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NPO就職。始まりは子ども・家庭の「生きづらさ」と向き合ったリモートインターン

こんにちは、NPO法人ダイバーシティ工房で昨年から学生インターンをしてきた坂本です。

ダイバーシティ工房は千葉県市川市を拠点に地域で生きづらさを抱える子ども、家庭の支援をしていますが、私は遠く離れた山口県で大学生活を送りながらインターン生として活動に参画をしてきました。

現場支援の多いNPOに学生がリモートで?と意外に思われることもありますが、SNS相談に関連する運営の業務や食料郵送の支援といったオンラインで行う仕事が中心だったことで、遠隔からでも活動に携わることができました。

このnoteでは、この春からダイバーシティ工房に新卒入職をする私が、山口県で大学生活を送りながら、リモートと支援現場の両方で経験してきたことを振り返りたいと思います。

「子どもの生きづらさを解消する仕事」がしたい

大学では主に、教育学・心理学を中心に学び、少年非行という分野であったり、自分の過去の経験もあって、学校において何らかの生きづらさを抱えているこどもたちへの支援に関心を持っていました。

ダイバーシティ工房に出会ったきっかけは、「子どもの生きづらさを解消するような取り組みをしているところで働きたい」という気持ちで行っていた就職活動でした。そこで見つけたのが、『地域の学び舎プラット』のホームページでした。

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初めて見たときから、「ここだ!」という気持ちになり、すぐに話を聞いてみようと連絡をとりました。ダイバーシティ工房の事業は幅広く、子どもたちだけでなく、様々な人たちの「生きづらさ」に働きかけていることを知ったり、プラットの活動報告会で具体的な取り組みの内容を目にしていく中で、ますますここで働きたいと思うようになりました。

大学の夏休み期間には1カ月ほど、市川での活動にも参加し実際にプラットや自立援助ホーム・ルポールで子どもたちと接する機会がありました。

子どもたちが笑顔で楽しそうに過ごしていたりする様子を見て、ここが自分らしく安心して過ごせる場所だと思えているのかなと、嬉しく思いました。

雨の中、濡れながらもプラットの学習教室に来た子が、

「お弁当貰えるしお母さんがご飯作らなくてもいいから絶対来たかった」

と話していたり、

自立援助ホームの入居者が、

「色々あったけど、ここに来れて、今こうしていられて良かった」

と話していた姿が忘れられない出来事です。

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それぞれ違う形の支援を必要としている子どもたちに対して、それぞれに合った支援を提供できるのは、複数の事業を展開しているダイバーシティ工房だからこそだなと感じました。

遠隔からの食料支援

リモートでのインターンで、主な仕事の一つに食料支援がありました。

食料支援では、母子家庭をはじめコロナ禍で経済的に困窮している家庭に必要な食料を郵送しています。

私はリモートで希望する食材のアンケートを取ったり、発送作業やご家庭への連絡業務を担当していました。

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(プラットで寄付でいただいた食料品を整理している様子)

食料支援をする中で、関わるどの家庭にも様々な形での困りごとがあることがわかり、少しでも力になりたいという思いが増していきました。

食料をお届けしたご家庭からは、

「コロナ禍、周りに中々相談できませんでした。話を聞いてもらい本当にありがとうございます」
「生きる希望をいただきました。今後も頑張っていきます」

といった言葉を受けとることもありました。

行える支援にも限りがあること、困りごとを抱えた家庭が今回支援を行った家庭以外にもまだまだ多くあることを思うと、心苦しく、悔しいなという気持ちがあります。

同時に、今自分たちに出来る精一杯で手を伸ばして、支援を必要とする家庭に支援を届けられたということも事実であり、この事業に携わることができて本当に良かったと感じています。

私は「子どもたちへの支援」に強く関心がありましたが、特にリモートで携わることのできた食料支援を通しては、子どもたちが安心して暮らせるようにするためには、その根底にある「家庭」が安心できる場所である必要があり、そのための支援が重要だということに改めて気付かされました。

そして4月から、NPO職員

私自身、昔から自己肯定感が高くなく、人に褒められることをとても苦手としていたり、自分の働きについても、反省点ばかりを探すような傾向がありました。

インターンの活動を通しては、自分にも誰かの困りごとを解消するためにできることがあると実感することがありました。職員との振り返り面談の場では、自分の仕事の細かいところまでも褒めてもらえることがあり、自分の働きを肯定的に捉えられることが増えてきたとも感じています。

そして一緒に仕事をする人たちと沢山話をする中で、業務内容に魅力を感じていたことに加えて、ここにいる人たちと一緒に働きたい!という思いを強く持つようになりました。

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4月からは、職員としてダイバーシティ工房の一員に加わることになりました!

時には自分の力不足を悔しく感じるようなこともあるかもしれませんが、精一杯前向きに、様々なことに取り組んで、頑張っていきたいと思います。


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ダイバーシティ工房は「制度の狭間で孤立しやすい人たち」が、困った時にいつでも相談できる地域づくりを目指し活動するNPO法人です。学習教室、コミュニティカフェ、保育園、SNS相談、食料支援、シェルター運営などの活動を行っています。活動報告やイベントのお知らせを配信中ですので、ぜひメールマガジンにご登録ください。

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