見出し画像

電波時計の時刻をヘッドホンとスマートフォンまたはパソコンで合わせました。(標準電波を受信しない原因は近隣に新築された高層集合住宅?)

有線・無線LANを経由して時刻をNTPサーバーと同期させる(時刻を合わせる)時計が以前より安い価格で(それでも、電波時計に比べ、かなり高い価格で)販売されるようになりましたが、残念ながら、手元にある掛時計や置時計は全て電波時計です。

さて、近隣に(万ションや億ションと呼ばれる)高層集合住宅が建ったせいか、置時計の一つが標準電波を受信しなくなりました。

https://twitter.com/JJY_NICT

標準電波を、例えば、窓辺で受信して再送するリピーターやブースター、標準電波を疑似的に送信するレミッタ―等のハードウェアも販売されていますが

CITIZEN 電波ブースター 9ZZ005-008

スマートフォンやパソコンでソフトウェアを使用して問題を解決した(時刻を合わせた)皆さんがブログ等に手順を書き込んでいらっしゃるので、早速真似てみました。

日本では iPhone / iPad の市場占有率が高いため、iOS アプリを使用した事例が大半ですが、Android アプリ、Windows プログラム、ウェッブブラウザで対応した事例も散見されます。以下に、いろいろ試した結果を備忘録として書き留めます。


iOS

App Store に公開されているアプリは次の通りです。

Lightning Connector 用のイヤホンが行方不明になったので、iPhone の音声ボリュームを最大にして標準電波を受信しなくなった電波時計の近くに強制受信モードで数分放置すると、問題なく時刻を合わせることができました。


Android OS

Google Play に公開されているアプリは次の通りですが

現在は公開されていない旧いアプリ(JJYエミュ、jp.tech4u.simjjy.apk )をあえて使用しました。

「JJYエミュ」は、tech4uが配信するツールアプリです。

Android版 Version1.0が2011年4月14日(木)にリリース

電波時計の電波が届かない場所で、電波時計を合わせたい場合に使用する、JJY標準電波エミュレータです。ヘッドホンのコードを電波時計に巻きつけて、本アプリを動作させ、電波時計を受信モードにすると2~3分ほどで同期します。

本ソフトのアイデアは http://www.starstonesoft.com/JJY_Simulator.htm を参考にしております。

※ 電波を受信して内蔵時計を合わせるアプリではありません。

スマートフォンのスピーカーから音を出しても動作するようですが、使い古した(有線)イヤホンを Android 端末に繋いでボリュームを最大にして実験しました。

イヤホンのスピーカー部分を標準電波を受信しなくなった電波時計の近くに置いて、強制受信モードで数分放置すると、問題なく時刻を合わせることができました。


Windows

(他のアプリやウェッブブラウザ版の元になった元祖)Windows プログラムにはAMループアンテナ

の使用が推奨されていますが、こちらも、前述の使い古したイヤホンで問題なく時刻を合わせることができました。

① Windowsのパソコンに電波時計用JJYシミュレータをインストール、起動し、”送信する時刻”を下部の+/-ボタンで調整します。

② アンテナを作成し、パソコン用スピーカーのヘッドフォン端子に接続します。 (普通のヘッドフォンをヘッドフォン端子に接続した状態でも条件が良ければ時計の時刻調整ができますが、電波は数cmくらいしか届きませんので、時計にヘッドフォンを絡ませるようにセットしてください)

③ Windowsのボリュームコントロールで、再生音量を最大にし、またパソコン用スピーカーのボリュームも最大にします。 (出来るだけ大きくすることにより音がよく割れます。)

④ 電波時計用JJYシミュレータの送信Onボタンを押し、正分(x分00秒)になるのを待ちます。この間は”送信中”の文字が点滅しています。

⑤ 正分から電波の送信が開始され、”送信中”の文字は点灯状態になります。 お使いの電波時計を操作し、強制受信状態にして2~3分待ちます。 電波がうまく発射されていると、時計の時刻が変わります。 (電波時計は通常一日に数回だけ電波を受信して時刻調整するようになっていますので、この実験をするときは電波時計の強制受信ボタンを押してすぐに受信動作を行うようにしてください。)

改版履歴
March 3, 2010 : v1.00 released
April 7, 2010 : v1.01(20時~24時までの時刻に、実際の時刻から20時間引いた時刻の電波を送信していた問題を修正。)
May 1, 2010 : v1.02(日付に関するコードに間違いがあり、電波時計の日付を間違って調整してしまう場合があったのを修正。)
February 20, 2011 : v1.03(年に関するコードの計算に間違いがあり、電波時計の日付と曜日が合わないことがあったのを修正。)
April 5, 2011 : v1.04(送信ボタンを一旦Offにしたあと再度Onにすると、時計の表示と送信時刻が合わなくなる問題を修正。 送信動作中にCPU能力が不足するような状況が発生すると、送信データが1秒分ずれる可能性がある問題の対策を実施。)
July 24, 2011 : v1.05(送信時刻を現在の西暦とは違う年に設定すると、送信データの日付が正しく計算されず、電波時計の校正に失敗する問題を修正。)

ダウンロード: JJY_Simulator.zip (v 1.05) (1.3 MB)

FMフィーダーアンテナのようにイヤホンをT字の形に拡げて電波時計に近づけると短い時間で(疑似的に作成された)標準電波を受信するようです。


Web Browser

ウェッブブラウザでも前述の使い古したイヤホンで問題なく時刻を合わせることができました。

こちらも、FMフィーダーアンテナのようにイヤホンをT字の形に拡げて電波時計に近づけると短い時間で(疑似的に作成された)標準電波を受信するようです。


追記

スマートフォンやパソコンの時計が進んだり遅れたりすることは滅多にありませんが、上記の方法で電波時計の時刻を合わせる際には、予め、スマートフォンやパソコンの時刻が正確であることを確認しておくとよいかもしれません。(※ iOS アプリ(JJY Simulator)は起動時にNTPサーバー(検証していませんが、time.apple.com、pool.ntp.org、ntp.nict.jp 等)と時刻を同期するそうです。)


電波時計のしくみ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?