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394 台風1号


はじめに

台風1号が発生しました。現在、強い勢力の台風1号(イーウィニャ)は、5月27日の夕方にはフィリピンの東を東北東に進み、勢力を強めながら北東へと進み、29日頃は沖縄県の南大東島に最も近づく見込みだそうです。
今日の教育コラムでは、本格的な台風シーズンの到来前に以前にも動画で紹介しました「キキクル」の活用方法について少しお話してみたいと思います。

キキクルの活用

通学途中や下校の際の鉄道や交通網への台風の影響により、移動が困難になることもあります。また、地下鉄などは浸水がおこり、運休となることだって考えられます。そんな危険を事前に察知し、対策をとることが大切なわけですが、「キキクル」というサイトを紹介しておきたいと思います。

気象庁 キキクル

キキクルを活用すれば、危険度が簡単に把握できます。土砂崩れや洪水、浸水の危険性など、住んでいる地域や近くの自然環境を加味して、雨量や天候の変化に応じた予想が手に入ります。
例えば、洪水キキクルなら、洪水の危険度をスマートフォンなどでリアルタイムに確認することができますので、出先の土地勘のない場所でも正確にそのリスクを把握し、回避行動にもつなげることができます。
特に、ここから夏にかけては、大雨や暴風雨などの災害が起こりやすい季節です。特に最近は、瞬間的な降水量が50mmを超える大雨で河川が急激に増水・氾濫して、洪水災害が発生するケースが増えています。毎年のように各地で甚大な被害を出しているのが洪水の被害です。

変動する気候

日本では、毎年のように大規模な水害が発生しているという話をしましたが、2011年から2020年までの10年間で全市町村の97%で水害が発生しています。この数値を見ただけでも水害のリスクがいかに高まっているかがわかるかと思います。この原因は、雨の降り方が変化してきている点があげられます。
近年の大雨の平均年間発生回数は約328回と、今から約40年前と比較すると平均年間発生回数約で100回以上の差があります。約1.5倍に増加しているということです。
短時間の中で大雨が降り、河川が増水し氾濫する危険度が高まり、水害の頻発につながっているのです。ですから、天気のリアルタイムの変化や雨量の変化、河川の氾濫の危険度の変化をつかむ必要が出てきているのです。一度、皆さんもスマホからでも手軽に確認できるキキクルを使ってみてください。台風1号の影響についても各地で危険度が高まっている様子がとても分かりやすく把握できます。

危険を察知するツールを手にすることは、災害から自分の身は自分で守るという意識をもつことにもつながりますし、具体的な対策にもなります。防災教育という言葉がありますが、日ごろからの防災意識を高めることは、この教育の重要な点だと言えます。

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