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食器の聖地・カッパ橋にDishApp集合! 新時代のオンラインとリアルの使い分け

本格始動に向けてのピボット評価


年初から仕掛けていたプロトタイプの調査が終わり、本格稼働にむけて構想中のDishApp。守秘の問題もあって、どこまで情報をオープンにしていいのか悩ましく、note.でのブログもなかなかアップできない状況が続いていました。

しかしながら、我々は「とても順調に成長」しています。


スタートアップ界隈では、事業の段階ごとにしっかり立ち止まって、Go Or Restartの判断をすることを「ピボット判断」と言いますが、DishAppもプロトタイプによる実験とユーザーヒアリングを経て、第1回目のピボット判断をしています。

今のところの最大課題は「送料」です。理想としていた「うつわを1枚で送る」ことになると、うつわそのものの価格に、ストレートに送料が乗ってしまい、「レンタルで安くなる」という事業のコアの「うまみ」がなくなってしまうのです。

現在は、これを解決する方策を抜本的に考えています。今月は、ある程度の打開策が見えました。
その延長でビジネスを再構築をしてみたら、すごーーく面白い事業が展開できそうだということになりました。
そこで、プロトタイプを土台にして、Ver.2の事業計画を構築しています。
これが実現すれば、より多くの人々の「笑顔の食卓をつくる」ことができると思っています。ポジティブな志で、社会貢献が出来そうなので、みなさん楽しみに待っていてください。

Ver.2のために、食器の聖地・カッパ橋に集合だ!

さて、今週は、Ver.2の新たな目標が決まり、ビジネスモデルの再構築をしていく中で、改めてメンバーと意識合わせをしようということで、食器の聖地・カッパ橋に行ってきました!

事業で扱う うつわや、テーブルウェアの実物を見ながら、ああだ、こうだと、おしゃべりをし、そのなかで新事業のストライクゾーンの共通認識を図るというのが目的です。

問題は、なぜ単に「メンバーと会うことがブログのネタになるのか」です。
ここで、告白します!

DishAppは、まだ一度しか会ってないメンバーで作ってます!

実は、このDishAppに参加してくれている仲間たち=メンバーとは、会社設立のキックオフパーティー以外では現実(リアル)にあったことがないのです。
我々は、純粋な意味で「オンライン・コラボレーション・チーム」なのです。

だから、今回のカッパ橋での買い物ツアーが創業半年も経ったというのに、わずかに2回目だという、メンバーとのリアル対面になったのです!

オンライン・コラボレーションにこだわった意味


これは起業の時に立てた志に根差しています。

その志とは、「これからのワークスタイルは、一企業に帰属することなく、フリーのプロフェッショナルが、プロジェクト単位で離散集合して、社会を変革する事業を同時多発的に実現していくだろう。自分が興す事業ならば、その時代にあった会社のモデルケースになりたい」という方針です。

その実行のために、今回の枠組みができています。
DishAppという企業に所属しているのは、代表の私の1名だけで、ほかの業務は、フリーのプロをキャスティングしました。

このキャスティングという考え方は、映画配給時代から頂いたコンセプトです。
映画製作やアニメ製作の現場では、作品を作る度に、自由に、監督や脚本家、俳優陣などのスタッフをキャスティングすることができます。
皆が自立したプロなので、都度都度の業務契約で1年程度の労働を調達することができるのです。ハリウッドでは権利を守るための役柄ごとの組合もあります。

現在の企業における「採用」や「転職」、「ヘッドハンティング」などと比較すると、その「流動性の違い」は明らかです。

このキャスティングが機能する前提は、すべてのメンバーが自立したプロフェッショナル人材であることです。
そして、現在のプロフェッショナル人材の状況から考えれば、みなさん優秀なので、他のプロジェクトと兼業していることが前提となります。

ですから、DishAppでは、そういう「兼業・併業」の働き方をするメンバーが参加しやすいワークスタイルを模索しました。

そこで、今回のプロトタイプ開発においては「100%オンラインだけで構築する」という大胆な方針を打ち出しました。

実際には「創業期こそ」メンバーと顔を合わせたいという願望


創業期のコンセプトワークの段階では、メンバーとの意思共有が最重要になるので、従来なら集合形式の合宿などをして、意思疎通を図るのが当たり前です。私もプロデューサー歴30年以上なので、プロジェクトの開始時期に対面で会わないというのは、「前代未聞」のことでした。

実際には、集合して作業をすることができないコロナ禍でのスタートという理由もあったのですが、それと、元からの志は別の話です。

我々としては、ポジティブに、「スタートアップするのにオンラインだけでどこまで実現できるのか」、また「オンラインだけで事業を興そうとしたら、なにが問題になるのか」を検証したいと考えました。

