パーソナリティに〇X付けちゃダメ!
今月のお題「多様性を考える」は、まさに私の専門ど真ん中!
絶対書かねば!と思っていたら、高齢の父の状態が悪化&旅立ちでドタバタしているうちに、なんと5月も終わり。
2月の「猫」に引き続き、今回も見送りかぁ~…と思ったけれど、世代としては突出した多様性理解力で、軽やかに生きた亡き父への追悼をこめてアップすることにしました。
唐突ですが、想像してください。
ある日公園でぼんやりしていたら、ソフトクリームを手に持った4-5歳くらいの女の子が、小走りにあなたに向かってくるのに気づきました。
さて、あなたが真っ先に思い浮かべるのはどんな言葉ですか?
これは、私がダイバーシティ理解の研修で行ったアンケートの質問です。
約200の回答には様々なものがありました。
「自分にもこんなときがあったなぁ~」
「かわいいなぁ~」
「ソフトクリーム落とさないか心配だな」
「自分にソフトクリーム付けられたらイヤだな」 などなど…
そうなんです。たとえ同じ経験をしても、感じ方は本当に「多様」。
これが「パーソナリティ」と呼ばれる、その人が生まれもった固有の感じ方なのです。
よって、ひとつの回答を「正解」として、その他全部を「間違い」にすることなんて出来ないんです。
ダイバーシティ学習で使われる「ダイバーシティ・ホーイル」の日本語バージョン作ってみました。
これは、ひとりの人間の多様性を表す構成図です。
そして、輪の核心にある「内的特徴」と「パーソナリティ」は、本人の努力では変えられない特徴です。
私が取り組んでいる「ダイバーシティ&インクルージョン」は、それぞれのパーソナリティの特性を生かしながら連携する組織づくりです。
たとえば「ソフトクリーム付けられたらイヤだ!」と真っ先に思う人は、リスクに対する意識の高さという特性を生かした役割などはどうでしょうか?
しかし、「ソフトクリーム付けられたらイヤだ!」と真っ先に考える人に「利己的」など、ネガティブ評価をする企業もまだまだあるのが日本の現状です。
周りの空気を読んで努力した結果「持って生まれた特性」を否定し、心にも無い言動を繰り返す…それが、人間の心身にどれほど負担を与えるかは想像に難くないはずです。
日本では、女性、人種、年齢、LGBTQなど「属性」で多様性理解を求められることが多いですが、本来多様性はすべてのひとについて理解をすること。
私は、パワハラやモラハラの起こりにくい環境づくりや、アサーティブ・コミュニケーションで求められる他者尊重など、あらゆることに「ダイバーシティ理解」が必須と考えています。
だから、これからも声を大にしていきますぞ!見ててね~父ちゃん!
↓↓変人枠で生きてきた私のお話↓↓
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