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夫婦・カップル「ふたりで」読めると話題! ベストセラー夫婦本の裏側に迫る!

「夫婦二人で読める!」「説明が明快で具体的!」と評判の、弊社刊行の『不機嫌な妻 無関心な夫 うまくいっている夫婦の話し方』(五百田達成  著)。「いい夫婦の日」にパートナーと読んでほしい一冊となっています。

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本書の編集担当である大竹さんへのインタビュー後半では、著者・五百田(いおた)さんの魅力、本書が他の夫婦本と一線を画する理由など、多種多様なトピックについて語ってもらいます!

\インタビュー前半はこちら/

編集者視点で語る五百田さんのスゴさ

——ベストセラー作家である五百田さんの本はどれも「説明が明快で分かりやすい」「アドバイスが具体的で実行しやすい」「読者に寄り添う語り口」が魅力的ですよね

大竹:まさにその通りです。コミュニケーションの研究者として大変優れた書き手である、という側面のほかに編集者として感じるのは、五百田さんはプロデューサー的視点もお持ちであるということです。

コピーライティングが非常に素晴らしいんですよね。前作の『超雑談力』でいえば、「雑談とは第三の会話だ」みたいな。

○×形式のすべての項目をキャッチーに付けられる人って中々いないんですけれど、五百田さんはそれができる。タイトルも、実は新刊が出るごとに毎回100個くらい考えてきてくださっていて……編集者や書籍プロデューサーと同じ視点で書籍づくりを考えられる方なんですよ。


——すごいですね!その中で今回『不機嫌な妻 無関心な夫』になった決め手は何だったんでしょう?

まずタイトルなので「キャッチーで引っ掛かりがある」という点は重視しましたね。「妻が不機嫌になる」というのはすぐに決まったのですが、夫の方が難航しまして。「無責任なのか、無関心なのか?」という議論がありました。

その中で、「無関心な夫」というのが実は男性にウケがよかったんですよね。「そうそう、オレ奥さんが愚痴ってるとき、全然聞いてないんだよな(笑)」みたいな。「なに笑ってんだ」って感じですけど(笑)女性側も、男性側に不機嫌と言われても「まあ確かに……○○なときイライラしちゃうかも」と思い当たる節があるみたいで。

どちらも「そうそう!」となりつつも、相手側が「そんなことねーよ!!!」と反発しなさそうなギリギリのラインを狙いました。


他の夫婦本とひと味違うポイントは?

——他の夫婦本と「ひと味違う」ポイントはどこですか?

大竹:一つには「新しい夫婦関係」を扱っていることがあります。ジェンダー差に重きが置かれている夫婦本が多いなか、本書は基本的に男女平等、夫婦は他人、家事育児は分担してやるというスタンスが貫かれている点が新しい。若い読者が多い印象も受けます。

さらに、男女どちらが読んでも不快にならない語り口も意識しました。便宜上「妻・夫」としていますが、これを「パートナー」という言葉に置き換えても、違和感のないテンションで書かれています。

ギクシャクしている夫婦の片方だけが本を読んで実践したとして、関係の改善には限界があります。「双方が読める本にしたい」という狙いは元からありました。結果「夫婦ふたりで読んでいます」という感想も多く、その点はやはり嬉しいですね。


——たしかに、本文では「妻はこう!夫はこう!」という言説はほとんどありませんでした!また、一般的に夫婦は「支えあうもの」とされがちですが、本書では「ある程度の距離感を意識すること」が強調されている点が新鮮です。

大竹:夫婦は親兄弟とは違いますし、全く異なる価値観や背景をもつ二人が「じゃあ、ちょっと一緒に人生やっていきましょう」と暮らしていくものなので(笑)「あうんの呼吸」とかは実は危ないんじゃないかと思います。

本書にも載っているエピソードなのですが、五百田さんの男性の友人は、仕事帰りに家のドアの前で「よし、今から家庭をやるぞ!」と意気込みを入れるそうです(笑)夫婦関係もそれくらい気合を入れて、お互いを気づかってメンテナンスをしていくことが大切だと、本をつくってみて改めて思いました。


いい夫婦は、「メンテナンスを続ける」

——ズバリ、本書はどんな夫婦に読んで欲しいですか? 日々頑張っている世の中のご夫婦へのメッセージも込めて頂ければと思います!

大竹:「もうちょっといい関係でいられるはずなのに、どうもうまくいかない。なぜなのか?」と、理想と現実にギャップがある夫婦にオススメしたい「もうちょっといい関係でいられるはずなのに、どうもうまくいかない。なぜなのか?」と、理想と現実にギャップがある夫婦にオススメしたいですね。

「夫婦関係はメンテナンスしつづけなくてはならないもので、その方法とは会話である」ということが本書の肝です。「なんだか最近夫婦の会話が少なくなってきたな」「夫婦の時間が減ってきてマンネリ化してきたな」という体感のある方が読むと、気づきやヒントを得られると思います。

本書は「対等な夫婦」を想定していますが、もちろん「妻が夫を立てた方が上手くいく」という夫婦の形もあると思います。お互いの個性や価値観と向き合って、二人の関係をメンテナンスしていくことが大切だと本書を通じて学べました。

本書の220ページに「ケーキを買ってきて、自主的に夫婦の日をつくる」というエピソードが載っています。これは社内アンケートで「夫婦で大切にしていることはありますか」と質問の回答から掲載したもの。他にも「ケンカしそうになったらダンスを踊る」とか(笑)いろんな方が夫婦関係のために独自の取り組みを行っていて、それぞれの形があるのだなと。

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夫婦はいつもいつも仲良くできないとは思うんですが、ここで一つエピソードを。

数年前、居酒屋である50代のご夫婦と知り合いました。彼らの子どもは既に巣立っており、今は夫婦で美味しいものを食べたり飲んだり、その先で知り合った方々とホームパーティーしたり……「夫婦ふたり」を楽しんでいる姿が非常に素敵だと感じました。

長いスパンでみたときに「今こうしちゃったら、将来まで禍根を残すかもしれないから、こうしておこう」とか、「元々恋人タイプでやってきたけど、今は戦友タイプで行くか!」とか。「理想の人生」のために、割り切って戦略的に夫婦関係を組み立てるのも一つの手かなと……偉そうにいってしまいましたが、自分たちも全然できていないので(笑)もちろん毎日乗り切るだけで、十分に偉いです!

いい夫婦の日は一つの良いキッカケだと思いますし、必ず楽しく読んで頂ける保証は致しますので、本書をぜひ一度お手に取って頂けますと幸いです!


——最後に、ただいま鋭意制作中の新刊についてこっそり教えてください!

これも私自身の課題からなのですが、社歴が上がり、役職がついたりすると、「あれ?この話し方で大丈夫?偉そうじゃない?」「今のハラスメント?」「わ、説教くさい言い回しになっちゃった」などなど、以前は感じなかったモヤモヤを感じるようになりました。

このままだと「ウザい先輩」「うるさい上司」になって、飲み会に誘われなくなるかも...!みたいな(笑)。なので、それを解消するような「先輩・リーダーのための話し方のコツ」の本をただいま五百田さんと制作中です。来年春頃に刊行予定なので、ぜひチェックしてみてくださいね!

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今回のインタビューはお楽しみ頂けましたか?

来たる11月22日の夫婦の日、ぜひ本書をお供に、パートナーとの関係についてふたりで話し合ってみてくださいね!

読者からの質問に著者が答えるQ&A公開中!






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