UCF Rosen College Hospitality Managementについてと必須科目の長期有給インターンシップ

フロリダ州オーランドにあるセントラルフロリダ大学。その中でも私はRosen College of Hospitality Managementに学科を選択した。
オーランドの地図とそれぞれの位置関係を載せよう。

以前私がセレブレーションと住んでいたところについて少し記載したこともあったかと思う。それが、画面左下の場所である。少し広い範囲を指定しているが、右上部1時の場所あたりが住んでいたところ、真ん中あたりがセレブレーションの街並みである。

左上は有名なディズニーワールド。右下に地図のスケールがあるのでなんとなくわかるが、約7km四方に渡って展開している。実際の敷地面積は122,200千㎡。山手線内回りの1.5倍だそう。写真で囲ったところの倍くらいはあるようだ。

その右横の黒枠内のハートマークがUniversity of Central Florida Rosen College(以下ローゼン)。遠く離れた右上が一般的な経済や経営、その他多くの学部を備えたUCF Main Campus(以下メインキャンパス)。ローゼンの近くにはユニバーサルスタジオもあり、現在も拡大中である。2023年2月にはNintendo のマリオパークができるとメディアに公開された。

ローゼンはホスピタリティマネジメントの学部のみなので、小さいが、新しいキャンパスで、ホテルのような建物である。当時学部的にはその分野で世界一のプログラム、学校であるとメディアが挙げていた。私が卒業するころ、中国か台湾の大学と前後することがあった。世界一と言ってもあまり基準がわかっていない私であるが、とりあえず世界一に惹かれて入った。

私は最初からローゼンに通うものだとばかり思い、セレブレーション近辺に家を借りたのだが、以前記載したように1~2セメスターほどメインキャンパスに通う必要が出たのである。。。
片道車で約1時間。距離にして約36mile (約57km)。距離的には渋谷のスクランブル交差点から江ノ島までの距離、時間にすれば、横浜くらいまであろうか。週に4日ほど通うことになった。以前記載した、開催していた日本語の勉強会グループを手放したのはメインキャンパスの行かなくなったからである。

そんな世界一のローゼン。学校には出資者がおり、その方が地元のホテルオーナー、ハリス・ローゼン氏。Rosen Hotels を立ち上げ、地域にエコノミーからラグジュアリーまで合計7つのホテルを経営している。

日本でもこのようなホスピタリティマネジメントに特化した学校をつくりたいものである。観光と学校に関してはまた別の機会に書かせていただく。

さて、学校の授業で変わっているものがいくつかあるが、日本にはまだあまりない授業を紹介しよう。

有給長期インターンシップである。

専門学校ではよくある話かもしれないが、大学でこれを行うのは日本では多くはないであろう。世界では大学生の間に長期的にインターンシップを行い、学問と現場における学びを増やそうということで行なっている。ローゼンからのインターンシップ生はディズニーやユニバーサル、周辺地域のラグジュアリーホテルの経営陣から厚い信頼と大きな期待を持たれている。
中にはマネージャーや幹部候補まで上がる生徒もいる。卒業の就職活動にもかなりリクルーターたちにかなり大きなインパクトを与え、現場経験はそれだけ重要であると言うことである。

日本でインターンシップと言うと数日間のイメージで特に何にもならない。
アルバイトと近いが、違う点はもちろんある。

仕事の内容、意見、感想、次のステップをまとめて提出する必要がある。次のステップである。同じ仕事は原則禁止。別の会社に移るか、同じ会社で別の仕事をするか、どちらかを選んで報告と履修設定をする。1セメスター3ヶ月ほどであるので、研修としては十分であるし、キャリアラダーを動きやすい制度であった。そんなこともあり、優秀な人は学生のうちにマネージャーくらいまでいってしまうのだ。

日本でもこの有給インターンシップ制度を積極的に行い、学生のうちに現場を知り、卒業後には一人前になっている人材を増やすことが今後必要になってくると考えている。入社して子供のように扱っていては、成長が数年遅れているし、その間に優秀な人材は離職してしまう。卒業後におけるスタート地点が海外とは大きくかけ離れてしまっているため、それは確かに日本の経済は停滞するか、海外に抜かれていってしまっているのだと考えている。

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