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スキルよりも覚悟はある?カオスな30人以下のベンチャー入社を志望する方に届けたい1つの想い

2015年に30人弱のフィードフォースに新卒入社し、6年目を迎えております、松下と申します。「早期に力をつけたい」「裁量権をもった仕事をしたい」「大企業もいつ潰れるか分からない」そんなこんなでベンチャーへの入社はもはや一般化してきた昨今ですが、もし30人弱の規模のカオスなベンチャーに行くならこんな気持ちをもっておくと良いんじゃないか、という自分なりの解釈を今日は書きます。人生の岐路に立つ方の参考になったら泣いて喜びます。

※30人という人数はあくまでも参考値です。サービスが1つなのか複数なのか、すでに顧客が安定しているのかなど、そういった観点によっても中身は全然違うのでご了承ください。またこれは完全に個人的な見解です。

覚悟はあるの?

結論から行きましょう。
「戦う覚悟」。これをを持っていてほしいと思います。わたしは新卒で内定承諾したとき、「恐怖心や心の乱れを一瞬たりとも会社に悟られない」ことを心に誓っていました。例えば、


 ・不遇があったときに不満として言わない
 ・自分なんか…と弱気にならない
 ・常に前向きな結論を出す

といった具体です。

なぜそう思っていたのかというと、就職活動をしていた当初、「ベンチャーに入る人は少しネジが外れたぶっ飛んだ人しかいない」ようは、「不安を感じている人はそもそも戦う土俵に上がれない」と思っていたからです。

実際に自分の同期は相当尖っていました。
入社前にいきなりエンジニアにjobチェンジしちゃう人、15年時点ですでに自分でYoutubeやってた人、表現力がピカイチでもう独立した人、演劇の監督やってて総合職なのにテクノロジーにめっぽう強い人、などなどです。
やっぱりみんな一芸秀でていましたし、考え方が一般的じゃなかったわけです。

一方で自分はどうだったのか?というと、特に大した取り柄はなかったです。普通に中高大と勉強、部活、サークル活動を無難にしてきた人です。
1年目のとある日に社長になぜ自分を採用したのか聞いてみたところ「いや、なんとなく」って言っていました…(笑)

就職当初は半沢直樹に憧れ銀行志望をしていた自分がでベンチャーに行きたいと考え始めたとき、自分はこうなることを感覚的に想像できていました。そして、何も強みが無い人間に「戦う覚悟」すらなかったら、活躍は愚か採用もありえないだろうなって思っていました。

だから、まずは土俵に上がるために徹底的な覚悟が必要だったし、入社後に着実に成果を出していくためにも、その覚悟がブレずに一つ一つ仕事をこなしていくこと自分が取れる唯一の勝ち筋だと強く思っていました。

本当に覚悟は必要だったのか?

覚悟を大事にしていた、というのは伝わったと思いますが、本当に必要だったのか?振り返ってみたいと思います。

結論、とても大事だった、と今も変わらず思います。

入社当初からゴールが見えない仕事をやまほどやっています

・まだ世の中に浸透していない新しいサービスの営業だったので、そもそもそのサービスの全体像も本質的な価値もわからない状態でテレアポをしていました

・個人のブランディングの意味や印象を残すことの本質的な狙いも分からずに、ただただ恥ずかしい気持ちを抑えながら目立つ格好で代理店内を闊歩して営業活動をしてました

・自分の頭では本当に成果が出るのか信じきれない活動も、自分の意見は言いつつも上司の判断に沿って完遂しました

特に若手のときほど、経験不足でゴールが見えないので不安との戦いはありました。

でもこれで都度、精神的に参ってるって言ったらどうでしょう?

「君は今の会社に必要な人材じゃないね、やる気のあるやつは別にいるからもういいよ」って言われてた可能性はありますね。

リーダはどんどん新しいことを検証して成功の糸口を探し続けています。リーダー自体が成功への具体的な道筋が見えていないことは多々あると思います。そんなときに不安だと言っている新人のおもりをしている暇がベンチャーにあるのか?と言う話です。おもりをしても事業の不安は解消されないので、とにかくやるべき仮設を検証していく、結果を出す、ということにフォーカスをしたいはずなんです。

覚悟はむしろ強い武器になる


ちなみに、自分は今は1サービスの責任者をしていますが、その立ち位置を任せてもらえているのは覚悟がブレずに、任せられたことをしっかりやりきる人と評価されているから。ただそれだけだと思っています。他に突出した能力もスキルもないです。

何が言いたいかというと、「目立つスキルや能力は無くてもいい、ただ自分が決めたことをやりきる覚悟があるのか」この力が本当に大事だということです。

当初、「ベンチャーで勝負するなら絶対に必要だ」と思っていたこの覚悟は、実は皆が持ち合わせているものではなく、逆に希少性が高いものではないかと最近思い始めています。

コロナの影響もあり社外の色んな人の話を聞く機会を増やしていますが、コミットメントが強い人自体がどのコミュニティでも不足している状態なのだろうな~という課題感を感じるわけです。

自分がやると決めたことに対してブレないこと、やりきること、これが多くの人はできないということです。

しかる自分も甘えてしまうことはよくあります。
でもそれは、どうでもいいことだけ、で収めておきたいです。
本当に大事なことで甘えると秒速で信頼を失います。

覚悟の前に会社選びも大事だし健康第一

注意事項もお伝えします。

覚悟をもってベンチャーに入って必死に働けば、明るい将来へたどり着けるのかはその会社や世の中の動き次第だと思います。

若いやる気のある人間をうまく搾取してビジネスをする会社も世の中には一杯あります。裁量権や市場価値という言葉に惑わされてはいけないです。

社会に何を提供できるのか、その会社のビジョンが自分にマッチしているのか、その会社の人を尊敬できるのか、そういった観点で自分が納得した会社への入社を前提としてほしいです。

そしてそのときは、覚悟があるのか、と必ず自問自答してください。なんとなくの気持ちではすぐに淘汰されると思います。

また、入社後にメンタルが持たないケースも当然あります。そのときは覚悟云々の話は忘れたほうがいいです。しっかり生活を落ち着かせて無理をしないようにしてほしいと思います。

最後に

自分は両親が学校の先生で社会のことをほとんど知らないタイプの人間でした。生まれながらにしてぶっ飛んだタイプではなく、自分の意志で必要にかられて覚悟を決めてカオスな環境に飛び込んだ人です。

意志が強くて真面目でコツコツ頑張れる人であればそれが立派な才能で、カオスなベンチャーやスタートアップでも活躍できるんじゃないかな、と思います。

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