【メンタル術】期待に応える上野由岐子流〝360°前進思考〟
なんなんでしょう、上野由岐子投手のあのメンタルは😦
きのうの決勝、想像を絶する重圧がかかっていたと思うんですよ。自国開催だわ、13年分の思いは積もっているわ、いわゆる絶対に負けられない戦いが、そこにはあったわけで。
それでも先発して6回0/3を無失点。
最終回にマウンドに戻ってきて、また無失点!
勝つことを宿命づけられた場面で、みごと期待に応えてみせたのです。
その上野投手について、僕には忘れられないインタビューがあります。
2021年1月の『報道ステーション』で放送するために撮ったものなんですが、考え方の変化がよく表れているんです。
それまでの上野投手はというと……。
「小さい頃から『上野はできる』みたいにずっと言われてきて、若かった時はそれがすごく嫌だったし、できなかったからできるようになるまで頑張ったからできるんだよっていうのをずっと言いたかったんですよ」
周りが思う自分と本当の自分にギャップを感じて悩んでいたといいます。
ところが、あるとき。
「だったら何をやらせてもできる自分を作ってやろうって。みんなが苦しい顔をして練習するメニューを自分は涼しい顔してやれる。そういう自分を作ってやろうって思えたことで、むしろそれが頑張れる原動力になったので」
周りが思う自分を本当の自分にしてしまおう。そう思えるようになったというんです。
一方で。
「できないと思ったらみんなにできないからやってって頼ることもできるようになったし。自分の中で完璧を求めなくなったことで気持ちも楽になったし、できない自分をさらけ出して、みんなに助けてもらうこともできるようになったので」
ひとりでなんでも背負わなくなりました。
なんか、とても柔軟になりましたよね。
おもしろいのは、変わろうと思って変わったのではなく、自然に変わったのだと。変化のきっかけは勝手に訪れるものだそうです。
そして、最も印象的だったのがこの言葉。
「しっかり前を向いて歩いていけば、きっとそこにゴールがある。360°全てが前だと思っているので。どこ向いてもいいと思ってるんです。自分がここだと思った方向を向いて、しっかり歩いていけば、その歩みさえ止めなければ必ずゴールに辿り着くと思うので」
前を向いて歩みを止めなければ、360°どこに向かっても大丈夫。
重圧の中、期待に応えるためのヒントが、ここにある気がしてなりません。
🏅🏅
それにしても、互いに好プレーが飛び出す熱い試合でしたね。日本代表の皆さん、金メダルおめでとうございます。そして、アメリカ代表の皆さんにも、敬意を表したいです。素晴らしいライバルでした。
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