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10/26開催【横浜発】スタートアップピッチ イベントレポート

皆さんこんにちは!ドコモ・ベンチャーズです。
今回は2021年10月26日(火)に行われたイベント

【横浜発】スタートアップピッチ

についてレポートしていきたいと思います!

本イベントでは、横浜市経済局の取り組み紹介と注目の【横浜発】のスタートアップ5社をお招きし、ピッチをしていただきました。

・スタートアップが盛んな横浜から、どのような会社が生まれているのか知りたい方
・横浜発のスタートアップのサービスを知りたい方に特に必見の内容

となっておりますので、ぜひご確認ください!

以下、横浜市経済局と各社のお話いただいた内容をご紹介していきます!

■横浜市経済局の取り組み紹介/奥住様

まず、横浜市経済局 新産業創造課 担当係長 奥住 有史様にご登壇いただきました!

<横浜市経済局 新産業創造課 担当係長 奥住 有史様>

300奥住

横浜市ではスタートアップ支援事業を盛んに行っています。
横浜市では、「みなとみらい」など、すでに約96%が観光地としてもビジネスエリアとしても成熟しています。

そんな横浜市が、スタートアップエコシステムとしても更なる発展を遂げるために、
大企業も含めてイノベーション人材が集結している「みなとみらい地区」と、スタートアップが進出する土壌のある「関内地区」を繋げ、新たなエコシステムを形成しようとスタートアップを積極的に支援しています!

・横浜市経済局の支援プログラム

スタートアップに対して、
①資金調達と②事業会社とのマッチング
を支援するために、横浜市経済局ではスタートアップ成長支援拠点

YOXO BOX(よくぞボックス)

でスタートアップ支援プログラムを実施しています!

「YOXO BOX」は大きく以下の6つのサービスを行っています。

①スタートアップ企業志望者を対象としてビジネス講座
②スタートアップの成長支援プログラム
③資金調達先や連携する企業等のマッチング
④イノベーション創出のためのビジネスイベント
⑤専門家によるスタートアップ相談窓口
⑥IPO・M&Aを具体的に目指すスタートアップ講座

横浜市では、引き続き積極的なスタートアップの支援を続けていきます!
ぜひ、興味のある方はこちらのYOXO BOXのサイトをチェックしてみてください!

■1社目:株式会社CROSS SYNC/植村様

1社目は、株式会社CROSS SYNC 代表取締役CEO 植村 文彦様にご登壇いただきました!

<株式会社CROSS SYNC 代表取締役CEO 植村 文彦様>

300写真(CS植村)

・CROSS SYNCの事業内容

日本では、集中治療室 (ICU)での「慢性的な医療従事者の不足」が問題になっています。
実際、集中治療専門医は日本に2115名しかいません。
そのため、ICUの約70%は専門医なしで運営されています。

少子高齢化も伴い、ますます現場の負担が増えている中で、急性医療の問題を解決しなければいけません。

CROSS SYNC社では、これらの急性医療の問題を解決するためのサービスを提供しています!

それが、
重症患者管理アプリケーション「iBSEN(イプセン)
です。

「iBSEN」の主要な機能は以下の4つです。

①患者重症度リスト
リアルタイムで重症度の高い患者を一目で把握できる
②重症度2Dマップ
患者の重症度スコアをより多角的に把握することができる
③個別患者詳細情報
リアルタイムで患者のLIVE動画を確認することで、どこにいても患者の状態を把握できる
④バイタルトレンド
どこにいても、バイタル情報 (患者の生体情報)を知ることができる

「iBSEN」のこれらの機能を用いることで、
・ベッドサイドにいなくても、患者状態を確認することができる
・医療従事者間で患者情報を簡単に共有できる

などのメリットが挙げられます。

急性医療の現場に、重症患者を管理するサービスを提供することで
医療従事者の負担を減らせることが魅力です!

■2社目:株式会社タクトピクセル/玉城様

2社目は、株式会社タクトピクセル 代表取締役CEO/CTO 玉城 哲平様にご登壇いただきました!