これが創業期における、DishAppのひとつのチャレンジでした。

今回の保険として言えば、私はマイクロソフト株式会社に所属していたので最新のワークスタイル変革についての実績と知識があり、相談役の方も「DXの専門家」で、その方がサイト構築のプロ中のプロをアサインしてくれたという心強い背景があったので、こんな冒険を実行できたのだと思います。

実際に「週1回のオンラインミーティング」だけで協働してみた

それで、実際にプロトタイプは、オンラインだけでつくり上げました。
それも週に1度だけ、それも1時間の会議だけで実行しました。

会議は1時間しかないので進捗確認をスムーズに行うしかできません。

それ以外の意思疎通は、最新のコラボレーションツールを最大活用しました。これによってリアルタイムの協働作業を実行しました。

協働チャット、共有ホワイトボード、PDCAの確認ツール、デバッグ用のタンク・・・・様々なツールが、我々をつないでくれました。

そして、クラウド、Saas、オンライン決済システムなど、ゼロから会社を興すために必要なサポート環境がかなり整っていることが、我々を後押ししてくれました。

開発メンバーだけでなく、今回の創業にあたっては、税理士とも、司法書士とも、弁護士とも、すべてオンラインだけで提携しました。

大げさなオフィスや、面倒なリアル会議はいらない時代

いまは、リアルなオフィスや煩雑な会議をすべてなくしても創業が可能な時代になったのです。
我々はそれを証明するために、わざとリアルで合わないように様々な工夫をしました。

そして結果、「コラボレーション」の意味を理解したプロのメンバーを、ちゃんとアサインし、権限移譲を明確にできれば、離れた場所で、時間がズレていても、ちゃんと創業ができました。

逆にリアルに集合しないからこそ、通勤という時間の無駄を省き、好きな時間に、好きな方法で作業をすることができました。無駄なプレッシャーを与えることもなく、ストレスや、根回し、社内競争や猜疑心などは極力なくすことができました。

これ、実話です!
そして、このDishAppのプロトタイプは、わずか3か月でできました。

そんな時代なんです!

じゃぁ、なぜ今回は、リアルで集合したの?


プロトタイプでの実験で、オンライン共同作業だけで、会社を運用する方法を確立できたので、次の段階に駒を進めようと考えました。

我々の目的は、最新のDX理論と最新のITツールを活用して、スムーズにスタートアップ起業を立ち上げることであり、オンラインだけで事業運営することではありません。

Ver.2開発では「リアルの集合」の価値を再評価する、ことにしました。


ここでオンラインにこだわりすぎることなく、今一度、意思の齟齬がないようにリアルの場で、一緒のモノを見て、一緒の話を取材して聞いて、お互いの感想をその場で言い合い、その空間と時間を共有する。

わずかな時間であるからこそ、「リアルで会う意味」が光り輝く、そういう「リアルならではの価値」を追求したかったのです。

今回のカッパ橋ツアーも、実際には3時間でした。それでも、カッパ橋の食器街を、上から下にメンバーでワイワイ言いながら、歩いていると、新鮮な発見、お互いの感じ方の癖の把握や、事業に影響を与える大きな気付きが、信じられないくらいたくさんありました。


オンラインにはオンラインの恩恵が、リアルにはリアルの恩恵がある


重要なことは「オンラインにはオンラインの恩恵が、リアルにはリアルの恩恵がある」ということを理解して、その前提で、最適な労働方法を選択できるようにすることだと思います。

銀座にリアルオフィスを借ります。

という決意で、Ver2の段階から銀座のシェアオフィスに入居しました。
ここは、すでに相談役の方が入居しているコワーキングスペースで、銀座立地ということで、アクセスも良く、環境は最高です。

アメフトの「ハドル」的な短時間の打ち合わせを目指す


このリアルオフィスでは、アメリカンフットボールで行う「ハドル」のような打ち合わせを目指しています。「ハドル」とは、アメフトのルールでは、「ボールデッドとなってから40秒以内」のプレイとプレイの合間に情報交換です。

長時間の会議をするために利用するのではなく、「わずかな時間であるからこそ、リアルで会う意味が光り輝く」ように、短いリアルコラボレーションをしたいのです。

まぁ、実験は始まったばかり、Ver.2では、本業の方でもワクワクするような新しい展開がたくさん待っています。

ぜひ、ご期待ください!

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このあと、「グランアニバーサリー事業」へのキックオフとなりました。
それ以降の話はこちらでお読みください。



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