作品「墨彩-陰翳」の解説

2022年11月23日 10:03

2022年撮影の「墨彩-陰翳」から。
まだ寒さが残る春先に撮影したものになります。

Photo by Tony/©DOCTRINE
Model:Wataru,Hinako

タトゥーや刺青は、日本ではいまもアウトロー的な扱いとしてカテゴライズされています。
個人的な話をするならば、交友関係がある人々の3割ぐらいはタトゥーや刺青、身体改造をしているのでそれに対して特殊性を感じることはないのですが、おおよそ一般的にはそうではないという認識はあります。
それについて好きとか嫌いとかいう話には一切興味がないので、自分からは触れないようにしています。

純粋に絵画性やデザイン性といった部分に関心が向きます。
ワンポイントとか既製の画を模写しただけみたいなものにはまったく興味がないのですが、連続したデザイン性のある図形や絵画として完成しているものはとても綺麗だと感じます。
この絵画性みたいなものを写真に撮り、人体と図案が組み合わさった立体絵画という観点からタトゥーや刺青を捉え「墨彩-陰翳」と名付けました。

刺青ヌードフォトですが、官能的でもなく威圧的でもない絵画的に楽しむ作品ができたかなと思います。