妻の命日に思い浮かんだ、幻想的な夕方の空。
先週の土曜日、8月26日のことです。
この日、オリックスはロッテとの試合で、延長12回スコアレスドロー。遂に優勝マジック「24」を点灯させました。
うれしかったですねー。
8月26日は妻の命日ですから。
2018年、妻は49歳でこの世を去りました。がんを告知されて、1年半。闘病もむなしく力尽きました。
僕にとっては悲しくて、哀しい日。それが、オリックスのおかげで、ほんのちょっとだけ良い日に思えました。
さて、この出来事を受けて、僕はある情景を連想しました。
〝幻想的な夕方の空〟です。
日の入り前後に見られるグラデーションの空。この光景が見られるわずかな時間帯は「マジックアワー」と呼ばれています。
三谷幸喜さんが手掛けた映画のタイトルにもなっていますね。
また、ほぼ同じ時間帯を表す言葉には、こんなものもあります。
「黄昏時」
こちらは、新海誠さんの作品『君の名は。』が印象的です。
黄昏時はこの世とあの世、生と死が交わるとも言われています。
逢魔が時。
もしかしたら、妻の存在を近くに感じられるかもしれませんね。
余談ですが、この映画が封切りになったのも8月26日(2016年)。なんだか、運命を感じてしまいます。
妻が亡くなって、5年。彼女のいない生活には、正直まだ慣れません。
会いたいです。
家でひとりになったとき。
おいしいものを食べたとき。
娘に面影を見つけたとき。
頼りたいとき。
僕は無性に会いたくなります。
壁にぶちあたったとき、妻はいつもこう言ってくれました。
「なんとかなる」「きっと大丈夫」
励ましてほしいです。子供たちの進路問題、相談に乗ってほしいです。重圧を和らげてほしいです。
だからこそ、願わずにはいられません。
黄昏時のほんの少しでもいいから、会いに来てくれないだろうかと。
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