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おしどり夫婦の秘訣は「他人である」こと!? ベストセラー夫婦本の裏側に迫る!

11月22日は「いい夫婦の日」

「夫婦二人で読める!」「説明が明快で具体的!」と評判の、弊社刊行の『不機嫌な妻 無関心な夫 うまくいっている夫婦の話し方』(五百田達成 著)。ぜひとも「いい夫婦の日」にパートナーと読んでほしい一冊となっています。

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今回のインタビュー前半では本書の編集担当であり、ご自身も「不機嫌な妻」だったという大竹さんにお話をききました。本書をつくったきっかけは、ご自身の経験にあるそうで……?


実は夫婦の「長期的な関係」をみすえた本だった!

——さっそく、本づくりのきっかけになった、問題意識の発端のエピソードについて教えてください

大竹:うちは3人家族で、夫も同じ会社で営業として働いており、息子は当時保育園に通っていました。2020年のコロナウイルス流行を受けて、まず2月から社内でリモートワークが導入され、そして4月になると、今度は保育園も休園状態になってしまい。二人とも在宅で働きながら、子どもの面倒をみることになったのですが、「どうしてやってくれないんだろう!?」と夫にイライラすることが増えました。

最初は夫婦間で「それぞれ会議のない時間帯に面倒をみようね」とフワッとした取り決めをしていました。ちゃんとルール作りをしていなかったんですね。ところが、私の方は編集作業がメインだったので、夫の方が圧倒的に会議が多かったんです。結果、子どもの面倒をみる時間が私対夫で7:3くらいになってしまい、仕事は進まないし、息子には動画を見せまくってしまうし、そんな自分が嫌になるしで、すごいイライラして(笑)「どうすればいいんだろう?」と。

でも、そのときにこう考えたんですよね。今は子どもの世話で精一杯でも、ここで夫婦関係を拗らせてすれ違いはじめてしまうと、いざ子どもが巣立ったあとに仲良く暮らしていくことが難しいんじゃないか。「夫婦というものは、どのようにして上手くやっていくべきなのだろうか?」という課題にたどり着きました。

今を乗り切るだけなら「あなたはあなた、わたしはわたしのやり方で」と割り切ることもできますが、そうするときっと、子ども中心に回る家族になってしまいますよね。そうすると、子どもがいなくなったときにどうなるんだろう、子どもに依存してしまうのではないかと不安になりました。

五百田さんとは、以前にも男女のコミュニケーションの本を作っていて、その中に結婚の章があります。この章をもう少し掘り下げて、夫婦が上手くやっていく方法について考えてみたいな、と思ったのがきっかけでした。


——具体的ですぐに取り入れられる解決策が満載なので「即効性」を重視した本という印象だったんですが、「長期的な関係」をみすえた本でもあるんですね

大竹:そうですね、実は結構「子育て後」の夫婦、つまり「家族」ではなく「夫婦二人」の関係について意識しながらつくった本になっています。ですので、子どもの有無にかかわらず読んでいただける内容です。


3タイプ診断は変動的?!

——本書の冒頭に「3タイプ診断」があります。大竹さんご夫妻はどのタイプにあてはまりますか?

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大竹:うーん……やはりそれぞれあてはまる部分はあるんですが、今は「同居人タイプ」が一番大きい気がしますね。「戦友タイプ」も混ざっているかも。

*夫婦タイプはこちらから診断できるので、気になる方はぜひやってみてください!


——つまり、以前は違うタイプだった?

大竹:そうですね……子どもが生まれる前は割と「恋人タイプ」だったと思うんですよね。二人だけだと、多少のことは察してほしいとか、甘えたことを言っていてもOKでしたし(笑)

ですが、子どもが生まれると「もっとちゃんとやってほしい」という気持ちが強まりました。そうしないと、上手く立ち行かないですし、子どもの将来に関わることでもあるので。


——家族の構成員が増えると、雰囲気や環境も変わりますよね

大竹:そうですね。なので子どもが巣立ったら、また「恋人タイプ」に戻ろうと思います!(笑)


——素敵です!
一つの夫婦でも複数タイプが混ざっていることが多いと思いますが、「このタイプにはの部分をオススメしたい!」というタイプ別の推しポイントはありますか?

大竹:確かにこの本をつくっていた当初は、タイプ別に項目をまとめるといった話も出ていました。ですが、結局タイプがミックスになっていることも多いですし、環境や時期によっても変わるものなので、今の形に落ち着いたんですよね。

例えば冒頭の1~5番についていえば、1番の「相手を他人と思う」と5番の「夫婦関係を大切にメンテナンスする」はこの本の基本的な姿勢を示していて、どのタイプにも共通していえることだと思います。

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2番の「同居人としてのルール・マナーを守る」は恋人・戦友タイプの人に読んでみてほしいですね。

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本書の3番の「報・連・相をサボらない」は、特に恋人タイプの人たちへのアドバイスです。診断の説明にある通り、このタイプは「どうして分かってくれないの!」と思ったり、見て見ぬふりをしてしまうことから生じるトラブルが多いので、それを防止する一手だと思います。

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4番は……「恥ずかしがらずに「ありがとう」「大好きだよ」としつこく言う」これは戦友タイプの人たちがやりがちな「正論まみれのマイホームは息が詰まる」みたいなところで「確かにそうなんだけど、あなたは味方でいてほしい~」っていう(笑)

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最近でいうと、今年の4月から子どもが小学校に入学したことで、新たな悩みが生じています(笑)

保育園は楽しく遊ばせてくれる場でしたが、小学校ともなると勉強もはじまり、大きく環境も変化します。宿題をいかにやらせるか、行儀作法をもっと教えた方がいいのかなど、子どもの「教育」について意見が食い違うことが出てきました。そうしたときにどう意見を伝えるか、家庭としての方針を決めていくかという点に難しさを感じています。

そうしたときにも、例えば70ページの11番「話し合うときには時間と場所を改め、テーマを設定して話す」が参考になりますね。

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例えば、食事中、夫が子どもに対して「その食べ方はないでしょう」と言ったりするのですが、私は「楽しい食事の場なんだから、そんなガミガミ言わなくても……」と思ってしまいます(笑)

そうした場合、「これについてはまた後日話し合いましょう」と決めて、お互いのコンディションが整っているときに話し合う方が、お互いの意見を尊重しながら話し合えます。その場でそのまま話そうとしたり、家事の合間とかに話し合おうとすると、上手くいかないんですよね。


——自身がイライラしているときほど相手にダメ出しをしたくなってしまうので、「コンディションを整えて話し合う」というのは、夫婦関係だけでなく、人間関係全般に言えることですね

大竹:そうなんですよね。特にうちはご飯を作っている最中が、お互い空腹で最高にイライラしている時間なので(笑)どちらかがイライラしているときには、いい結果には終わらないですね。


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インタビュー後半では著者・五百田さんの魅力、本書が他の夫婦本と一線を画する理由など、多種多様なトピックについて語って頂きます。ぜひ後半もチェックしてみて下さいね!

\インタビュー後半はこちら/






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