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デジタルツインで繋がる、地域の新たな物語

こんにちは!とくひさです。

花粉のせいであまりにも目がかゆいので、半信半疑で花粉対策眼鏡をかけてみたら、幾分緩和された気がします。ただ、そうはいっても辛いものは辛いので、もっと早く薬を飲み始めるんだったなぁ、、、とハラマルさんの記事を見て後悔しつつ、「極めて多い」という単語に恐れ戦く今日この頃です。

さて、今回は、“デジタルツイン”という技術を活用して、地域の隠れた魅力を発掘・紹介するワークショップで作成された作品をご紹介したいと思います。参加者の皆さんの視点で切り出された地域の魅力がもりもり盛り込まれた作品を是非お楽しみください。

なお、今回のワークショップは、Re:Earth(リアース)というデジタルツインツールを用いて、山口県の様々な場所にある魅力や課題を再発見する取組みとなっており、作成された作品は実際にすぐにインターネット上でご覧頂くことができます。(作品へのリンクはのちほど)

山口にお住まいの方も、そうでない方も、まずはデジタル空間上で山口を感じて頂き、実際に現地に行ってみよう、と思うきっかけにして頂ければ幸いです。


はじめに、取組みの全体像について

今回は、Re:EarthというWeb上のプラットフォームを使用して、参加者の皆さん自身が考えられた、地域にまつわるストーリーをデジタルマップ上で再現して頂きました。

デジタルマップといって、ただ地図へ場所や説明をポイント配置するだけかー、と思ったかもしれませんが、そうではありません。

各参加者の皆さんが日頃感じていらっしゃる、地域に対する興味や愛情などを“ストーリー”という形で追体験できる機能が盛り込まれていて、とてもとても個性が光る作品になっているんです。

地域の歴史や文化を、作成者の視点で順を追って伝える作りになっていますので、漫然と地図を見るだけでは気づかなかった新たな気づきを得られるものと思いますよ。

ちなみに今回、私自身も作品を作成したのですが、作成する自分自身、ストーリー作成を通じて自分の考えを整理することが出来ますし、またそれを見て頂いた方に自身の視点を共有することで、自分の考えや興味・体験を伝えることが出来るというメリットがあることが分かりました。

それぞれの作品をご覧頂く際には、作者がどんなことを考えてこの作品を作ったのだろうか、と想像しながら見て頂くことで、これまで気づかなかった山口の様々な魅力に気づくことが出来ると思いますよ。

で、今回紹介する作品について

今回紹介するデジタルツイン活用ワークショップでは、全部で23の作品が完成しておりまして、全ての作品をWeb上でご覧頂くことが出来るようになっています。

各作品については、後述するURLからリンクして開くことができますが、今回の記事ではそのうちの一つ「佐波川昆虫紀行」をご紹介したいと思います。

佐波川昆虫紀行: 昆虫の目を通して見る世界

「佐波川昆虫紀行」では、昆虫という小さな生命を通して、防府市を流れる佐波川の自然環境の豊かさを垣間見ることができます。

河口から上流へ、ストーリー遷移の起点

私も実際にこの作品を見て、現地を見てみたくなって佐波川の河口に行ってみたのですが、昆虫だけでなく数多くの水鳥や素晴らしい景色(夕方行ったので夕陽がきれいでした)に出会うことができました。

デジタル空間で知ったことを、実際に現地で体感する、まさにデジタルツインの楽しみ方の一つですね。

いたるところに水鳥の足跡があって面白かったです

佐波川昆虫紀行 【概要】

「佐波川昆虫紀行」は、防府市を流れる佐波川の豊かな自然環境を背景に、そこに生息する昆虫の多様性を、デジタルツイン技術を用いて紹介するデジタルアーカイブ作品です。

このような作品を、子供たちを含む様々な人に見て頂くことによって、地域の自然に対する関心を高め、生物多様性の保全の重要性を伝えることができるのではないでしょうか。

タイトル画面

佐波川昆虫紀行 【データと写真】

作品のキモは佐波川沿いに生息する昆虫の写真と、それらに関する詳細なデータです。昆虫の種類ごとに、どのような環境で生息しているか、どのような特徴を持っているかなどの情報がまとめられ、思わずへーっと思うような発見も有ったりします。

実際に作者の方が、河口から上流にかけての様々なポイントで撮影された写真もストーリーに盛り込まれており、数字だけでない臨場感を感じることが出来ると思いますよ。

地図とデータと写真が上手く組み合わせられています

佐波川昆虫紀行 【操作方法】

  1. 起動:
    こちらのURLから作品の概要を確認頂いたうえで、ページ中ほどの「佐波川昆虫紀行を見る」ボタンをクリックして頂くと、実際の作品にアクセスできます。最初にタイトル画面が表示されたのち、読み込んだ地図が表示されますので、暫くお待ちください。なお、参照する際はインターネット環境(推奨ブラウザはGoogleChromeとのこと)でお願いします。

  2. ストーリーモード:
    画面左下に表示されているストーリーを進めるボタン「>」を押すことで、佐波川昆虫紀行を順に楽しむことができます。各ポイントでは、そこに生息する昆虫の種類とその生態が詳細に説明されています。

  3. 自由探索:
    ストーリーモード以外にも、地図上を自由に移動して興味のあるポイントをクリックすることもできます。マウス操作で地図を自由に移動しながら、興味のある場所の昆虫情報を個別に表示することができますよ。

グラフなども使用して分かりやすく説明されています

作品を通じて見えてくるもの

今回は、デジタルツインを活用したワークショップの成果作品のうち「佐波川昆虫紀行」をご紹介しました。

最初にお伝えしたように全部で23の作品がありますので、それぞれの作品を通じて、作者の皆さんが地域をどのように見て、地域が持つどんな魅力や可能性を伝えたいんだろうか、といったことを是非感じてみてください。

作品を発表する報告会の様子

私たちが日常では見過ごしがちな、地域の小さな魅力やストーリーが、デジタルツイン技術によって光を当てられると思いますので、参加者の皆さんが作り出した作品がもたらす地域への新たな理解と興味を、皆さんにも一度体験いただけたら幸いです。

実際に体験してみると、きっと地域の新たな魅力を発見することができると思いますよ。

なお、今回ご紹介した「佐波川昆虫紀行」を含む、全23作品へのリンクはこちらからご覧いただきます。


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