空と単純と高校生

世界を逆さまにみたことが
あなたはあるだろうか

何を言ってるのか
読んでくださった方の中には
首をかしげた人が
いると思う

高校生のとぼけたようで
深く考えていることを
少し聞いてほしい

.
.
.

私は何もかも
いやになった日には
夜の空を見上げる

でも
"見上げる"に
ポイントがある

誰もが見上げるような
やり方ではない
窓のふちを枕のようにして
上を
見上げる

格別で
特別な
空が見える

いつも見ている空が
見慣れている空が
右をみても左をみても
端から端まで
きれいに空がある

当たり前のようなことを
言っていると思う

でも
全然違う
世界を知ってるようで
知らなかった

言葉にできないような
素敵な空が見える

そしたら自分が悩んでたことなんて
ちっぽけだなって
思っちゃうくらい
空が広かった

普通に見上げるより
広く見えた

.
.
.

晴れた夜空は星座が
くっきりと見え
月明かりがまぶしいくらいだ

曇りの夜空は雲の流れを感じて
時の流れを感じられる

雨の夜空は窓の内側から見てるだけ

台風の夜空は窓を開けちゃだめって
言われている
(でも風が頬や髪を撫でるのがすきで
こっそりあけている)

雪の夜空はほんとに素敵だ
上から降り積もる雪
白くきれいな結晶を
見るのがすきだ

毎日変化する天気
毎日変化する気持ち

空を見上げて
何度心が軽くなったことか

私は単純で
単純だからこそ深く考えて
落ち込んで
だめになってゆく
でも単純だからこそ
単純なことに心が軽くなる

"単純"
って言葉が
一番"単純"じゃないと
気付いてしまった高校生でした

大人への道のりは
まだまだ長そうだ。

そう。お疲れのみなさん
ここまで読んでくださって
ありがとうございます

今日の空は特別キレイに見えますよ
ほら特別な見方で見上げてみては
いかがですか?