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『いいじゃん!こども食堂』第二回 小原 邦裕さん編~子ども食堂に提供するための専用の畑?~

 ども!こんにちは。『どあ。~do a 180~』のひろです!

 皆さんお元気でしょうか?8月に入り、宮崎ではクーラーが欠かせない季節となってまいりましたね。僕たち22卒の大学生は新型コロナウイルスの影響で、絶賛!就職氷河期を迎えています()。就活、学業、バイト、ゼミなどで忙しくなってきましたが、『どあ。~do a 180~』の活動をもとみんと共に頑張っていきたいと思います。

 さて、今回『いいじゃん!こども食堂』第二回ということですが、記念すべきゲストは、、、

 宮崎の子ども食堂に無償で野菜を提供し続けていらっしゃる小原 邦裕さんです!!!

 では、さっそく行ってみましょう!

1.小原邦裕さんの経歴・プロフィール

 小原さんは、現在68歳ながら広大な畑を一人で管理しているパワフルな方です。

人呼んで【宮崎の子ども食堂を支えるビッグダディ!】(またまた、勝手ながらキャッチコピー的なものをつけさせていただきました)

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 小原さんは、高校卒業後、刑務所で42年間刑務官を勤め、その後、国富町の向陽の里で保護司として5年間勤め、65歳で退職し、現在まで畑で育てた野菜を子ども食堂に無償で提供し続けています。

 そんな小原さんがなぜ子ども食堂に無償で野菜を提供し続けることになったのかというきっかけについて触れていきたいと思います。

 小原さんは上記で述べた通り刑務官として42年間勤務していました。後半の方は、受刑者の帰る場所を探したり、社会復帰の補助をするというようなことをしていたそうです。そして、受刑者とも多く関わってきました。その中で、もちろん悪い人もいるのですが、受刑者全員が悪人ではないということを感じたそうです。

 ではなにが原因で犯罪に走ってしまったのかというと、受刑者が、母親の育児放棄、父親が刑務所に入る、児童虐待を受ける、自分が児童虐待を受けたことから子供にも児童虐待をしてしまうといった家庭環境に伴う愛情不足が原因によって罪を犯してしまう側面があるということを知ったそうです。

 そして、このような家庭の愛情不足といった側面から犯罪を行ってしまうという問題を解決したいと小原さんは考えたそうです。

 そんな時に小原さんは、子ども食堂の存在を知りました。そして子ども食堂のように食事を通して人に居場所を与えることができる活動を行いたいと考えたそうです。そして、そのような活動を通して子どもたちに健全に成長してほしいと願っています。

 しかし、小原さんは自分で子ども食堂を運営できるタイプではないと考えました。そこで、「子ども食堂を運営するうえで野菜を用意することが大変であろう…」ということで野菜を作ることにしたそうです。

 それが、刑務官退職後、国富町の向陽の里で保護司として5年間勤めていた62歳の時に始め、68歳の現在に至るまで野菜を作り続けているそうです。(しかも、本を読んで独学で農業をしているそうです。本当にすごいですよね。)

2.活動内容

 そんな小原さんが具体的にどのようなことをしているのかということを説明していきます。

 子ども食堂に野菜を提供し続けていると述べた通り、小原さんは広大な畑を所有し、一人で管理しています。

(小原さんの畑の画像です)

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 また、子ども食堂に野菜を提供し続けていると述べましたが、メインが子ども食堂であるだけで、他にも、孤児院、幼稚園・保育園の体験収穫、ホームレスの支援団体、宮崎の更生施設などにも提供しているそうです。

 提供している野菜は、時期にも寄りますが26種類にも及ぶそうです。(じゃがいも、キャベツ、レタス、白菜、ニンジン、ピーマン、なす、さやえんどう、かぼちゃ、小松菜、ピーマン、大根、山芋、ねぎ、すいかなどなど)

 どのように育てる野菜を決めているかというと、子ども食堂に提供するにあたり、みそ汁にネギって使うよなあ、カレーを出すならニンジンとじゃがいもは必要だろうなあというように子ども食堂で利用されそうな食材であったり、値段が高くあまり提供ができないような野菜(すいか)などを考慮して決めているそうです。

 普通の農家さんだと、育てる野菜の種類は少なく、専門農家であることが多いのですが、小原さんは上記の理由に加えて、いろいろ植えて育てるのがおもしろいんだそうです。野菜のエキスパートですね(笑)

 しかし、その分、野菜の品目が増えると、肥料の種類や種代も増えてしまうといった課題もあるそうです。

3.喜怒哀楽エピソード

 さて!お待ちかね(であってほしい)の『いいじゃん!子ども食堂』のコーナーがやってまいりました。今回も、小原さんの

”喜”(やりがい、嬉しかったこと、幸せに感じたこと)

”怒”(怒りを感じたこと、不満)

”哀”(課題、困っている事)

”楽”(おもしろいこと、ネタ)

 をそれぞれ聞いていきたいと思います!

 ・・・と思ったのですが(笑)

 今回は”哀”・”喜”、”怒”・”楽”のエピソードがそれぞれ重複していたので、まとめて紹介していきたいと思います!

