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原理研究会の美男美女コンテスト-Mister and Miss University (International) Pageant by CARP(週刊ポスト・2000年6月9日号)

「男女各8人のコンテストエントリー者は上智、慶応、立教など、みな有名大学の学生で、女性は確かに美女揃い。ところが、出場者は〝世の中にどう貢献するか〟とか、〝孤独な個々の魂よ。共に青い星の未来のためにできることをしよう〟などと訴え、およそナンパな連中が出るミスコンとは思えない生真面目さが漂っていました。」

今日でも開催されているかどうか判りませんが(全国大学連合)原理研究会(CARP)(Collegiate Association for the Research of Principles)が1978年から、毎年、ミスター・ミス・ユニバーシティ・ペイジェント(日本予選)大会(CARPのメンバー(大学生)が参加する美男美女コンテスト)を開いていたそうです。

別の記事(日銀最高幹部が連夜の六本木クラブ「同伴豪遊」!)を探していた折に、この美男美女コンテストに関する23年前の記事が目に留まったので、下記に引用します

また、この(世界本選)大会についてアメリカの国営放送であるボイス・オブ・アメリカ(Voice of America)が(sponsored by the Collegiate Association for the Research of Principles と書かれているので、旧統一教会や原理研究会が開催していたことを知りながら)記事を書いています。

【原文】

【Google 翻訳】

尚、23年前の記事に偶発的に登場した山本真純アナウンサーは(アジア平和女性連合のパーティーの司会を引き受けたばかりに泥沼にはまった飯星景子のようにはなりませんでしたが

その後、亡くなられました。ご冥福をお祈りいたします。


週刊ポスト(2000年6月9日号・54頁)

スクープワイド[暴走列島]最前線

統一教会がバックのミスコン発覚
司会はあの日テレ美人スポーツアナ


インターネットのサイトをサーチするのが趣味という学生のひとりが、最近ある掲示板で、こんなイベントの案内を発見したという。

「第23回ミスター・ミスユニバーシティペイジェント日本予選大会」――。いわゆるミスコンの一種だが、実はこのイベントの主催者が統一教会(世界基督教統一神霊協会)の関連団体だった。

一昨年、98年5月27日に東京・晴海の晴海客船ターミナル内のホールで開かれた第21回大会を見に行ったというA氏がこう話す。

「男女各8人のコンテストエントリー者は上智、慶応、立教など、みな有名大学の学生で、女性は確かに美女揃い。ところが、出場者は〝世の中にどう貢献するか〟とか、〝孤独な個々の魂よ。共に青い星の未来のためにできることをしよう〟などと訴え、およそナンパな連中が出るミスコンとは思えない生真面目さが漂っていました。」

A氏が会場入り口で手渡されたパンフレットには統一教会の代表である文鮮明氏とその妻の写真が「提唱者」の肩書で掲載されていた。さらに大会運営の「サポーター」として、「J-CARP」の名称も。正式名称は「全国大学連合原理研究会」で、統一教会の傘下団体であることは、周知の事実だ。

ちなみに、昨年6月29日に行なわれた第22回大会の審査員には、入江通雅・青山大学名誉教授や発明家・中松義郎氏らの名が見られた。その一人、一松信・東京電機大学教授が、こう話す。

「あれは〝世界平和教授アカデミー〟の依頼で引き受けたと記憶しています。表向き統一教会とは無関係ですが、会員のほとんどは文鮮明氏を支持しています。私は信者ではありませんが、この大会が統一教会の広報活動の一環だとしても、私自身、文鮮明氏に賛同しているし構いません。出場学生も表向きは一般公募ですが、実際にはJ-CARPの関係者が多いと思います」

あっさりと統一教会との関連を認めているのだ。

さらに、パンフレットには気になる名前があった。第21回大会の司会者の欄にある「山本真純(学習院大学4年)」。実は彼女、現在は日本テレビの社員アナウンサーなのだ。昨春入社して、最近、『独占スポーツ』などに出演するスポーツアナ。入社前のこととはいえ、すでに内定を得ていた時期に霊感商法などで何かと問題となった宗教団体の関連イベントの司会を務めていた点について、本人は、ファックスで次のような回答を寄せた。

「イベント主催事務局から所属サークルに(司会役の)依頼があり、98年は持ち回りで私が担当しました。私自身は統一教会とは無関係ですが、主催団体が宗教団体関係とは知らず、また確認をせずに出席したのは軽率でした」

ちなみに謝礼は数千円だったという。

しかし、大会事務局は、「教団への勧誘はしていませんが、文鮮明氏の統一運動の一環と理解していただいて結構」とし、司会者に対しては、「事前に教団との関係を説明しています」と明快だった。

