【6月8日限定】kindle日替わりセール!『人生・キャリアのモヤモヤから自由になれる大人の「非認知能力」を鍛える25の質問』試し読み
はじめに:激変の時代のキャリア構築に必要な武器とは
人生の幸せの保証はなくなり、5年後さえも不透明な時代
あなたは、こんなふうに感じることがありませんか?
・5年後、自分の仕事はどうなっているんだろう
・5年後も今と同じモヤモヤを抱えているのだろうか
・自分は本当にこの仕事をしたいのだろうか
・何のために働いているのかわからない
・社会とのつながりが感じられない
・自分らしい人生を生きたいけれど、どうしたらいいかわからない
「このままでいいのだろうか……」という不安やモヤモヤを感じるのも無理はありません。
親の世代に比べて今の私たちが生きる社会は、グローバル化・多様化・AI化・少子化・女性活躍・人生100年時代・社会保障不安が加速し、5年先がどうなるかわからないといわれるほど見通しが立たない社会です。
私たちのキャリアは直にその影響を受けます。終身雇用なんてとっくの昔に崩壊しているし、2030年には今ある職業の49%が機械に取って替わられるともいわれています。
お給料は30年上がらないのに、人生100年時代ではもっとお金が必要になる。悠々自適の老後どころか、80歳くらいまで働かないといけない。
これまで信奉してきた学歴第一主義も偏差値も、人生の幸せと成功を保証してくれるものでは、もうない。そのうえ、新しい生き方をしているロールモデルがほぼ不在。
こんな状況で、不安を感じないでいることのほうが、よっぽど難しいのではないでしょうか。
「いい人」であればあるほど生きづらい
もしかしたら、あなたが「いい人」であればあるほど、この先のキャリアの不安を感じてしまっているのかもしれません。
小さい頃から一生懸命勉強して、良い成績を取って、偏差値の高い学校に合格して、大学を卒業したら、誰もが知っているような会社に就職して、結婚して、子どもを育てて、親の面倒をみて、年功序列で出世し終身雇用で定年になったら退職金をもらって、年金生活者となって一生を終えていく。
男性は一家の大黒柱として家族を養うことが当然とされ、女性は家族に尽くすために生きる。
そこに不平不満はなく、幸せな生活としてみんながそれを目指していく。
私たちはそんな「いい人」になることを期待され、一生懸命応えてきました。
それが「成功」と「幸せ」を約束してくれたからです。親孝行だったからです。
そんな「いい人」の人生を生きるために必要だった武器とは、
・「女の子はこうあるべき」「男の子はこうあるべき」を守る
・目立たない
・失敗しない
・指示待ち
・効率重視
・人に迷惑をかけない
・人より良い結果を出すというものではなかったでしょうか。
しかし、これらの武器を使った成功法則とは、言い換えるとこんなふうになると思うのです。
自分で考えるよりも言われたことを効率よくこなし、失敗しないようにあらかじめ整備された道を言われたように歩き、人より良い結果を出し、期待を裏切らない良い子。
一言でいうなら、「求められた結果は出しても、指示待ちな人」です。
高度成長期からの「やればやっただけ結果が出た」仕組みの社会では、効率・画一化がすべてでしたから、これらの武器が威力を発揮したでしょう。
しかし今は、変化が少なく予測がついた高度成長期と違って、グローバル化・多様化・AI化・少子化・女性活躍・人生100年時代・社会保障不安と激変の時代。
正解のない問題にあふれる社会では、指示を出してくれる人はいません。多様化の時代にはたくさんの選択肢があります。
前例もロールモデルもいない激変の時代は、地図がないも同然。そもそも、行き先も自分で考えないといけないのです。
従来の武器をせっせと磨いてきたいい人であればあるほど、将来のキャリアに対する不安や迷い、悩みを抱えているのが今の状況なのです。
20年前のアメリカで立ち往生した「良い子」
実は、私もそんな不安を抱えていました。「良い子」で生きてきた私が、結婚を機にアメリカに移住したときのことです。
世は女性活躍一色で、女性たちは自分らしい生き方を実現しはじめていました。
