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水は本来、自然の中で自浄作用を行い、洗練され、循環しています

担当:事務びと

暑中お見舞い申し上げます
連日の猛暑にくたくたです。
こんな時、冷たい湧き水に足を入れてみたい!きれいなせせらぎに足を入れてみたい!って思いませんか?!
経験のある方は、お風呂やプールでは感じられない何か別の清涼感があるのを思い出していただけるかと思います。
湧き水やせせらぎがある場所は自然豊かな場所ですから気持ちがよくて当たり前かもしれませんが、手足が水に触れたときの、冷たいのにピリピリしないふわっとした柔らかさ…
それはまさにディレカが目標にしている水なのです。
夏休みに入ります。水に親しむ季節ですが、悲しい事故が起きませんようにと毎年祈るばかりです。

さて、今月ご紹介する言葉です。
「水は本来、自然の中で自浄作用を行い、洗練され、循環しています」
(ホームページ ディレカとは」より)

地上で雨が降り土にしみこみ山から谷へ川から沼や湖へ、そしてまた川から海へと流れ、海水は蒸発しまた雨を降らせる。この流れは子供のころから理科で習ってきたことです。

水は温かいところでは多くの水蒸気となり雨を降らせ、寒いところでは大きな氷となって、吹く風の力も借りて大地と海の温度のバランスを絶妙に保っています。地球の生命力は不思議なことがいっぱいです。

「つみきのいえ」という短編アニメーション映画をご存じですか?
2008年に発表された、加藤久仁生監督の映画でアカデミー短編アニメ賞を日本映画で初めて受賞した作品です。
後に絵本にもなっています。
水没していく街に何層にも積み上げられた家で暮らす老人を描いた作品です。

*海面上昇で水没しつつある街でそこに残った人々は住んでいた家をどんどん積み上げて顔を出した部分に暮らします。
海面上昇は止まらず、目が覚め床が浸水するとまた上に家を造り生活をします。
老人はある日タバコのパイプを海中に落としてしまい、とても大事にしていたものなのでダイビングスーツを着て(酸素ボンベを背負って!)海の中に潜っていきます。
そのまま残っている下の階層に行くごとに老人の人生の思い出が浮かび上がり、かつて共に暮らしていた家族との時間を振り返っていくお話です。*

短編アニメーションなので多くのことは度外視されていて、問題定義というより、人生を振り返る老人は自分の人生を閉じる日も近くなった中、孤独よりも積み上げた人生の充実感をしみじみ感じているというストーリーです。せりふはなく、もともとは音楽だけで流れていくアニメーションなので、受け止め方は様々です。高齢者の暮らし方に着目するレビューも見ます。絵柄も絵本のように柔らかくとても感じのいいアニメーションです。

白泉社 絵 加藤久仁生 文 平田研也

水没する街とは地球温暖化による海面上昇のことと読み取ることもできます。
海水に囲まれ、水源がなくなったらどうなるのか。
排水はどうなるのか。
現実的なことも考えさせられます。

水を貯える山々、雨水や雪解け水がしみこむ台地、蛇行する川、それぞれが大切な役割があって水が浄化循環され、私たちの身体へ取り込まれます。
言ってみれば排泄しているものでさえも大きな循環の中で浄化されまた私たちの元へ流れつくのです。
近代になって山は開発され木は伐採され、河川は川辺の工事が繰り返され流れを変えたりしてきました。
河川や湖には処理済みとはいえ工場排水生活排水が流れ、行き着く海にも流れ出ます。
人間の生活や産業の変化により、少しずつ街の温度が上がり、山の温度が上がり、海の温度が上がる。
そんな繰り返しがたった200年くらいで加速して止まりません。
自然の仕組みは私たちが想像する以上に壮大です。
バランスが崩れ経験したことない災害に見舞われることはもうすでに始まっているようにも感じます。
近頃の日本の雨の降り方も恐ろしく感じます。
海水面の上昇だけでなく、大雨によって山や川の形状が変化して水源が断たれてしまうこともあります。

今私たちが手にしている水は、川で洗濯をしたり水を汲んでいたころからは性質が変わってしまいました。
生活や産業に取り入れる水も流す水も、どんなものなら私たちの身体を守り地球の循環を守る水なのかを考えることは大切なことだと思います。

安全安心な水を生活や産業に取り入れ、自然への負荷を最小限に排水すること、それは地球の水の循環システムを守ることと信じて、TAMURAはディレカとともに活動しています。
ぜひホームページをご覧いただけたら幸いです。

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