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在宅勤務で生活スタイルが大きく変化!? 編集者リモートワーク座談会①

2021年3月9日に「リモートワーク座談会」をzoom開催しました。
新型コロナウイルス感染拡大を防ぐ目的から、2020年2月17日に突如フルリモートワーク体制への移行を決定。それ以降、今に至るまで在宅勤務を続けてきたディスカヴァー編集部。ほとんどオフィスに出勤することのない中で、生まれてきた書籍は100点を超えます。
今回はそんな編集部のメンバーから4人に声をかけ、リモートワークの実態について話を聞きました。

今回の座談会・前編では、主に「リモートワークが生活スタイルに与えた影響」についてお話ししています。

リモートワーク座談会、開幕!

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田中:皆さんこんにちは! 広報の田中です。

ただいまディスカヴァーではフルリモートワークの中、ほとんど誰も出社せず、在宅で仕事をしています。その中で編集者はどんなやり方で本をつくっているのかなどを、皆さんに共有するのが今回の会の趣旨です。

早速編集者の皆さん、自己紹介をお願いします!

一同:こんにちは!

千葉:編集部の千葉と申します。中途入社でディスカヴァーに入り、今年で20年目となります。

田中:背景が本でいっぱいで、流石編集者の部屋といった風情ですね(笑)

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大竹:大竹と申します。新卒でディスカヴァーに入って16年目になります。営業、広報や社長室を経て編集部に入りました。この会では子育て中の編集者としてのお話ができればいいなと思っております。

志摩:志摩と申します。新卒で編集プロダクションに入り、老舗出版社を経て、一昨年ディスカヴァーに入社しました。主に自己啓発書を編集しております。鳥を飼っているので、今日少しピーピーうるさいかもしれないんですけど(笑)宜しくお願い致します。

田中:小鳥ちゃんの名前は何でしたっけ?

志摩:「ムギ」と「ナギ」といいます。

田中:可愛い!(笑)

谷中:谷中と申します。新卒で入社し、3年間東日本各地で書店営業を行い、2019年より編集部に入りました。主に自己啓発書や実用書を編集しております。この期間中、一時的に東京を離れて地元・広島の因島からリモートワークするという経験もしましたので、全国どこからでも働けるというのは本当にその通り、という話もできればと思います。

田中:皆さん、宜しくお願いします!

ディスカヴァーがリモートワークに移行して、一年がたちました。でも、最初からスムーズにいっていたわけではないんです。2020年より前までは皆でオフィスに出勤していたわけですし、私は編集職ではありませんが、自分用の棚もありましたし、書類にまみれた“普通の職場”で仕事をしておりました。

本日はそこからどう働き方が変わっていったのかという部分をざっくばらんにお話しし、質問などもいただきながら、みんなで働き方のヒントになることを発見できればと思っています。

まずはそれぞれの立場から、今の暮らし方やどんな環境下でリモートワークをしているのかお話いただけますか。

在宅勤務、家族との関係に変化が……?

千葉:私は妻と二人暮らしです。妻は元々同業他社で書籍編集者をやっていたのですが、数年前に会社を辞めて、それからはフリーランスとして家で仕事をしています。これまでは、私が朝会社に出勤して仕事をし、妻はそのあいだ家で仕事をしているという生活スタイルでした。
しかしコロナの影響で、私も家で仕事をするようになり、妻には嫌な顔をされるようになりました(笑)

一同:(笑)

千葉:今までは私が出社したら好きなペースで仕事をしていたのに、私が家で書類を広げたり、オンライン会議に参加したりするようになったことで、「うるさいし、昼食も準備しなければならないし」と。妻にはストレスや負担をかけてしまっているという自覚はあります。

感染状況が落ち着いていた時期には、打ち合わせなどで出社したこともありましたが、基本、弊社はフルリモートワークなので、今年はまだ一回も会社に行っていないですね。家を一歩も出ない日も週に2、3日あります。

仕事としては、基本的にはパソコンと、紙を広げられる広めのテーブルがあれば、どうにかなるといえばなります。とはいえ、オフィスで働く場合と比べると、机が狭いなど、環境的に足りない部分はあります。そういった点は皆の知恵で補い合いながら、何とかしのいで仕事を回せるようになってきた、というのがこの頃の状況です。

田中:ありがとうございます。実にリアルな声でしたね(笑)


子育て中の在宅勤務。メリットもデメリットもあった!

