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Blender③私たちが住む街を作ろう

メタバースという言葉をよく聞く.Meta(超)+Universe(宇宙)からくる造語.よく分からないけど,この近未来的な響き,嫌いじゃないです.むしろ好き.なんだか映画が始まる時の『ワクワク』『ザワザワ』する感じ.

そんな小難しい定義はさておいて,『自分たちが住んでいる街をこの手に』なんていうキャッチフレーズの下,3DCGソフトのBlenderで地図情報(Googleマップ)から,パソコン上で立体の街を作れるアドオンが無料であるじゃないですか!

こんな面白いモデリングがあるなら,試してみようということで紹介します.

地図情報から3D形状作成アドオン

その名は,Blender GIS
もう〜,何なん.GitHubにプログラム上げている人,賢すぎ.

このサイトから,Code/Downloadでzipファイルをダウンロードして,Blender/編集/プリファレンス/アドオンでインポートするだけ.

私がインストールしているアドオン

インストールが終わると,一番上にあるように3D View: BlenderGISが表示される.私は他にもたくさんのアドオンをインストールして使っています.本当にありがたい.マシンスペックが高くないPCを使っていて,動作が遅い場合には,あまり使わないアドオンのチェックボックスを外す.必要な時にいつでもOnにすればいい.とっても簡単.

Blender GISの使い方

以下のたった3つのステップで,地図情報から,立体の街Bldenerモデルが完成します.

1.地図情報の読み込み

データフォーマットを選ぶ
サイトを選択

世界地図が現れました.おっと慌てない.世界地図上でgキーを押します

2.作成したい街(場所)を特定する

例えば,Go toの欄にkobeと入力する.
Zoom Levelは,15くらいから25くらいの間に設定する.ここでは,20としました.街ブロックの生成結果が精密すぎたり,粗かったりしたら,生成されたオブジェクトを削除して,何度もやり直せば大丈夫です.

神戸
読み込まれた神戸の地図

読み込まれた地図がOkなら,eキーを押して確定する.
気に入らなければ,再度gキーを押して,場所名やレベル(縮尺)を変更して読み込む.

3.OSMデータの取得

OSM(Open Street Map)は,『地図のウィキペディア』のようなもので,地図(位置)に対して建物など色んな情報が付加されている.

GIS/Web geodata/Get OSMでOSMデータをインポートする.

Geom生成コマンド

何(building,highway...)をどのように(高さ)生成するのかを決める.青い帯で示されているものが,今回生成するオブジェクトとして選択したもの.すると以下のようにオブジェクトが生成される.

(神戸)三ノ宮駅周辺

近未来への妄想...

皆さんの町で,道端に草が生い茂っていたりしませんか?
あるいは,空き缶やペットボトルが転がっていたりしませんか?
自治会の役員の順番で,忙しい日々の中で,夜間パトロールをしなければならなかったりしませんか?

そこで半自動の自走式ロボットの登場です.
・草刈機ロボットはリモート操作できる
・誰もがスマホから,ロボットの稼働状況を確認できる
・ロボットが勝手にごみを拾ってくれる
・防犯のために見回ってくれる

ロボットをずっと監視する必要はなく,適宜ちゃんと稼働しているかどうかだけチェックすればいいんです.

最悪,バッテリー切れや故障になったら止まっていてもいいんです.誰か時間のある人が,バッテリ交換や転倒しているロボットを起こしてあげたりすればいいだけです.

手の空いている人が,自身が所属するコミュニティをよりよくするために自主的に動く.100点満点のAIでないと運用できない?そんなことは全くないはず.

近未来では,全ての自転車や自動車には,衝突防止機能が備わっており,もちろん自律型ロボットにもセンサー,カメラ,スピーカーが搭載されており,半径10m以内に存在するスマートフォンは正確に位置を把握して,避けるか止まるようになっている.

このようなことがBlenderで作成した街モデルを活用して,シミュレーションしたりして,自分達の安全で住みやすい街・町を子ども達に渡していきたいですね.


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