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仕事をクビになったことのある筆者が新卒・就活生に言えること


入所1年目の不幸



その日
僕は新しいプロジェクトの内容を整理するため
所長と打合せを進めていた

ただ、所長と自分の認識にちょっとした齟齬があり
打合せの終わりに所長は冷たく僕にこう言い放った


「明日からもう来なくていい」



建築の設計事務所に入所してまだ半年の出来事だった

この記事で伝えたいこと


皆さんは社会人になってから
クビになったことはあるだろうか


僕はあります


リーマンショック直後や昭和以前なら
もしかしたらリストラを経験した方もいるかもしれない

ただ、僕がクビを切られたのは2017年の平成
新卒だった


漫画の中や、もっとご年配の方の話だけかと思っていた
リストラがまさか自分に襲い掛かるとは思いもしなかった

大学卒業後はあんなにも希望とやる気に満ちていたのに…


ここで読者にお伝えしたいことは
何も僕が経験した不幸をただ知ってほしいっていうのではなく
新卒で就職する先はちゃんとした会社が1番いいということ
そして学生の頃からのつながりは大切にすべきということ

というのも僕が新卒で入社したのは
所長が個人で経営している個人事務所
つまり会社ではなかったのだ

僕は経営学とか社会に対してそれほど強くないため
ここで会社とは、単純に株式会社、もしくは合同会社(有限会社)のことを指しています
平たく言うと名前に「会社」とついているかどうか、です

一方個人経営とは言ってみればフリーランスです
フリーランスで働いている有名な建築の設計者(所長)のもと

あえて厳しい環境を選んで
修行の意味も込めて
将来独立を夢見て
様々なリスクを背負って
新卒を捧げました

そして僕の夢は虚しく散ることになるのですが
その後、学生時代のご縁により救われます

自分はできる方だと思い込んでいる

僕は大学生の頃、自分で言うのも変かもしれませんが
まじめで人とのコミュニケーションも卒なくこなせるタイプでした

きっと読者の中にも
自分は特別優秀というわけではないけれど
別に能力が著しく低いわけでもないのだろう、とか

まじめであればいつか報われるだろう
なんて考えているのではないでしょうか


でもそんなことね、


社会に出てみないとわからないから


ほんとうに思い知りました
自分がこんなにうまく仕事ができないなんて

説明下手でスケジュール管理もままならないなんて

というか本来みんなそうなんですよ
だって大学で経験したことって
所詮社会に出てどれだけ役に立つかって
そんなに多くないんです

社会に出て初めてやることばかりなんだから
できなくて当たり前
それでいいと思うんです

ただその言い分が通用するかどうかは別です
新卒で入った職場で僕の上司はそのように見てくれませんでした

人とのつながりは多いに越したことは無い

クビを言い渡されてから翌日
私は自分のデスクにあった荷物をまとめて早々に退社

後日辞表を自分で書いて所長に手渡しました

その際所長は
「会社都合退職ということになるが、
そうなると今後君の転職活動に支障をきたすかもしれないから、
君が望むなら自己都合退職ということにしてもいいよ
とふてぶてしく話す

これ聞いてよく鬱にならなかったな、と思って書いていますが
当時、あたかも相手のことを慮ったように所長は提案してきました

結局、自己都合退職だと自治体から受け取る雇用保険(失業保険)を
すぐに受け取ることができないため
(自己都合だと大体申請後3か月後から受給だったかな)
会社都合ということでその事務所を去りました

その後、不幸中の幸いで学生の頃アルバイトしていた設計事務所に
これまでの経緯を話すと、その会社の社長は親身になって話を聞いてくれた

そして学生の頃、1度アルバイトしていた会社に
僕はまた数か月間アルバイトから働き始め
クビになった翌年の春に正社員として内定をいただいた

ここで心底思ったことは
学生の頃の縁がどこで自分を助けるかわからない
ということ

もし学生時代、
この会社でアルバイトをしていなかったら
いつまで無職だったことかわかりません

社会に出て
自分が困ったときに頼れる仲間
頼れる会社とつながりを持つことが
いつか自分を助けてくれるかもしれないと感じると
誰に対しても丁寧なふるまいができるはずです


おわりに

ここまで僕の拙い文章を読んでいただき
ありがとうございました

自分でも上手くまとまってないな、と自覚しています(笑)


学生の頃と社会人の今で
思い描いていた未来にだいぶギャップがありました

それでも僕の経験が
頑張っている学生や就職活動をしている人たちの
参考になったら嬉しいです


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