【著者インタビュー】リモートワークで雑談が減った!社内コミュニケーションを円滑にするための『超雑談力』
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【著者インタビュー】リモートワークで雑談が減った!社内コミュニケーションを円滑にするための『超雑談力』

ディスカヴァー・トゥエンティワン

コロナ禍で一気に進んだ「リモートワーク」。
今年から導入し、現状を踏まえてしばらく継続する企業も多いと思います。
しかし突然始まったリモートワークの影響で、こんなお悩みが聞こえてきます。

「ちょっとしたコミュニケーションが難しい……」

あるある、と頷いた方も多いのではないでしょうか。
今回はシリーズ累計80万部突破の『超雑談力』の内容をもとに、心理カウンセラー五百田達成さんに「リモートワークの雑談力」についてお話を伺ってきました!

全社員リモートワークを導入している弊社のメンバーが、リアルな悩みを五百田さんにぶつけます!

リモートワークにおける「雑談」の意義

(編集部)
リモートワークで「ちょっとした雑談ができなくなった」という悩みをよく聞きますが、雑談はやはり重要なのでしょうか。

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(五百田)
そもそも雑談というのは、初対面の人たちが距離を近づけるための方法だったんですよ。
だから「リモートワークで雑談が難しい」という悩みが出てくるのは、リモート下において人の「心理的距離」が離れたからだと思うんです。
もともとは毎日顔をあわせて仕事をしたり、ご飯を一緒に食べたりという比較的近い距離感だったんだけど、今は遠くなっている。
リモートになって顔をあわせはするけど、みんな他人行儀っぽくなっているんですよね。よそよそしいんです。


(編集部)
たしかに。「おはよう」と言い合ったり、廊下ですれちがってやりとりしたりというのが全くなくなりましたね。

(五百田)
そうなんです。リモート会議は前後の空き時間なしで予定が組めますよね。当然、無駄が入る余地がない。会議室への移動中の会話もないです。会議が終わったあと、コーヒーを片づけながらちょっとしゃべるとかも。些細なことが本当になくなっていってる。

(編集部)
些細な、なんとも言えない時間ですね。


(五百田)
そう、なんとも言えない時間。でもその時間で「意外とあの人、あんなこと言うんだ」って話したり、「会議ではしゃべらなかったのに、終わった後のコメントは饒舌だなあ」って思ったり。今はそういうことはないですよね。

以前は会社によって花見や運動会や送別会のようなイベントもあったし、毎日の朝礼、読書会みたいなものがあったけど、そういうのも全部なくなってしまいました。

そうして心理的距離が遠くなると、業務にも差支えが出てくると思います。
「これなんだっけ?」「あれってどうなってる?」の「これ」「あれ」がすぐに伝わらなくなる。
ふだんのコミュニケーションを円滑にするためにも、雑談の重要性が高まっていると確信しています。意図的に雑談の機会をつくらないと、同僚ではなく、それぞれが個人事業主になってしまうのです。

雑談タイムのつくりかた

(編集部)
なるほど。普段の業務のためにも、雑談の時間を意図的につくることが大事なんですね。
どういう時間のつくりかたがいいのでしょうか。

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(五百田)
雑談をする時間を会議の前にちゃんと設けることですね。「10時から10時15分まで雑談をします、本会議は10時15分からです。時間が空いている人は先に入ってきてください」みたいなことをやって、無理にでもつくる。
リモート飲み会がもう流行っていないのであれば、リモートランチをやる、とか。


(編集部)
会議の前に時間を設定するのはすぐにできそうですし、取り組みやすいですね。

(五百田)
みなさんに逆にお聞きしたいのですが、slackやチャットなどテクノロジーを使うことで活発化しているコミュニケーションもありますか?

(編集部)
弊社は、slackを主なコミュニケーション手段として使っているのですが、例えばゲームの話をするチャンネルができているので、ゲームの話を会社の人とすることができますね。
リモートになる前は気軽にオフィスでは話しにくかったので、slackを使っている効果だと思います。

(五百田)
それはいいですよね。テクノロジーによって補完できている面もたくさんありますね。
他社さんから聞いた事例で、slackにログインしてさあこれから仕事始めるぞというときに「おはようございます」「おはようございますーー!」とチャンネルに投稿していく習慣があるらしいんですけど、それだけでもいいんでしょうね。なんかこの人今日は元気そうだな、文章に伸ばし棒が多いな、と思うだけでも。

