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追加投資|UPSIDER:上場のための法人カード

DNX Venturesは、株式会社UPSIDER(以下UPSIDER)が実施した総額10億円のシリーズBラウンドに、既存投資家であるANRI、Global Brainとともに追加出資いたしました。DNX Venturesは前回ラウンドの出資に続く追加投資となりますが、今回ラウンドではリードでの投資を行ないました。

前回の出資のタイミングで、なぜ弊社としてこの領域、その中でもUPSIDERに注目したのかをNoteに記載いたしましたが、今回はなぜ弊社が本ラウンドをリードすることにしたのかにもつながる、UPSIDERの魅力と投資理由を紹介していきたいと思います。


まずは、おさらいです。

UPSIDERとは?

UPSIDERは、成長著しいベンチャー企業をはじめとした上場を目指す企業を主要ターゲットに法人カードを発行している会社です。日本では法人間決済は請求書+銀行振込が未だ大半を占めていますが、昨今デジタル広告、ECやSaaSなどのクラウドサービスでは、カード払いを基本に据えているサービスが多くあり、スタートアップに限らず成長を志向する企業にとって、法人カードの重要性が高まっています。

これまでも多くのブランドが法人カードを出してきましたが、UPSIDERの法人カードは利用限度額の柔軟性や使いやすさ(UX・UI)の観点で優れています。UPSIDERは企業のステージや規模に関わらず最大1億円の高い利用限度額で法人カードを利用できるだけでなく、効率的な支出管理やガバナンスに欠かせない機能提供と、会計SaaSなどの周辺サービスとの連携により、会計処理や支払い管理などの財務や業務の課題を包括的に解決できるようになります。こうした機能があるからこそ、いわゆるスタートアップのみならず、上場後の企業も利用しています。

サービスの更なる詳細情報については、ぜひUPSIDERのウェブサイトからご確認下さい。

UPSIDERサービス画面

追加/リード投資の理由

さて、次に今回フォローオン、そしてリード投資をさせていただくに至った背景について。本投資理由はいくつもありますが、その中で2つご紹介させて下さい。

1. 2020年の1年間はほぼ年間事業計画を達成し続けたこと
アーリーステージの企業において、決して保守的ではない年初の事業計画を達成し続けることは非常に稀です。UPSIDERは経営陣のみならず、非常にプロフェッショナルなメンバーで、事業計画の達成を拒む様々な困難に目を背けずに正面から解決してきました。UPSIDERのようなFintech事業は、事業開発、システム開発、Equity調達という通常のスタートアップの3大注力分野に加え、運転資金の調達(Debt)や監査体制の構築など、多岐に渉る分野を同時に昇華させていく必要がある非常に難しい事業です。それらの領域においても計画を達成し続けるUPSIDERのリーダーシップ及びメンバーの強さはさすがとしか言いようがありませんでした。

2. 壮大なビジョンについて、経営陣一同、心から達成したいと思っていること
ユニコーン以上に成長するようなスタートアップは、将来的に取り組みたい大きな社会課題の解決を心に秘めながら、そのファーストステップとしてニッチbutニーズの高い事業から取り組むケースが多いと感じます。UPSIDERは、「法人間の決済を呼吸感覚までシンプルしたい」という壮大なビジョンを掲げて、法人カード事業から取り組んでいる会社です。日々宮城さん、水野さんと議論する中でも、二人はビジョンを意識した発言をされることが多く、本気度が伝わり続けていました

米国でも法人カード領域をはじめ、近接領域で多くのスタートアップがB2B Paymentsのデジタル化に取り組んでいます。たとえば法人カード分野では、BREXやDivvy、請求書の収受(売掛債権、買掛債権の支払)分野では弊社支援先であるPay StandやBill.com、またModern Treasuryのように経理・出納業務全体のデジタル化に取り組んでいる企業などがおり、アプローチは異なれど、法人間決済において、紙や銀行手続きを介在した決済回数を減らし、シンプルにしていく取り組みが試行錯誤されています。どの山から登るのが正しいかわかりませんが、日本では、UPSIDERのメンバーがいち早く達成してくれるのではと期待しております。

UPSIDERカード3


代表:宮城さんのコメント

シリーズAでの出資に続き、今回のシリーズBではDNXさんにリードで投資いただき、大変光栄に思っております。また、DNXさんをはじめとした既存投資家の方々に、One Team として追加出資を頂きとても心強く感じています。

弊社サービスの本源的な価値は、単なる決済機能ではなく、成長企業の財務・ガバナンスの課題を解く”Software as a Service”にあります。今後も、B2B SaaSのリーディング・カンパニーを率いるDNXさんからベストプラクティスを吸収し、サービスの価値を高めてまいります。
ーー株式会社UPSIDER 代表取締役CEO 宮城徹


メディア掲載

本日早速、日本経済新聞電子版、Forbes Japan、DIAMOND SIGNAL、The BRIDGEなどのオンラインメディアにて、本資金調達のニュースを取り上げていただきました。なかでもDIAMOND SIGNALでは法人カードのマーケットの課題からサービスの詳細、共同創業者2名のコメントまで「これを読めばUPSIDERがわかる」というレベルまで、丁寧にご紹介いただいています。ぜひ合わせてご覧ください。


(文・向川恭平)

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