仕事に生きる人、副業を始める人、家庭と仕事を両立させるために仕事を減らす人、子育てに専念する人、起業する人、フリーランスになる人、ボランティアに励む人、趣味を謳歌する人、稼げるだけ稼ぎたい人、必要なだけ稼ぎたい人、など。
本当にいろんな生き方が目の前で展開されていたのです。
そこで私は、本当に落ち込んでしまいました。だって、どれが正解か誰も教えてくれないのだから。「これにしたら?」と選んでくれる人もいないし、そもそも自分は何をしたいのかもわからない。
アメリカで稼いでいく自信はないし、男性と対等に働く勇気はないし、失敗が怖いから新しいことなんて始められない。意見を求められても発言できない。
英語が問題なのではなくて、そもそも自分の考えがなかったのです。
そうして、
・この先、いったい私はどうなるのだろう
・私程度の人間には、どうせできることなんてない
・どうせ失敗するからやらない
・私の人生なんてこの程度
こんなモヤモヤを抱えていたのです。自己啓発本もキャリア構築本もたくさん読みました。現代アートの修士号だって持っていたけれど、私の人生は止まったままでした。
それが、あるときをきっかけに私の人生が180度変わります。
新しい時代、自分のキャリアを生きるために必要なのは新しい武器
それは、これまでとはまったく違う武器を手に入れたことです。
私が住むワシントンDCは魑魅魍魎(ちみもうりょう)うごめく魔界のようなところで、ここで成功できたら世界中どこに行ってもやっていける、と冗談で言われるほど競争の激しいところです。
私はどんなときも自分のキャリアを切り拓いている人たちをたくさん目にしてきました。
そこで観察して気がついたのは、この人たちが使っている武器は私が身につけている武器とは全然違うということだったのです。それも、真逆といっていいくらい逆で、しかも強力。
それから私は、ライフコーチについて学び、これらの武器を身につけることにしました。
その武器とは次の7つのものです。
第1の武器:自己肯定感
ありのままの自分を受け入れ、無条件に自分の価値を認める力
第2の武器:自分軸
他人の意見や評価に左右されない力
第3の武器:成功体質
「できる」という自己効力感と失敗を恐れない自己信頼感
第4の武器:主体性
やりたいことをやることで育まれる主体性・回復力・やり抜く力
第5の武器:オープンマインド
多様化社会と問題解決の鍵である柔軟性
第6の武器:共感力
利他の視点で他者を巻き込み、人生の可能性を高める力
第7の武器:プランド・ハップンスタンス(偶然力)
変化の激しい時代だからこそ機能する新キャリア構築理論
人はいろんな評価を私たちに押しつけてきます。売上が上がれば評価が上がり、点数が下がれば評価が下がる。それも一つの見方でしょう。
でも、私たちというこの世にたった一人しかいない人間の価値に変わりはないはず。そんなふうに、無条件に自分の価値を認めることができたらどうでしょう?
周りの批判や目を気にせず、自分の人生を自由に生きることができたらどうでしょう?
失敗を恐れず挑戦し、失敗してもそれを成功に変えていく。そんな自分と一緒なら、何があっても大丈夫だと思えませんか?
やりたいことをやるときに、私たちは何があってもあきらめない。やりたいことを見つけて、そんな主体性を発揮できたら人生本望ですよね。
私たちは、人とかかわって生きていく社会的動物です。だからこそ、良好な人間関係を築いていきたい。そこで必要になるのが柔軟性と、思い込みを押しつけないこと。そんなまっさらな気持ちで人と向き合うことができたら、人間関係で悩むことも少なくなります。
そして、自分一人の成功と幸せではなく、みんなで一緒に幸せになる。そんな夢を見るとき、私たちはいろんな人に助けられて、自分では思ってもみなかったような人生を築いていけます。
──そんな自分をつくるのが、「第1~第6の武器」です。自己肯定感、自分軸、成功体質、主体性、オープンマインド、共感力のことですが、実はこれらからなるのが「非認知能力」なのです(くわしくは「序章」で後述します)。
そのあとでぜひ試していただきたいのが、1999年にカリフォルニアで生まれたキャリア構築理論です。
今の日本で広く知られているキャリア構築法とは真逆ともいえる方法ですが、自分の人生を切り拓いている多くの人が実践しているものです。これを「第7の武器」としてあなたに贈ります。
