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視点の自由研究No.143「視点_2024年 広告映像の価値」

今回は、少し視点を変えて2024年現在の広告映像をローカルに身を置く人間から見た体感地を書いてみようと思います。円安が進み、オーバーツーリズムで、ある種ではにぎわいを取り戻している日本。そんな日本の地方にいる者が感じていることです。

「人口減少社会」

資本主義社会の日本において、企業は去年よりも今年、今年よりも来年と売り上げを伸ばすことを目標としてきました。会社という形式をとった私たちも同じように毎年の売り上げを伸ばすことを目的として日々がんばっています。

2024年現在。日本も人口減少局面を迎え、根本的にモノを売るというところから考え直すタイミングになりました。これまでの人口増加の時期では、商品が同じ、金額も同じ、売る量だけを毎年増やしていくということが当たり前にできていました。しかし、人口が減っていく中で、これまでと同じ方法ではもはや売り上げを伸ばすことは不可能となりました。売り上げを伸ばすためには、

値上げする。
リピートしてもらう。

大きくこの二つの方法をとる必要があると考えています。

「クリエイティブ」

少し話をずらしますが、アップルは人材と時間をデザインに大きく投資している会社だそうです。世界のトップを走る企業で、最先端のテクノロジーを扱う企業が、最も力を入れているのがデザイン。モノを売る時に、最も効果的なことを端的に表している事例なのかもしれません。

さて広告映像。コロナを経てようやく経済が回り始めていく中で、映像業界もようやく活気を取り戻しつつあります。
今、各社最も力を入れているのは求人。人口減少していく中で働き手を確保することが難しい社会になったことがここからも読み取れます。

そして円安によるインバウンド需要。来年には大阪万博も控え、日本を訪れる海外の人たちは増え続けていいます。

こうした需要を映像業界は今受け止めていて、もう一度デザイン、クリエイティブの力が求めらていることを体感しています。

「映像という投資」

前述で書いた通り、今売り上げを伸ばすためには「値上げする」「リピートしてもらう」ことが重要です。
これを支えていくのは体験という価値。商品を使った時の気持ちよさや、アクティビティとしての楽しい体験、美味しさを味わった体験。
こうした体験を補完していきたい際に映像の力もまた活用できると思っています。私たち映像制作者も今までのような単純な高度経済成長社会での広告の作り方から人口減少社会でのクリエイティブへ磨きこむことが必要。

クライアントがより成長していくための武器となる映像をどう磨き上げていくか?

映像という媒介を今もう一度、体験の補完、価値の向上として見直してみるのも売り上げを上げていく一つの施策かもしれません。



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