個性が出ない文章。書き手が陥りがちな〝ようやく現象〟って?
一体、なにが支持されたのでしょう?
こちらの記事が、いつもよりよく読まれています。
「あ〇〇〇るのを、やめましょう」
〇〇〇に入る文字はなんでしょう?
この謎かけに引きがあったのでしょうか。なんにしても、読んでくださってありがとうございます。
きょうは、個性の出ない文章について書かせてください。
突然ですが、こんな経験したことないですか?
「アレ、思ったよりウケないな……。自分が見た(聞いた)ときはもっとおもしろかったのに💦」
実はこういったこと、僕の周りではよく起こっています。
企画の段階、ロケの段階ではおもしろそうなネタだったのに、原稿化した段階で「おかしいな?」となってしまう。
考えられる原因は、いくつかあります。
前回の記事で書いた〝認知負荷〟もひとつ。
与える情報がゴチャゴチャして整理できていないと、おもしろさは伝わりにくくなります。
あと、僕が疑うのは〝ようやく現象〟です。
この現象には、Ⅰ型とⅡ型があります。
Ⅰ型は漢字にすると「漸く」となります。
つまり、読んだときに「漸く本題に入ったか」と思う文章です。話がどこに向かっているか、どんなテーマなのか、見えてくるまでが遅い。
想像してみてください。
あなたはデートに誘われました。駅前で待ち合わせて移動。相手は行き先を教えてくれません。目的地までの距離も時間も教えてくれません。道中はこの計画をどのように練ったかばかり語ってきます。一体、いつまで歩くんだろう。あ、トイレ行きたくなってきた……。
流石にストレスですよね? 蛙化現象の引き金になってしまうかも。
経験上、Ⅰ型に陥った人は「まず説明ありき」「説明しておかないと伝わらない」と考えるようです。普段、僕は遅くとも全体の4分の1までには、起承転結の起は終えるよう伝えています。
一方、Ⅱ型の〝ようやく現象〟はどんなものなのか。
漢字はこうです。――「要約」
え、要約のなにがいけないのって? 実際に感じてみましょう。
こちらの記事を要約すると、こうなります。
✅昔、ディープインパクトの撮影に同行したことがある
✅馬房で記念撮影したとき、ディープに左肘を甘噛みされた
✅その帰り、神通力が宿ったと思った僕はパチンコ店へ
✅なんと、1000円で大当たりを引いた
話、すぐに終わってしまいますよね。一言で言うと、淡白。
要約って書き手の差が出にくいんです。この四つの要素をどのように膨らませていくかに個性は出るわけで。
Ⅱ型に陥った人に僕はいつもこう言っています。
視聴者(読者)を惹き込みたいなら、ダイジェストではなくストーリーを。あおれ、驚け、もったいぶれ!
話が見えなくて個性が出ないⅠ型。
話が淡白になって個性が出ないⅡ型。
あなたは〝ようやく現象〟に陥っていませんか?
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