<株式会社タクトピクセル 代表取締役CEO/CTO 玉城 哲平様>

300玉城

・タクトピクセルの事業内容

インターネットが普及し、あらゆるものがオンラインで作られるようになりました。
例えば、契約書や広告、チラシ、プレゼン資料など…
皆さんも日頃、オンラインで作成しているものがあると思います。

そんな日々の作業の中で、必ず確認作業が生じます。
そして、そのレビューやチェックには膨大な時間がかかります。

そこで、タクトピクセル社では、
クラウドサービス型 オンライン校正検版ツールproofrog
を提供しています。

proofrogは、印刷データやデジタルコンテンツをクラウド上で手軽に校正・共有することが可能です!

特に特徴的なのは、proofrogの比較機能です。
シンプルな画像比較とOCRによる文字比較を搭載しており、この比較機能を利用することによって、
・画像の差分処理によって単純な違いを見つける
・文字情報の校正と画像情報の校正を両立する

といったことが可能です。

さらに、校正の対象ファイルを時系列的に管理し、それぞれのバージョンにおける修正箇所や欠陥箇所をわかりやすくシンプルに表示します。
また、同じ形式のファイルだけでなく異なる形式のデザインデータでも利用できるため、様々な部署間で作成されたデザインデータに対して比較作業を効率化することができます。

このツールは、コスト削減、ミスの防止だけでなく、
私たちの働き方すらも変えてくれるサービスなのです!

■3社目:Trim株式会社/長谷川様

3社目は、Trim株式会社 代表取締役 長谷川 裕介様にご登壇いただきました!

<Trim株式会社 代表取締役 長谷川 裕介様>

300長谷川

・Trimの事業内容

現在、90%以上の子供連れのママが外出を不便に感じています。
その原因というのが、
・授乳室がないから、お出かけできない…
・赤ちゃんを落ち着かせる場所がない…
・おむつ替えをできる場所がない…
といった懸念によるものです。

さらにコロナによって、授乳室の閉鎖や人数制限によって状況は悪化しています。

またこうした問題は、お母さんたちにとって、外出することが不便だというだけでなく、「産後うつや乳腺炎へのリスクなどの健康被害」にも繋がっています。

授乳室や赤ちゃん休憩室は、母子にとって必須なインフラです。

しかし、施設側にとって授乳室を導入するには大きなハードルがあります。
例えば、
・施設内の面積を取られる
・導入コストがかかる
・古い建物に新しく授乳室を新設することが難しい
などです。

こういった問題に対して、Trim社では、
たった1畳ほどのスペースにベビーケアのプライベート空間を作るmamaro
というサービスをしています!

「mamaro」は、箱型をした完全個室のベビーケア空間です。
授乳室導入のハードルを一気に下げ、施設側も簡単に設置することが可能です!

「mamaro」の特徴は、ママへと施設側へのメリットをそれぞれ2つ挙げることができます。

ママへのメリット
①モニターを通してコンテンツ配信
mamaro内に設置されたモニターで、授乳しながらさまざまな情報をチェックできる
②空き状況はアプリで確認
連携したアプリ「Baby map®️」で、mamaroの空き状況を事前に確認することができる
施設側へのメリット
①アナリティクス標準搭載
設置施設専用ページで利用状況を可視化し、mamaro導入の費用対効果を確認できる
②アラートメール機能
長時間利用者がいた場合、施設管理者にアラートされるため安心して運用できる

現在、商業施設や駅、サービスエリア、神社など幅広い場所で設置されています!
2021年9月ですでに297台を設置しており、今後ますます設置数が増加されることが予想されます。

さらに、箱を設置するだけではなく、そこから母子のさまざまなデータを取り、活用していくことが今後の展望だそうです。

全てのお母さんや子供たちが暮らしやすい世の中に変えていく素敵なサービスです!

■4社目:株式会社HealthCareGate/保田様

4社目は、株式会社HealthCareGate 代表取締役社長 保田 浩文様にご登壇いただきました!