現在捜査中の法の華の問題では、有名人が広告塔の役割を果たしていたことが判明、問題宗教への安易な荷担が指弾されてもいる。今後は報道に携わるプロとして警戒心が求められる。

写真(省略)入社前から司会者バイト(円丸及び下の写真中央が山本アナ)


週刊ポスト(2000年6月9日号)

週刊ポスト(2000年6月9日号・28~31頁)

摘出スクープ

「ゼロ金利政策」にあえぐ年金生活者は何と聞く!?
公用車で乗りつけ、「日銀政策委員会」あての高額領収証までもらって……

日銀最高幹部[植田和男審議委員(48)]が連夜の六本木クラブ「同伴豪遊」!


写真(省略)日銀の最高意思決定機関・政策委員会(中央)と植田審議委員(右)
写真(省略)店での食事を終え、同伴出勤する植田氏とクラブホステス
写真(省略)同伴豪遊を終え、ホステスたちに手を振られながら〝ご帰還〟する植田氏

地位には責任と名誉が伴う。ましてや国会の同意を得て内閣が任命するポストならばなおさらだ。日本の金融政策を決定する日銀の審議委員もそのひとつ。重責に報い、高度な中立性を維持するために年間2957万円という高級が保証されているのだ。だがその高給にあかせて、夜な夜なクラブの女性と同伴豪遊する姿は、この重大な職責を冒涜するものとしか映らない。

ドキュメント!「同伴出勤」

5月22日午後6時、東京都中央区にある日本銀行本店から1台の黒塗りの高級車が、静かに夕闇の街へと滑り出した。ナンバープレートの色は緑地ではなく白地。この車はハイヤーではなく、日銀の公用車だ。

夕方の混雑を抜け、一路、港区方面に向かった車は、六本木某所で停止。車の中から1人のスーツ姿の男性が降り立った。目鼻立ちのはっきりとした端正な容姿。なかなかの男前といっていい。48歳とは思えない若々しさだ。

さて、この男性、誰かを探している様子。すると、待ち合わせをしていたと思われる若い女性が現われた。こちらも、歌手の杏里似の美人だ。ベージュのスーツにロングの茶髪をなびかせた、この六本木界隈ではよく見かける格好である。年の頃は20代前半といったところか。

午後7時前、合流した2人は仲良く高級寿司屋に入っていく。この寿司屋の料金は、〝おまかせ〟で、1人 1万5000円ほど。若干のお酒もたしなみながら、2人は高級寿司を堪能したようだ。

連れ立って寿司屋を後にした2人は、午後8時半過ぎ、今度は別のビルに入っていく。男性がふざけた様子で外国人ホステスがいる別の店に入る素振りを見せるが、女性に窘められるように腕をひっぱられ、頭を搔きながらエレベーターに乗り込む。エレベーターはそのクラブが入居する3階で停止。やはり女性は、このクラブのホステスだった。寿司屋で食事をした上でクラブに入るという2人の一連の行動は、いわゆる〝同伴出勤〟であったのだ。

同伴出勤とは、クラブのホステスが自分の指名客を伴って出勤すること。客は、指名料にプラスして、同伴料を取られることになるのだが、それと引き替えに、前述のように同伴前の一時をホステスと2人きりで過ごせるのである。

取材班は、この男性とホステスの後を追って、クラブに入った。

入り口からは中の様子は窺えない造りになっている。店内に入ると、右手にカウンター席が並び、左手には高級感漂うソファの前にいくつかのテーブルが置かれている。なかなかの〝大箱〟で、優に50人は収容できそうだ。さらにその奥には、部屋を別にしたVIPルームが用意されている。かなり流行りのクラブらしく、やや暗めの照明の下、広い店内はどんどん客で埋め尽くされていく。料金は、2人で、ボトルを入れて10万円程度。1人でも同伴出勤してボトルを入れれば8万~9万円。文字通り〝高級クラブ〟である。

男性は片隅のテーブル席に腰を下ろしている。2名から3名の女性が付いていて、もちろん先ほどの女性も同席している。しかし、この女性、人気が高いらしく他のテーブル席と、この男性の間を頻繁に行き来している。男性は他のテーブルにいる〝ご指名の女性〟を気にしつつも、時折、大げさな身振りを交えながら、ホステスたちとの会話を楽しみ、終始笑顔を絶やさない。いかにも楽しげな様子だった。

午後11時45分、ようやく男性は席を立つ。このクラブでの滞在時間は3時間。待ち合わせから数えれば、実に5時間に及ぶ時間をこの男性は六本木の歓楽街で費やしたことになる――。

