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会社が倒産する理由

僕はいまフリーランスという立場ですが、「やっぱり起業って難しい」と考える人が大半かと思います。(フリーランスは正確には起業とは違うんですが今回そこの細かい話は一旦無視します)

今回は敢えてネガティブに、なんで世の中の起業が失敗するか、もっと言えば会社が倒産する理由を考えてみます。

ちなみに、創業からどのくらいのスタートアップ企業が残っているかという生存率データは日経ビジネスの記事いわく下記のようになっていました。

創業から 5年後の生存率は 15%(1,000人が起業して 150社残る)
10年後の生存率は 6.3%(1,000人が起業して 63社が残る)
20年後の生存率は 0.3%(1,000人が起業して 3人が残る)


▼ 給料が払えない、期日までに支払いができない

倒産になるということは、社員に給料が払えない、期日までに必要な支払いができない=「不渡りを出す」という状況です。

個人に例えると、「家賃が払えない」、「電気代や水道代が払えない」、「税金が払えない」、「ローンや借金を払えない」という状況でしょうか。とはいえ普通に働いているのであれば、余程お金の管理が雑でない限り、そのような状況になることは無いでしょう。

今まで実家の親や、会社の寮にまかせて、今までお金の管理を自分であまりやったことない人は、さすがに一人暮らし等でトレーニングした方が良いかと思いますが...。

また、もし起業する、経営者を目指すというのであれば、「お金が無い」という状況下においても「ちゃんと期日までに支払いをする」という経験をしておくのもアリかもしれません。現代の日本においては、個人が 1〜2ヶ月払えなくても「延滞している」と見なされるだけで、別に死ぬことはありません。(金融機関の信用情報に悪影響が残る可能性はありますが、それも 5年間と法律で定められています)

▼ 集客できていない

経営において「お金が足りない」という状況が起こりうるとすれば、売上が低い=「思っていたより売れていない」からです。これは、お客さんが来なかった等、集客が出来ていないことが原因です。

集客が出来ない原因は2つだけです。それは、「信用されていない」か、「認知されていない」かのいずれかです。

起業したての頃は、新たな物やサービスを提供しようとしても、お客さんが居ないという話をよく聞きます。僕の友達でも、起業したての半年間は売上が安定せずに数百万円のお金がみるみる無くなったと言っていました。起業の仕方にもよりますが、起業したての頃は「どこぞの馬の骨」と認知されていないことがほとんどです。

また、有名な会社であっても、情報漏えいであったり不祥事を起こしてしまうと、会社の信用は著しく落ちてしまい、その結果倒産することもあります。

▼ 変化できていない

起業直後に軌道に乗って、信用も認知もされていって安定した売上を得ても、その後お客さんが来ずに、結果売上が減ってしまう場合があります。それは「変化できていない」ことで起こりえます。

今のご時世、飲食店にとっては20時に閉店を余儀なくされていたり、アルコールを提供できないため、相当厳しい状況ですが、そんな状況でも売上を上げている人気店もあります。

売上を増やしている会社と、売上がそのままあるいは減っている会社の違いは、世の中の状況に対応して、「自らが変化しているか」ということです。

PCのOSも、スマホの機種も、世の中のどんなサービスも、常に新しく変わっていきます。どんなに大きな会社でも、ベンチャー企業でも、個人でも、常に変わっていかなければ世の中に置いていかれてしまいます。逆に世の中の変化に対応した例が、DHCという会社です。DHCという会社は、今でこそサプリメントや化粧品を売っている会社ですが、元々は「大学翻訳センター」の略称で、翻訳委託業から始まった会社です。

世の中の変化についていくためにも、個人でも、考え方や行動を変えていく必要があります。

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