道をつくる方法よりも、「何が起こっても大丈夫な自分」をつくることが先
キャリア構築の本はたくさんあります。生き方をつくっていく方法を教えてくれる本もたくさんあります。
ですが、今の時代を生きるために本当に必要なのは「道をつくる新しい方法」を知ることではありません。
それよりも大切なことは、激変の時代、何があるかわからないけれど、何があろうとも道を切り拓いていける自分になるということです。
そのためには、新しい社会で必要とされる武器を身につけることが肝要です。
日本よりも一足先にグローバル社会・多様化・テクノロジーの進化・女性活躍の洗礼を受けていたアメリカで、古い武器しか持っていなかった私は戦い方を知りませんでした。
ですが、新しい武器を身につけることで、どんな状況でも自分の道を切り拓いていけるようになったのです。
男性社会の現代アート業界で、ワシントンDCで起業し、50歳を機にまったくの初心者としてコーチングでまた新たに起業するなかで、時には嵐に見舞われ、道は寸断され、一本だったと思った道は何本にも枝分かれし、途中で地図はなくなり、一寸先は真っ暗闇……。
道かと思って一歩を踏み出したら崖から真っ逆さま……なんてこともありました。
だけど、ここまでたどり着けたのは、方法論以前に、どんなときも道を切り拓いていける武器を身につけた「自分」という存在があったからだと思っています。
従来の「いい人」であればあるほど、抱える不安や迷いが大きいでしょう。私もそうでした。
でも大丈夫。答えはここにあります。
この本は、今後あなたが手に取るかもしれない、いろんなキャリア構築本の内容を最も効果的に使える自分にする本です。いわば、真っ暗闇に光を照らす、そんな自分をつくる本なのです。
非認知能力育成のパイオニア、ライフコーチ・ボーク重子が伴走します
みなさん、はじめまして。ここであらためて自己紹介をさせてくださいね。
私はICF会員(国際コーチング連盟ワシントンDC支部)ライフコーチ、ボーク重子です。
ライフコーチはまだ新しい職業なので、「何だろう?」と思った方もいらっしゃるでしょう。ライフコーチとは、クライアントが自分にとって本当に意味のあるゴールを設定し、そのゴールを達成することで、自分らしく最高に幸せな人生を送るお手伝いをする仕事です。
「今ある自分」から「なりたい自分」になるという目標達成のプロセスを支える役なので、クライアントのチアリーダーともいえます。
私の専門は、「非認知能力」を育成するコーチング。
2018年に出版した『世界最高の子育て』(ダイヤモンド社)がベストセラーとなって以来、「非認知能力育児のパイオニア」とも呼ばれています。
今は非認知能力育成を専門とした「Shigeko Bork BYBS Coaching」を主宰。
そこで育成した140人を超える非認知能力育児コーチたちと一丸となって、日本全国そして世界各地で、女性と子どもの非認知能力の育成に努めています。
BYBSコーチング(BYBSとは「Be Your Best Self」、つまり「自分史上最高の自分」という意味で、ボーク重子の人生のモットーなのです)が提供しているのは、生きる力を育む非認知能力育児コーチング、女性のキャリアコーチング、ペアレンツコーチング、受験ママコーチング、企業のためのダイバーシティーコーチングなどです。
この4年間でコーチング、講演会、ワークショップに1万2000人以上を動員しています。
実は、大人向けに非認知能力について書いた本は、本書が初めてになります。
この本では、非認知能力育成のパイオニアとして、激変の時代を生きるみなさんが「どんなときも、きっと大丈夫」と思える自分になって道を切り拓いていくために、本当に役に立つスキル(行動)を共有したいと思います。
あなたはかけがえのない素晴らしい存在。そんなあなたの良さを、スキルを実践して最大限に引き出してね。
コーチングはスキル(行動)ベースだから結果が出る
ここで、もう少しくわしくコーチングについて説明させてください。
コーチングはアメリカが本場で、アメリカでは第2の成長産業といわれるくらい人気の職業です。ジムでパーソナルトレーナーを雇うくらい、一般的な職業でもあるのです。それはなぜでしょうか?
