならず。
こぼれた! 拭いて! 熱い! あふれた! とワチャワチャ状態。
(水の調節にひとりイライラする私。なのに、なぜかみんな笑ってる。
うまくいかないことも、失敗も楽しんでる……)
数時間後、カップに集めた蒸留水はいい香り!
ただ、時間が経過すると青臭みを感じるので、これは今度の課題かな。
🍊ミーティングでは、企画コンセプトの再確認、商品の詳細を決定し、12月にクラウドファンディングを始めるべく、準備開始。
メンバーはそれぞれ、クラファンの返礼品を提供いただく企業や人を訪問して商品の交渉をしたり、クラファンページの内容を作成したり、クラファンのPR戦略、メディア戦略、イベントのコラボ連携の企画を考えたり、情報発信をしたり……バタバタと動き始めました。
12月に入ってクラウドファンディングに登録。
審査を経て12月中にスタートをめざしたのですが、少し遅れて年を越して1月スタートに。
開始前にプレスリリースを作成。新聞社、放送局などメディア各社に配信しました。
好調なスタートで迎えた2013年 ここが始まり
審査を経て、クラファンがスタートしたのは1月11日。
クラファンは初動が大事といわれ、1週間で30%をめざしてスタートしたのですが、ありがたいことに初日で20%をクリア。
スタート20日で目標金額に到達しそうな勢いです。
振り返ってみれば、昨年の春。
手作りの小さな船に、7人のド素人集団が乗り込み海へ。
めざすのはどこ?
方向はあってる?
波が来た!!
船、進んでる??
わちゃわちゃしながら、ようやく湾を出たところ。
ここがホントのスタート地点です。
あぁ、まだまだゴールは遠い。
これから波にさらわれたり、座礁することもあるかもしれません。
とりあえず前へ。ちょっとずつでも、前へ。
チャレンジの航海は続きます。
この旅のようすを、楽しみつつ、見守ってください!
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