この男性の名は、植田和男氏(48)。日本の金融政策を決める日銀のなかでも最高意思決定機関である政策委員会のメンバーである。

米大統領以上の年収2957万円

現在の日銀政策委員会は、日銀の総裁、2名の副総裁、各界選出の6名の審議委員を合わせた9名で構成されている。前述のように日本の金融政策を決める日銀の最高意思決定機関である。具体的には公定歩合の変更の他、金融経済情勢の基本判断なども行っている〝日本経済の浮沈を握る〟セクションなのである。

日本銀行法第23条の2によれば、<審議委員は、経済又は金融に関して高い識見を有する者その他の学識経験のある者のうちから、両議院の同意を得て、内閣が任命する>とある。

一連の警察不祥事のなか、仕事らしい仕事もせずに多額の年収を得ていたことで問題になった国家公安委員に若干似た立場にも見えるが、週1回程度出勤するだけの公安委員に比べ、日銀政策委員会の会合は、かなり頻繁に行なわれている。金融政策を審議する会合は月1~2回、組織運営の基本方針などその他の事項を審議する会合は週2回行なわれているのだ。

審議委員の年収は、2957万円。大蔵事務次官でさえ、その年収は約2600万円。ちなみにアメリカ大統領は20万ドル(約2140万円)、グリーンスパンFRB(米連邦準備制度理事会)議長も約15万ドル(約1600万円)だ。こうした高額の報酬が支払われる審議委員とは、それほど重要な役職であり、かつ、責任を負う立場であるのだ。

その審議委員のなかでも、特に植田氏は、政策委員会の議論をリードする場面が多く審議委員の理論派の代表格と目されている。東京大学理学部を卒業後、同大経済学部大学院、マサチューセッツ工科大学大学院で学び、東大経済学部の教授を務めていた。平成10年に日銀政策委員会の審議委員に就任。日本経済を活性化する〝起爆剤〟と期待され、今年4月に再任を果たしている。

日銀担当記者はこう語る。

「政策委員会のなかでも、植田氏は、経済理論を理路整然と講釈できる数少ない人物。頭のいい、まさに経済学者であり、〝日銀の理論的バックボーン〟といった存在だ。日銀の存在感を示したい速水優総裁がゼロ金利解除をチラつかせるなか、現在の日本経済の状況ではゼロ金利を解除するのはまだ時期が早いと諫めるなど、日本の金融政策の最前線に立つ人物だ」

このように植田氏の審議委員としての〝優秀さ〟を認める声は多いのだが、一方で日銀内部からはこんな声も聞こえてくる。

「確かに優秀な人物だが、かなり夜の遊びがお好きなようだ。3日にあげず、VやKといった六本木のクラブを渡り歩いていると聞く。そのせいか、会合の席上、目の下に隈を作っていたり、明らかに二日酔いの時さえあるんだ」

確かに、この植田氏、本誌が確認しただけでも、なかなかの勢いで六本木のクラブに通いつめている。

以下、順を追って見ていく。

3月8日、24日は、冒頭の女性とともに同伴。31日は、いつもより遅めの時間に、同伴はせず、もう一人の客を伴って来店。4月17日は、再び冒頭の女性と同伴。27日は、同じクラブの別の女性と同伴している。

さらに――。

実は、これらに先立つ3月3日深夜、植田氏は、野村総合研究所の著名エコノミストと、「意見交換のために」(エコノミスト)、ホテルで会食後、同クラブと六本木の別のクラブを〝ハシゴ〟しているのだ。しかも、1件目のクラブは植田氏が支払い、2件目はエコノミストが支払った(エコノミストによれば、その後、〝割りカン〟にした)という。

ちなみに、クラブ通いの日々は、経済危機が懸念された日でもある。例えば、冒頭に紹介した5月22日は、日経平均株価が600円を超す急落を見せた日。それ以外でも、4月27日は、円相場が続落し、106円台前半で推移、17日は、米国の株価急落、G7(先進7か国蔵相・中央銀行総裁会議)を受け、日経平均株価が急落した日となっているのだ。

前出・日銀関係者は、怒り心頭に発して、

「そんな経済危機の真っ只中にも高級クラブに入り浸っているなんて、呆れて開いた口が塞がらない」

と吐き捨て、さらには、これらの植田氏の夜毎の行状について、

「いくら2900万円もの年収を得ているにしても、クラブの料金と、その前の食事代を合わせれば1回10万円前後になる。月にそんなに何度も行けるものなのか。日銀の経費で落としているか、あるいはどこかに付け回ししているのではないかと疑われても仕方がない」