結果が出るからです。コーチングはその人にとって本当に意味のある目標を設定し、達成するまでのプロセスを伴走しますが、そこで使うのは「スキル」(行動)です。
「がんばれ!」「やればできる」「勇気を出せ」という精神論ではありません。
精神論では限界があります。それはまるで念力でスプーンを曲げようとするものであって、時間と労力をかけても結果は保証されません。
もちろん、「想い」はとっても重要です。すべてはそこから始まるから。でも、それだけでは足りないのです。
スキルを実践するということは、自分が行動して結果をつくっていくことです。そんなあなたを励まし伴走するのがコーチの仕事。「スキルベース+伴走」だからこそ結果が出るのです。
パーソナルトレーナーがクライアントの要望に合わせて筋肉を鍛えたり体重を管理したりするプログラムをつくってサポートするのと同じです。
「今ある自分」から「こうなりたい自分」の間にあるギャップをスキルの実践で埋めることで、目標を達成するのがコーチングなのです。
そして、どんなときも道を切り拓いていく自分になるために必要なのもスキル。精神論ではありません。
非認知能力育成のプロが開発したスキルの数々
本書では、ライフコーチ・ボーク重子が、本場アメリカのコーチングメソッド、人生の幸せと成功に大きく貢献することが証明されている非認知能力を育む学校教育コンセプト(社会情緒的教育)、科学的リサーチとデータ、私の数々の著書で解説している非認知能力育成スキル、論理的なビジネスツール、そして日本の文化的・慣習的背景を考慮して考案したスキルの数々をご紹介します。
みなさんがどんなときも道を切り拓ける自分となって、自分らしいキャリアを構築するために、本書では7章にわたって新しい武器を提供し、みなさんのゴール達成をお手伝いします。
従来の価値観と新しい価値観が混在する過渡期だからこその悩みや迷いもあるでしょう。
ロールモデルがいないことの不安もあるでしょう。
でも、もう恐れなくていい。そして、あなたは一人じゃない。
これからの人生に必要な新しい武器を一緒に身につけていきましょう。これからご紹介する「7つの武器」が、どんなときもあなたの道を明るく照らし、雨や風からあなたを守り、何があっても前に進む力となってくれます。
あなたが自分史上最高の自分となっていくプロセスを伴走させていただける機会に、心から感謝しています。
この本を自らの意志で読みはじめたあなただから、きっとできる。やり抜ける。
コーチ重子は応援しています、あなたのすぐ側で。
OK, Let's get it together.
Shigeko Bork BYBS Coaching LLC代表 ボーク重子
続きが気になる方は
kindleにて6/8限定で499円セール実施中です。
目次
第1の武器 「自己肯定感」 ポジティブ思考を身につけ、ありのままの自分を受け入れる
第2の武器 「自分軸」 「他人軸の自分」から卒業して、人生の主導権を握る
第3の武器 「成功体質」 完璧主義と学習性無力感に別れを告げて、「できる自分」をつくる
第4の武器 「主体性」 「やりたい」を見つけて、好奇心を育む
第5の武器 「オープンマインド」 柔軟性を手に入れて、新しいやり方に目を向ける
第6の武器 「共感力」 巻き込む力を育み、「応援される自分」をつくる
第7の武器 「偶然力(プランド・ハップンスタンス)」 「何となく+短期の人生設計」で、最高に自分らしいキャリアをつくる
著者について
ボーク重子(ボーク・しげこ)
Shigeko Bork BYBS Coaching LLC代表。ICF(国際コーチング連盟)会員ライフコーチ。アートコンサルタント。
福島県生まれ。30歳目前に単独渡英し、美術系の大学院サザビーズ・インスティテュート・オブ・アートに入学、現代美術史の修士号を取得する。1998年に渡米、結婚し娘を出産する。非認知能力育児に出会い、研究・調査・実践を重ね、自身の育児に活用。娘・スカイが18歳のときに「全米最優秀女子高生」に選ばれる。子育てと同時に自身のライフワークであるアート業界のキャリアも構築、2004年にはアジア現代アートギャラリーをオープン。2006年、アートを通じての社会貢献を評価され「ワシントンの美しい25人」に選ばれた。
現在は、「非認知能力育成のパイオニア」として知られ、140名のBYBS非認知能力育児コーチを抱えるコーチング会社の代表を務め、全米・日本各地で子育てや自分育てに関するコーチングを展開中。大人向けの非認知能力の講座が予約待ち6ヶ月となるなど、好評を博している。
著書は『世界最高の子育て』(ダイヤモンド社)、『「非認知能力」の育て方』(小学館)など多数。本書は大人の非認知能力について書いた初めての著となる。
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