<株式会社HealthCareGate 代表取締役社長 保田 浩文様>

300保田浩文_写真_HealthCareGate0815

・HealthCareGateの事業内容

在宅医療は、24時間365日自宅での療養を希望する患者さんにとっては必須の地域医療です。
その分、医師の負担が非常に重く、時間外労働も長いという問題があります。

HealthCareGate社では、
医師の長時間労働などの勤務環境を生み出す原因となっている
「処方箋に起因する諸業務」や「地域医療連携にかかる業務」を、
オンライン薬剤師
というサービスによってサポートし、在宅医療の問題を解決します!

オンライン薬剤師とは、スマートフォンを通じて医師の傍にオンラインで同席し、医師の業務負担を支援するサービスです。

具体的には、横浜や東京にいる薬剤師が、現場にいる医師のスマートフォン上にオンラインで同席します。
そこで、
・処方薬の提案
・薬局との調整
・入退院時の調整や情報提供

などの業務を、医師に代わって行います。

オンライン薬剤師によって、医師がやるべき仕事が軽減されるのです。

オンライン薬剤師を導入したクリニックの院長からは、
”オンライン薬剤師導入によって、医師の数は変わらないが、およそ1年半で
1ヶ月あたりに診察できる患者数が80人から250人に増えた!”
また、
”終業時間も平均22時から18時に変わった!”
という声をいただいているそうです。

現場の医師の長時間労働を是正し、長年問題となっている医師の働き方改革にもつながる素晴らしいサービスです!

■5社目:MedVigilance株式会社/耿様

最後に、MedVigilance株式会社 代表取締役 耿 聡様にご登壇いただきました!

<MedVigilance株式会社 代表取締役 耿 聡様>

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・MedVigilanceの事業内容

看護・介護作業は、コロナウイルス感染リスクが高く、労働負荷も大きいため、離職率が高いことが問題です。

また、こうした看護・介護領域の課題は、少子高齢化も伴って
今後ますます大きくなっていくことが懸念されます。

そこでMedVigilance社では、
MEDICARE ROBOT」というサービスを提供します。

「MEDICARE ROBOT」とは、
私たちが最近、焼肉屋さんやレストランなどで見かける配膳ロボット (ホールスタッフの代わりに働いてくれるロボット)を、医療バージョンに改良したロボットです。

MEDICARE ROBOTの強みは大きく2つです。
・50%以下の人件費で、回診・受付・労働管理・荷物運搬等の業務を担うことが可能
・24時間365日働くことが可能

このMEDICARE ROBOTは、大きく3つのユニットを持っています。

①機器トレー
体温計や血圧計、心拍数計などを運ぶ
②物品トレー
生体サンプルや医薬品、資料などを運ぶ
③返却ユニット
UV 紫外線消毒などを運ぶ

このMEDICARE ROBOTを導入することで、人間が行わなければならなかった労働を、24時間休まず稼働させることが可能になるのです!

例えば、
・回診や問診
・面会者受付や呼び出し対応
・職員の労務管理
・夜間巡回や在室確認

など、これら全ての業務をMEDICARE ROBOTが代わりに担ってくれます。

医療現場の労働環境を改善し、今後ますます負担になるであろう看護・介護の医療現場を助けてくれるサービスです!

まとめ

今回は、”横浜発”の代表的なスタートアップ5社のお話をお聞きしました。

横浜市では、スタートアップを積極的に支援する様々な施策があり、
その環境の中で、多くの有望なスタートアップが登場しています。

今回のイベントでは、そんな横浜発のスタートアップの現状、サービス内容を知ることができました。
非常に、将来楽しみであり、世の中の課題を解決に導くサービスばかりでワクワクしました!
このような地域ごとのスタートアップトレンドもイベントで取り上げています!

今後もドコモ・ベンチャーズでは毎週1回以上のペースで定期的にイベントを実施し、その内容を本noteでレポートしていきます!

引き続きイベントレポートを配信していきますので、乞うご期待ください!!

次回は、スタートアップの皆さん向けのイベント「【スタートアップアカデミー】事業をグロースするマーケティングと具体的な広告戦略」についてのレポートです!

>>今後のドコモ・ベンチャーズのイベント開催情報はこちら


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