40代で子が3人。10年以上勤務した会社から転職を決意した本当の理由

転職を決意してから動き始めて1ヶ月ほどで3社の内定を得た話をこのnoteで書きました。
https://note.com/mdlabo/n/n69236246f8c5

ありがたいことにかなりの人に読んでもらえて、とても嬉しいです。

転職する理由として、この記事では表向きの転職理由を挙げていて、例えば、共働きでふたりとも完全出社になってしまい家事・育児が回らなくなったことや、会社の方針がコロコロ変わるからついていけなくなったといった、わかりやすく耳障りのいい、納得感のある感じにまとめているのですが、他にも理由があって、そのあたりを今回書いていこうと思っています。

このまま続けていくことが不安になった

同じ会社でいま10年以上働いていて仕事で困ることもだいぶなくなって、いわゆる心理的安全性も確保できていますし、給料も700万とかあって悪くないどころかむしろ良く、転職活動をしているという話をした人によっては「今の会社辞めるのもったいないよ」って言ってくれる人もいました。

それでも辞めたいと思った理由は、キャリアとして「変化がない」ように感じていたから。

10年以上ずっと後輩がいない

入社してからほぼ一人情シスの状況が続いていて、「忙しいから人がほしい」という要望を出すと総務のおじさんを兼任で持ってきたり、会社が経営統合されたときに相手の会社にいた情シスを一時的に一緒に仕事をするも辞めて行ったり、とずっと一人に近い感じでやってきました。

たまに人が入ってきても年齢が上の人ばかりで、マネージャー経験をつけることができないまま来てしまい、同世代の他部署の同僚は指導社員として中間管理職的な立場になっているにも関わらず、自分だけが取り残されていくような状況で正直劣等感がありました。

上司は親会社から天下りしてくる

後輩や部下がいない状況で、キャリアアップは見込めるのかというとそんなこともなく、いわゆる日本的な会社なので毎年少しずつの昇給はあるものの、上司は親会社から天下りをしてくるので大きな肩書きがつくことも見込めませんでした。

ずっと平社員のまま（社外向けにそれっぽいタイトルはありますが）、上司はITのことを理解していない人が情報システム部の部長を兼任し、その人が定年退職するとまた親会社からITに疎い人が上司になる、ということで会社は回っていました。

同じことをずっと繰り返している

業務内容についても全社のIT管理を行うこともあり浅く広く、来期の必要な施策を考え、予算を立てて、実行するというIT企画的な業務から、PCやスマホが壊れたとか日々の問合せを受ける日々がルーティーン化しており、ちょっと飽きてきてしまいました。

もちろん、具体的な業務内容で言うと、もともとはPC持出しができなかったのが外に持出して業務をできるようにしたり、ガラケーだったのがスマホになったり、オンプレで運用していたシステムをクラウド化したりと、時代に合わせてテクニカルな部分では進化はしているのですが、

製品の比較をして→見積り取って→経営陣に提案をして→社内導入をする

という業務の進め方は何も変わらないので何か物足りなさを感じていました。

変化がないことがツライと思う性格だった

人の流れもない、出世も見込めない、仕事の仕方も大きく変わらない、という、いろんな意味での変化のなさに、このままでいいのかという不安と焦りのようなものがずっとあったわけです。

ここまで書いていてふと気づいたのですが、もしかしたら人によってはこれを「安定」と呼ぶのかもしれません。仕事で起きることはだいたいが予測できるようになりましたのでとても楽です。

大手企業の子会社ということもあり、だいぶ堅い会社ではあるので、継続して引き続き業務を頑張るという選択肢もないことはなかったのですが、自分にとっては合わなかったようで、冒頭の表向きの退職理由もあり転職に至りました。

毎日淡々と同じことをこなすわけではないのに、どういうわけかそのように感じる日々が続くのは何なんだろう。

どんな変化があれば辞めなかったのか

突き詰めてみると、業務的に身につくスキルがこれ以上変わらないことで、「自分のキャリアはこのままで大丈夫かな？」と不安になったことが大きな理由ではあるのですが、本当の理由は「このまま働いていても出世欲が満たされないから」のような気がしています。

今って責任は取らない、出世はしたくないという人が増えているとどこかで読んだ気がするのですが、私は逆で、出世欲というとなんか恥ずかしいのですが、そういう肩書が欲しかったのだと思います。

実際に出世すれば、同じ業務範囲でも見える世界や実務内容も変わっていくのでキャリア的にも満たされます。

評価面談でどうやったら出世できますかね？って少し前に直接聞いたことがあって、その時の答えは「君はまだ若いから少なくともあと5年くらいは経験を積まないといけないね」と言われ、会社の窓から遠くを眺めることしかできなかったのを覚えています。

次の会社では中間管理職的なポジションに就くことができたので、それで自分は満たされるのか答え合わせをしてきたいと思います。

まとめ

今回の記事は完全にポエム的な感じになってしまいましたが、軽いノリで転職をしようと思ったわけではないということが伝わったらいいなと思って書いてみました。

あまりネガティブな感情を表に出すタイプではなく、ツイート内容もできるだけポジティブなものにしていますが、たまにはこんな記事もいいかなと。

次はもうちょっと役に立ちそうな記事を書きたいと思います。とりあえず毎週木曜か金曜日を更新日にしようかな。それではまた。