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【わたしの推し本】チームに属するすべての人におすすめです。(編集部 安永)

7月20日より全国の書店さまにてご展開予定の「編集者の推し本フェア」。
この記事では、店頭POPよりももっと熱い「推しポイント」を、各書籍の担当編集者がお届けします。


◎この本を簡単に説明すると…

多様性の活かし方、デザイン思考、システム思考など、問題解決のプロセスの中でどのように対話を活かしていくのか、対話の5つの基礎力に「メタ認知」「評価判断の保留」「傾聴」「学習と変容」「リアルタイム・リフレクション」を挙げ、オリジナルのフレームワークとともに紹介する1冊です。

◎この本が生まれたきっかけ

熊平さんとご一緒した1冊目『リフレクション 自分とチームの成長を加速させる内省の技術』は、おかげさまでたくさんの方にお読みいただきました。
『リフレクション』を創り上げていく中で、「メタ認知とリフレクション(内省・振り返り)をいくら極めても、問題解決や自分の成長には他者との関わりを避けては通れない」と実感し、本作『ダイアローグ』をご執筆いただきました。

◎こんなあなたに届けたい!

ひとりで考えることに限界を感じている方、チームで成し遂げなければいけないことがあるマネジャー、難しい問題に取り組まねばいけない経営層の方など。

多様な人々の価値観に触れながら、自らの価値観をアップデートしていくことは、あらゆる問題の打開策になります。他者から学び新たな価値を生む「対話」のスキルは、多くのビジネスパーソンに必要なものだと感じています。

◎編集中や発売後の裏話

企画当初、「対話をすべし」「対話は大事」と言われることがあっても、人によって言葉の持つイメージは異なるし、「これは“対話”なのか?合っているのか?」とたびたび疑問に思っていて、あまりその実態をつかめていませんでした。対話ってむずかしいですよね……?

今だから白状しますが、打ち合わせをしはじめた頃も、最初の原稿をいただいてからも、書かれていることがあまりわからなくて、何度も同じような質問をしてしまったり、読解に時間がかかったりと、熊平さんのレベルについていくのがやっとでした(というか、ついていけてなかったかも……)。

その度にていねいに加筆修正をしていただいたおかげで、なんとなく便利に使われがちな言葉「対話」の正体がつかめるような1冊になったと思います。

実践は簡単なものではありませんが、実践者・熊平さんとお話するとその効果のすごさを実感します!わたしの疑問や質問に、一度も「レベルが低い!」なんて態度は出さず真摯に聞いてくださるので、安心してご相談・ご提案ができました。熊平さんとの「対話」は、みるみる方向性が定まってとっても楽しいんですよ〜!

◎わたしの「推し」ポイントはここ! 

対話の5つの基礎力のうちのひとつ「評価判断の保留」と、システム思考について書かれた第5章「厄介な問題解決のための対話」です。

「評価判断の保留」とは、自分自身と自分の意見を切り離し、中立の立場で対話に臨む姿勢のことです。私たちは、自分とは異なる意見を聞くとつい「変な意見だな」「間違っている」「わかってないな〜」と、瞬時に判断してしまいがちです。でも、それでは新たな価値観から学ぶことができません。評価判断の保留を意識して傾聴することで、対話はもっとみのりあるものになります!難しいですが、いちばん気をつけていきたいと思っています。

第5章のシステム思考は、「やっと載せられた…!」という気持ちが大きい項目です。じつは前作『リフレクション』に入れようとしていたのですが、あまりの難易度と奥深さからまとめきれず、断念していたのです。今回は対話の基礎力をしっかりと解説した後であること、対話の必要性が非常に高い問題解決手法であることから、満を持して掲載しました。

◎最後にお伝えしたいこと

編集作業が佳境の時期はひとりで黙々と取り組まなければいけない時間が増えるのですが、読み込めば読み込むほど対話したくなり、「誰かと対話した〜い!!」とうずうずしていました。

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