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Tableauでオープンデータを可視化しましたよ

こんにちは、とくひさです。
つい最近「デジタルスキル標準」が発表されたので、興味津々で中身を読んてみていたのですが、DXやデータ活用に関する重要性がどんどん高まっているなぁと感じると共に、今の自分に出来る事・足りないことってどこにあるんだろう、、、と改めて思いを馳せるよい機会となりました。
興味のある方は是非読んでみられては如何でしょうか。

さて、そんなDX・データ活用に関連して、本日はY-BASEで開催された「データの可視化」に関する取組みについてご紹介です。

取組みの概要

データを利活用する際には、まず現状がどうなっているかを理解することが重要ですよね。
でもその際、ただ単にデータを開いて、ぼーっと一覧で眺めているだけでは、なかなか”インサイト”は得られません。

そこで今回実施されたのが、データのどこに特徴があるかを把握し、そこから何らかの気づきを得るために必要なスキル=データの「可視化」を習得する、官民を対象とした「データ分析・可視化実践講座」です。

Y-BASEで全5回の研修を実施

使用するツール=Tableau

今回の講座ではデータ可視化ツールとして、Tableau(タブロー)を使用。
このツールを使って、ただ単にグラフを作るだけで終わるのではなく、作ったものをみんなでワイワイ操作しながら、データの絞り込みや視点の変更などを通じて、仮説検証を行っていきました。

実際にデータを見ながらディスカッション

研修の構成

今回の研修では「これまでTableauを触ったことがない」という方が大半の中、まずはDay1&Day2でTableauの操作方法のレクチャーが行われました。

初日のDay1では、データの接続方法や基本的なグラフの作成方法について、実際に各自が手を動かしながら演習を行う内容で取り組みました。

作成したグラフの改善点を検討

続けてDay2では、一歩進んだ操作方法として、計算式の活用など応用的な使い方まで学習。

簡単に地図表現できるので色んな気づきが得られます

ここまでくると一通りの操作ができるので、最初の”よく分からない”から、”何かデータないかな?”に気持ちが少し盛り上がってきたようです。

さらにその後のDay3、Day4は、いよいよデータを使ったグループワークです。

各グループ非常に熱心に分析に取り組まれていました

全5グループを編成し、各グループごとにテーマ設定を行ったうえで、データ探索⇒データ分析⇒ダッシュボード作成⇒ストーリー作成に取り組みました。

成果報告会

最終Day5は、各グループごとに成果報告です。
発表では「地域の住みやすさ」や「安全・安心の確保」など、各グループで設定したテーマに沿って、オープンデータを用いたダッシュボードとストーリーを、実際にTableauを操作しながらプレゼンテーションを実施。

Tableauでストーリーを作成しプレゼンテーションを実施

「地域の住みやすさ」チーム
子育て関連施設や飲食店の情報を地図上にプロットすると共に、地域の将来人口推計データを並べて表示して分析したり、地域別の施設構成比をグラフ化して特徴を把握したり、最後には地図上で指定したポイントから1Kmの範囲に存在する施設を一覧で表示するなど、実際に住む場所を探す際に使いたくなるようなダッシュボードまで作成されていました。

その場でエリアを選択して絞り込むデモンストレーションを実施

「安全・安心の確保」チーム
地域の安全・安心を確保するという観点から、犯罪の発生状況に関するオープンデータの分析です。地域にどんな犯罪が発生しているのか、どの地域にどんな特徴があるのか、等をグループでディスカッションしながら、今回の発表では地域の自転車盗難の分布状況を可視化されていました。

Tableauを用いたプレゼンテーションスライド

どこで、どんな時に、どんな状況で多く発生しているのかを順を追って分析したうえで、盗難を発生させないための施策提案をされると共に、もし不幸にも盗難が発生してしまった場合に、犯人が自転車を乗り捨てそうな場所(自転車が停められそうな場所)を抽出して一覧表示するダッシュボードのプロトタイプまで作成・紹介された点が非常に面白かったです。

既存のデータをもとに探すべき場所を提案!

今回は乗り捨ての候補場所として、オープンデータの施設関連情報等を使用されていますが、提案の中で、実際に乗り捨てられた場所(発見された場所)のデータがあればよい、というデータに対するニーズも発表され、聞いている方も”確かに”と頷いてしまいました。

今回は2グループのみのご紹介ですが、5グループの発表どれもが非常にしっかりと作成されており、面白い発表内容でした。

講演もためになりました

なお、本研修では毎回様々な講師の方にお越し頂き、データ利活用に関する講演も実施していたのですが、最終報告会では、セールスフォース・ジャパンのTableau事業統括をされている佐藤カントリーマネージャーにお越し頂き、非常に熱い講演を頂きました。

データ活用の重要性を再認識する講演でした

講演では、DDDM(データに基づく意思決定)の重要性や、データをより日常的に活用していくために役立つ様々な事例を紹介頂くとともに、組織の中でデータ利活用を定着させるためには、データプロフェッショナルだけでなく「データコンシューマー(データを利用し、データに基づく対話ができる人)」を育成していくことも重要であるなど、非常にたくさんの示唆を得ることができました。

最後に

新しいツールを使い始めるのは少々ハードルに感じる部分もありますが、このTableauというツールについては、一度操作できるようになればどんどん使いたくなる、という魅力があると改めて感じました。

単にグラフを作って眺めるのではなく、みんなでワイワイと話しながら、軸を変えたり、データの絞り込みを行ったり、一緒にデータを探索していく、そんな使い方にみんなが慣れてくれば、きっとデータの利活用も今まで以上に進んでいくのではないかと思います。

とはいえ、いきなり有償のサービスを用いるのには少々ハードルもあると思いますので、まずは無償のTableauPublicから気軽に可視化に挑戦し、徐々にデータの利活用に繋げられるように私自身も頑張っていきたいと思います。

https://public.tableau.com/app/discover

可視化したデータに基づく意見交換の様子

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