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直すより壊れるスピードの方が速いこの世界を変えるために!“株式会社STYZ ”COO佐藤朋生さん

非営利団体向けに特化したインターネットサービス「Syncable」や、ブランド品寄付サービス「Brand Pledge」など、団体に対して個人からインターネットを使って寄付を集める仕組みづくりに取り組んでいる株式会社STYZ(スタイズ)COOの佐藤朋生さんにお話を伺いました。

【佐藤さんプロフィール】-----------------------------------------------------
出身地:東京都
経歴:20代のときに5年間米国に渡り大学にて情報システム学と国際ビジネス学を修了。在学中に『ソーシャル・ビジネス革命』という社会起業に関する本に出会い、社会起業家を志すようになる。
大学卒業後、楽天株式会社、エン・ジャパン社長室を経て、代表田中と共に株式会社STYZを創業。現在は国内外のソーシャルイノベーション、社会的インパクトについての事例を学びながらソーシャルベンチャーとしてITを駆使したサービス開発に注力。

寄付は投票のようなもの!?

佐藤:社会のしくみが壊れている部分があるから、それをどうやって直すかということを会社の共同創設者ともよく話しているんです。それを社会福祉の直接民主主義化と言っているのですが。

記者:それはどういう意味ですか?

佐藤:国民は税金を払っていて、政治家に投票はできても、この施策に使ってほしいと直接投票はできない。寄付は将来に対する投資のようなもので、地域社会に根ざした課題や個人が課題に感じていることに対して投票するようなものだと思います。それができる仕組みをつくりたいと思って、今3つめのプラットフォームをつくっています。

記者:どうして株式会社の形態で社会貢献事業をしているのですか?

佐藤: 営利と非営利の明確な切り分けは迷う部分もありますが、ソーシャルベンチャーとして公益にかかわる事業をやっていても成功できるっていう事例をつくりたくて。そしたらこれからソーシャルセクターで起業する人も増えるかなって、でもまだまだこれからですけど。

記者:そうですか、「社会のしくみが壊れているからソーシャルセクターで起業しようと思った」公益性をもったビジネスモデルが成功していけば社会は変わっていきそうですね。

「カッコいい生き方」がしたい!

記者:佐藤さんのどんな心のあり方が今の活躍に繋がっていると思いますか?

佐藤:心のあり方ですか…恥ずかしいんですけど、会社では
「見た目等のかっこよさではなく、カッコいいことをしている組織でありたいよね」という話をしています。
僕はカッコいい人に憧れていて、自分が見ていて「カッコいい」と思える人になりたいですね。NPOなどの公益事業をされている団体や社会起業家は、社会課題に対してすごく難しくて経済的にも成功するかもわからないのに、ブレずに愚直に取り組んでいる。そういう人達を見ていると、すごくカッコいいなと思います。

記者:そうですか、カッコいい人ってそういうイメージなんですね。

佐藤:今この資本主義の世の中にあって、金銭を得ることを第一の目的としていない公益的な活動をするのは反社会的な活動だと思うんです。昔で言うパンクやロックのような。
今のソーシャルセクターで活躍している人たちのように、僕も資本主義の中でお金のことだけ考えてマネーゲームに走るのではなく、意義のあることをやりたい
純粋に、例えば『少年ジャンプ』なら「弱い人を守る」「困っている人を助ける」とか。少年ジャンプのテーマは「愛と勇気と友情」でしたっけ?(コイツ、中二病なんじゃないかと言われるかもしれないですけど、笑) 
そういうことが純粋にカッコいいと思っているので、その価値観があり方につながってるのかなあとは思います。

記者:「カッコかっこいい」の定義がいいですね!
ちなみに少年ジャンプのコンセプトは、「友情・努力・勝利」みたいですけど(笑)、共感します。

同じ目的のために努力できる仲間を増やしたい

記者:これからどんどん人工知能(AI)が活躍する社会になってきますね。これからの時代、人間にはどのようなことが求められると思いますか?

佐藤:「やりたいことがある人」じゃないですかね。
やりたいことがある人は目的があるから、その目的を達成するためにAIを使うと思う。
やりたいことに対して共感できる人たちが集まった時に、新しい価値を一緒につくることができると思うので。何か好きなこととか、やりたいことがはっきりしてる人。
そのためにリスクを取ることを恐れない人というのは、純粋にどんな時代でもニーズがあると思いますね。

記者:確かに、そうでないとAIに使われてしまいそうですよね。
「自分がやりたいことがあって、それをリスクを恐れずにやる」一緒にできる信頼の仲間がいたらいいですね。
そんな佐藤さんは、これからどんな美しい時代を創っていきたいですか?

佐藤:会社のビジョンとしては、いろんな人のあり方が認識されて、その多様性に対して貢献したいというのを一つの価値観として持っています。
皆がみんな、社会貢献とかしなくていいと思っているんですけど、個人的はそういう課題意識を持って動ける人を増やすということをやりたいですね。セクターが違っても同じ目的のために努力できる仲間が増えたらいいなって。
そんな国だったらもっとみんな幸せになるのかなと思います。

記者:社会課題について同じ問題意識を持って、活動できる仲間は大事ですね。先ほど佐藤さんが「カッコいい生き方がしたい」と言っていたカッコいい生き方ができたら、社会が大きく変化するような気がします!
今日はどうもありがとうございました。

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最後にー
座右の銘があれば教えてください。
Helping one person might not change the whole world, but it could change the world for one person.
1人の人を助けることは世界を変えることにはならないけれど、その行為は、その人の世界を変える、という意味。

この言葉はシンプル。世界を変えようとか大きなことを考えると(複雑で)頭がおかしくなりそうだけど、1人の人だと考えるととてもシンプル。だから好きなんです。

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佐藤さんの詳細情報についてはこちら↓↓↓

HP➤ https://styz.io/
Syncable➤ https://syncable.biz/
Brand Pledge➤ https://brand-pledge.jp/
Facebook➤ https://www.facebook.com/tomokis

【編集後記】
今回のインタビューを担当したのは中谷と宮崎です。「社会の問題は大きくて、それを全部無くすことはできなくても、小さくしたい。社会課題を解決するしくみをつくっていきたい」と微笑みながら語る佐藤さん。カッコいい生き方は、「言うは易く行うは難し」ですが、そんな生き方に共感しました。

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この記事は、リライズ・ニュースマガジン “美しい時代を創る人達” にも掲載されています。
https://note.mu/19960301/m/m891c62a08b36

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