オンライン雑談で使える「コツ」

(編集部)
複数人でリモートで雑談をする場合には、どんなことを気を付けたらいいのでしょうか。
とくにオンライン飲み会はコミュニケーションが難しく感じて、最近あまりやっていないです。

(五百田)
オンライン飲み会は難しいし、流行りすぎたのもありますよね。
人数が4人以上に増えると「さんま御殿」状態になるので、どうしてもさんまさん役の人が1人必要になりますよね。そして、はじっこのほうで固まってこそこそしゃべる、ということができなくなる。

そんなときはブレイクアウトルームや個別のチャットは使えますよ。
全員宛ではなく個人宛にするチャットは、背徳感があっておもしろいです。たまに間違えて全員宛に送っちゃったりして(笑)

(編集部)
個別チャットはいいですね。使ってみます!
ほかにリモートでの雑談で使えるコツはありますか?

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(五百田)
『超雑談力』にも書いているんですが、「ビデオトーク」がリモートでも有効です。
もともとは、目についたものを片っぱしから口にするだけで、雑談がはずむという技術。ただ、そのままだと使えません。2人で共有しているものがあまりないからです。
お互いの背景に映っているものをネタにするにも、限界がある。背景画像の工夫も、ひとネタで終わっちゃうかな。

そこで活用するのが「画面共有」です。

みんなに見てほしい画像やネットニュースを共有して、2人で同じ動画を見る。同じものを共有する。共通の情報量を増やすというテクニックです。

(編集部)
なるほど!それは、目からうろこですね。雑談のために画面共有を活用したことはなかったです。さっそくやってみようと思います!

あとは、上司と部下の雑談で気を付けることも聞きたいです……!
上司との雑談だと、仕事の続きになっちゃう感じがあって。部下との雑談は、かしこまっちゃいますし。

(五百田)
純粋に雑談をしたいなら、ルールが決まっている集まりをやるのがいいと思います。読書会だとか、みんなでオセロをやる、だとか。そうすれば突然仕事の話が始まることもない(笑)

あるいは部下との雑談で仕事の話にもつなげたいと思うなら、回数を重ねて心理的距離を縮めるしかないですね。いきなり「ところで、仕事の悩みを言ってごらん」はできないですから(笑)

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以前だったら、ご飯を食べながらの雑談や悩み相談がやっぱりよかったんでしょうね。
リモート飲み会やリモートランチ会って、みんなで同じごはんを食べていないんですよ。ひとりひとりが違うものを用意して食べるから、「これおいしいね」「辛い物が苦手なんで麻婆豆腐はやめておきます」というコミュニケーションが生まれない。
だから食事は大事だったと思っています。

(編集部)
飲み会が懐かしい……先ほど伺ったコツを使いながら、代わりになるものをつくっていくしかないですね。

リモートワークで求められる新しいスキル「雑談力」

(編集部)
あらためて、お話を伺ってリモートワークでの雑談の重要性がよくわかりました。
オフィスで何気なくやっていた「今日のランチはカロリーメイトなんだね」「水持ってくるけどいる?」というコミュニケーションが、実は大事だったんですね。

(五百田)
雑談しようよっていうのが気恥ずかしいかもしれないけど、ほとんど会わなくなって、もはや他人なわけですから(笑)他人行儀でもいいから機会をつくっていかないといけないですよね。

(編集部)
まさに「微妙な間柄の人と、適当に話をしながら、なんとなく仲良くなる」スキルである雑談力の出番ですね!リモートワークの弊社でも、たくさん活用していきたいと思います。
本日はありがとうございました!

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著者紹介

五百田達成 (いおた・たつなり)
作家・心理カウンセラー。 米国CCE,Inc.認定 GCDFキャリアカウンセラー。 東京大学教養学部卒業後、角川書店、博報堂、博報堂生活総合研究所を経て、五百田達成事務所を設立。個人カウンセリング、セミナー、講演、執筆など、多岐にわたって活躍中。 専門分野は「コミュニケーション心理」「社会変化と男女関係」「SNSと人づきあい」「ことばと伝え方」。 「スッキリ!!」(日本テレビ)、「この差って何ですか?」(TBS)ほか、テレビ・雑誌などのメディア出演も多数。 著書『察しない男 説明しない女』『不機嫌な長男・長女 無責任な末っ子たち』『話し方で損する人 得する人』『雑談力』(以上、ディスカヴァー)はシリーズ80万部を超えている。






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