という疑問すら口にする。

日銀は形式的には株式会社だが、日銀法で定められた認可法人である。その役職員は、日銀法に基づき公務員に準ずる「みなし公務員」という立場にある。今年4月には、国家公務員倫理規定が施行されたことを受け、「日本銀行員の心得」が改正された。

同心得では、職務上の関係者と自己の費用を負担して行なう会食等について、特に所属長が認めない限り、夜間の飲食を禁じている。

また、たとえ職務上の関係者意外との会食であっても、<その頻度、場所等について通常一般の社交の程度を超えた供応接待と受け取られないようにするなど、誤解を招くことのないよう慎重な配慮が必要である>と記されているのだ。

日銀職員とは、これほどまでに慎重な行動が求められる立場にある。ましてや、植田氏はその最高幹部。内閣の任命を受け、最高級の報酬を得ている同氏が、庶民感覚からは想像もつかない夜遊びを繰り返していたばかりか、さらには野村証券グループの人間と誤解を招くような場所で合っていたということは、問題といわざるをえない。

庶民感情とのギャップはないか

本誌は、前出の日銀関係者が口にする疑惑を、複数のクラブ関係者に確認した。

「植田さんは、大体はカードで支払われます。時には現金で払われることもあるようです。『日銀政策委員会室』という宛て名の領収証をもらわれる時と、「いらない」ともらわれない時があります」

同伴出勤にまつわる領収証を日銀に回しているとしたら、これは由々しき事態である。植田氏に直接聞いた。

――六本木の複数のクラブに行かれていますよね?

植田氏「ああ、時々、はい」

――『日本銀行政策委員会室』で領収証をもらっているそうですが?

植田氏「あれは全部私個人の支出であり、領収証はもらった記憶はないと思いますが」

――本当にないのですか?

植田氏「記憶する限りないですね。お店が気を利かして渡したかもしれませんが……しかし、日銀の交際費で落としたということは絶対にないし、日銀以外に回したということもありません」

こうした同伴出勤で使われたクラブ遊興費及び事前の飲食代が経費で落とされたか否か、さらには、野村総研のエコノミストとの会合の是非について、日銀政策広報課に質した。

「日本銀行では、業務遂行上の必要性から、関係各方面と意見交換する際に要した費用については、経費の支出を認めている。一人1回当たりの経費支出は、原則として、昼食であれば5000円以内、夕食については1万5000円以内を目処としている。しかし、(植田氏がクラブなどの領収証を清算した)事実は一切ない」

さらに、野村総研のエコノミストについては、「野村総研は金融機関ではないため」〝職務上の関係者〟には当たらないと強弁するが、前出の日銀担当記者はこう呆れる。

「野村証券と野村総研は連結決算まで行なっている利害の一致したグループ企業だ。その社長も代々野村証券出身者だ。常識的に考えて、明らかに職務上の関係者ではないか」

また、『日銀崩壊』(毎日新聞社刊)などの著者である日銀OB・石井正幸氏もこう指摘する。

「ゼロ金利政策の下、年金生活者などは生活費の捻出にも四苦八苦し、生活苦に喘いでいる。そうしたなか、自分の金であっても、その政策責任者が六本木の高級クラブを飲み歩いているというのは、あまりに庶民勘定とのギャップがありすぎる。今一度タガを締め直すべきなのです。」

植田氏が審議委員に就任した平成10年春、日銀を取り巻く環境は一変した。「ざぶん」「どぼん」と呼ばれる金融機関の日銀担当者による小料理屋や料亭における過剰接待が発覚し、営業局現職課長の収賄逮捕、過去例を見ない約100名の内部処分者を出した。これを機に、日銀職員には、以前にも増して、清廉潔白が求められるようになった。その後、日銀改革の目玉として審議委員に就任したのが他ならぬ植田氏なのである。

またそうした経緯のなか、日銀は、本誌が豪華過ぎると指摘した全国33か所の支店長宅を順次売却する方針を打ち出した。しかし、この4月、植田氏は日銀所有の家賃100万円相当といわれる豪邸に格安で入居していたことが発覚。植田氏は問題を認めるかのように、発覚直後に引っ越しを行なってもいる。

そこに、さらにわかった植田氏による夜毎の同伴豪遊。年金生活者はどう感じるだろうか。


2000年4月、日銀の豪華社宅から出勤する植田氏を直撃。取材の翌週、約束どおり引っ越した。
付近には、デザイナーの芦田淳氏も住んでいた超高級住宅地に日銀の社宅はあった。


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