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地方はそんなにダメですか?#3(他出子の機能、など)

コミュニティやまちづくりの目的に挙げられる「つながり」って、手放した人が取り戻そうとしているだけで、地元で暮らし続けていると、何かしようとは思えないんだよね。

進学や就職の際に、遠くではなく、実家から通いたいという友達もいる。遠くに行ったとしても、いずれは実家に帰って来るつもりの人も少なくない。
地元に希望する会社や学校がないことが問題視されるけれど、地元で暮らすことを前提にすると、都会に行って新たな生活の安心感や協力関係を補う「つながり」をつくる苦労はしなくて済む。【わざわざ欲しがらない「つながり」】

住民票は別世帯でも、他出子として家族の暮らしを支えている人は珍しくなくて、地区や集落に高齢者ばかりだから生活できないと一概には言えないんだよね。

住民全員が高齢者となっている山村の集落は、買い物難民と言われがちで、都会目線では暮らせるイメージが持ちにくい。しかし、娘や息子が車でかけつけられる範囲に住まい、買い物や通院などの日常移動を支えることで、住み慣れた家に暮らし続けられる高齢者が日本中にいる。
近くに暮らす子を「他出子」と定義した社会学の調査では、他出子の機能をコミュニティ維持に役立てようとしている。【他出子の機能】

周りが知り合いばかりだと、地域内での衝突や摩擦は損だからと回避されたり、起きても解決が早かったりするんだよね。

自分は知らなくても、地域の人に存在を知られていることは多い。特に多世代で居住している世帯が多いと、本人は知らなくとも、おばあちゃん同士が友達だったりする。
中高生くらいだと「◯◯さんところの子?」といった具合に、周りが知り合いばかりで嫌なこともあるけれど、世帯としてつながっていることから、なにかと応援されたり、互いの迷惑への許容度が高かったりする。【周りは知り合いばかり】

下記リンクのアンケートで、それぞれの事項に、共感する/しないを教えていただくことで、「地方はそんなにダメじゃない」と言えるのかどうか、皆さんの意見をもとに明示します。また、集計結果は、一般社団法人 Do It Your selfで開発中のゲームに盛り込まれますのでお楽しみに。2024年に公開予定です。


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