大竹:去年の2月17日(月)からリモートワークがはじまったのですが、その前週の金曜日の15時に「来週からリモートワークです」というお知らせが来て。無理無理(笑)と思いながら始まりましたよね。でもあれよあれよという間に一年経ってしまって……これは一部なんですが、

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そうこうしながらも企画して、依頼して、原稿整理をして、デザイナーさんとやり取りをして、本が出来上がってきた。各自7、8冊は作っていましたよね。

田中:トータルで考えると100冊を超えていましたよ!

大竹:色々ありながらも、なんとかできるものだなぁ、というのが感想です。校了前には千葉さんが皆の色校チェックをされていたので、家が紙だらけになるという凄惨な現場があったとお聞きしましたが(苦笑)

私はリビングで仕事をしているのですが、ダイニングテーブルはなかなか広くていいですよ。夫もリモートワークなのですが、彼はもう一つの部屋を使って、私はリビングで、という形でやっています。2020年4、5月の緊急事態宣言中は、保育園に預けられなかったので地獄だったのですが、保育園が再開した今は、なんとか落ち着いて仕事ができています。

リモートでいいなと思う点は、家族揃っての食卓ですね。以前は共働きなので、平日に家族そろってご飯を食べることは週に一日あればいいほうだったんですけれど、今は毎日家族そろって食卓を囲むことができています。これはなかなかすごい変化だと感じております。

反対に大変なことは、気合の入った残業が難しいことでしょうか。校了前はご飯も食べずにずっと作業をやりたい、という時期もあるのですが、子どもが帰ってくると一緒にご飯を食べたいですし、夜中に子どもが起きてきてしまったら、一度中断して寝かしつけなければならないし、自分は睡魔と戦わなければいけない(笑)

バスタブから会議へ参戦!? 苦戦の末、お引っ越しを決意

志摩:私は旦那と二人、鳥二羽と住んでいるのですが。
リモートが始まった当初は、結婚してちょうど一か月くらいの時期で、旦那さんと毎日一緒に居られて嬉しかった。でも、いざはじめてみると、当時ワンルームで二人で住んでいて、営業職の旦那と編集職の私だと、会議の時間や頻度がまったく違い、場所がないという問題がありました。
あと編集職だとどうしてもプリンターでゲラを出力したりということがあるので、最初コンビニに通っている時期もあったんですけど、会社からA3用紙の印刷やスキャンまでできる大型プリンターが支給されたので。

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これで仕事的な不便は解消されました。リモートがはじまって半年くらいして、流石にワンルームで二人で仕事をし続けるのは辛かったので、今の部屋に引っ越しをしました。

「著者さんに企画を相談するときどうする?」「一日中家族といてギスギスしない?」というギモンを頂いているんですけど、そこから出る企画もあって、面白いなぁと思っています。私が担当したものだと『ポストコロナ時代 どこに住み、どう働くか』という本があり、これは実際にリモートをしていたから出た企画だなと思います。

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また、大竹さんがやっていた『不機嫌な妻・無関心な夫』という企画も、まさにコロナ下での時流をキャッチした企画ですよね。

大竹:ではせっかくなので紹介させてください。緊急事態宣言中の私の夫との危機を本にしました(笑)

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田中:コロナ禍から生まれたベストセラー本ですね!

大竹:志摩さん、最初お風呂場からのリモート会議の参加とかありましたよね!

志摩:夫が営業職なので、その顧客情報が家族とはいえ、私に流れてしまってはいけないので……音を遮断できる場所がお風呂しかなかったんです。

田中:本当にバスタブの中から参加してましたよね(笑)

志摩:意外と性に合ってたみたいです(笑)

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皆さん色々な苦労をされながら、この一年間リモートワークに順応されていったことが分かりました。そこから得たアイデアが新たな名作を生んだというのも興味深いです。

次回・中編では谷中が地元・因島からのリモートワークで奮闘されていた際のエピソードを語るほか、リモートワークのメリット・デメリットについて深堀りしていきます!

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