 それでは早速、小原さんの喜怒哀楽エピソードに行ってみよう!!

 まずは”哀”・”喜”から!

 62歳から68歳の現在まで6年間野菜を育ててきた小原さんですが、そのうち5年間は大根を育てることに失敗していました(辛い)。育てた大根の真ん中になぜか黒い線が入っていたり、外側にミミズが這ったような跡が刻まれていたそうです。

 そんな小原さんを見た近くの農家の方が「お前、畑をきちんと消毒しているのか?」と尋ねたそうです。小原さんはそのようなことはしていないと答えたところ、大根を育てるには畑を消毒しなければならないと言われたそうで、上記の黒い線やミミズが這ったような跡は消毒していないことが原因でした。

 そこで、6年目には畑を消毒してから大根を育ててみたところまっっっっしろい大根が育ったそうで、5年間失敗していた小原さんはたいそう嬉しかったそうです。

 失敗が続くと哀しいですよね。しかしその分、失敗続きのことがが成功するとめちゃめちゃ嬉しいというとても共感するお話でした(笑)

 次は”怒”・”楽”

 畑で1人で農作業することが多い小原さんは、農作業中に電話がかかってきて作業を中断して話し込んでたり、野菜の葉があちらこちらで茂っていることが原因でよく畑に落とし物をしてしまうそうです。

 また、どこで落としたのかも覚えていないことが多く、”年齢が為せる業(なせるわざ)”だとおっしゃっていました。

 そんな小原さんは1シーズンで収穫用のはさみを5本も買ってしまったこともあるそうです。また、包丁も3本失くしたのですが、結局3本とも見つかって現在、トラックに包丁が3本積んであるそうです。料理人みたいになってますね(笑)。

 ”怒”・”楽”を兼ね備えたエピソードでしたね(笑)。他人や何かに怒っているのではなく、自分自身に対して情けなさを感じて腹がったそうで、小原さんの優しさが滲み出ていますね。

以上が今回の喜怒哀楽エピソードとなります!

4.理想と想い

 今まで、小原さんの経歴、活動内容、喜怒哀楽エピソードについてお話してきました。この章では小原さんの想いと理想についてお話していきます。

 小原さんに今している活動に対する想いや理想をお聞きしたところ、あんまり何も考えていないそうで、強いて言うのであれば、このまま継続してこども食堂に美味しい野菜を届けるためにも体の続く限りやりたい。いつまでもできるっていうあてはないから。協働でもいいから手伝ってほしいし、跡継ぎも欲しいということでした。

 やはり、小原さんも68歳ということで将来のことを考えたときに、広大な畑をこれからも1人で管理し続けることは難しく、今後も子ども食堂に野菜を提供し続けるためにも協力者や後継者が必要だと考えていらっしゃるということでした。

 継続して支援を行うことの重要性と大切さは、僕たちも様々な活動を通じて考えることが多いので、とても共感するお話でした。

 また、理想としては、あちこちのこども食堂に野菜を提供して、それを子供たちに美味しいと思われて食べてもらう。ということが理想とのことです。

(画像はオフの時の小原さんです)

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 僕は農業に携わっていないので推測にしかすぎませんが、農家の方にとって、自分が育てた野菜を誰かに美味しいと言われることが一番の幸せなのかもしれませんね。

 インタビューはここで終わりということで、この記事を読んで是非小原さんの活動を手伝ってみたい、お話を聞いてみたいという方は、下記の連絡先までご連絡下さい。

↓↓↓

TEL:090-2580-5003

 農作業を手伝ってくれたお礼に謝金は提供できませんが、おいしくて、新鮮な野菜を代わりにいただけるそうですよ!!(最高!)

 ということで、以上が小原さんの想いと理想についてでした。素敵なお話ありがとうございました!

5.次回のインタビューについて

 そして小原さんに最後のお願いを…

 『いいじゃん!子ども食堂』、略して【いいども!】の締めくくりとして、小原さんに、次のゲストを決めていただくということを今回もやっていただきました!

 快く了承して頂き誠にありがとうございます!

 ということで、小原さんに僕たちが次回インタビューする相手を決めていただきました。

 第三回『いいじゃん!こども食堂』のゲストは、、、


・・・


・・



 農業を広めたいという思いから子ども食堂に毎週キュウリを提供しているキュウリ農家の○○さんです!(パチパチ!)

 次回も楽しみですね!

6.最後に

 『いいじゃん!こども食堂』をここまで見ていただいてありがとうございました!

 今回は、子ども食堂に無償で野菜を提供し続けている小原さんのインタビュー記事ということでしたが、誰かに対して利益などを度外視して与え続けることは本当に尊いことであると強く感じていました。

 小原さんの素敵な活動はもちろん、前回ゲストの黒木さんをはじめとするこれからインタビューしていく方々のように、素敵な人の素敵な活動をもっと発信していきたいと改めて思いましたね!!!

 それでは、ここまで読んでいただいた皆様、本当にありがとうございました!次回も是非ご覧ください!

『どあ。~do a 180~』のHPの方もよろしくお願いします!


 

 


 

 




 

 

 

 

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