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クラウドネイティブ時代のエンジニアにむけて

こんにちは。株式会社デジタルフォルンのDX推進グループ、エンジニア宋(そん)です。
2021年が始まり、あっという間に2月へ。遅くなりましたが2020年の振り返りと今後の展望についてお話したいと思います。2020年のキーワードは「クラウドネイティブなエンジニアへのスキルシフト」、展望は「アジャイルマニュフェストの価値」です。

■クラウドネイティブなエンジニアへのスキルシフト

<クラウドネイティブの必要性>
顧客に迅速な対応および安定的なサービス提供が求められています。そんな中で下記利点があります。
①企業に優れたアジリティをもたらす
②ビジネスのスピードアップ、ビジネスの動きに合わせた柔軟な拡張可能
③クラウドネイティブアプリケーションを揃えることで、コストダウン可能

<クラウドネイティブの定義>

「CNCF Cloud Native Definition v1.0」より引用
クラウドネイティブ技術は、パブリッククラウド、プライベートクラウド、ハイブリッドクラウドなどの近代的でダイナミックな環境において、スケーラブルなアプリケーションを構築および実行するための能力を組織にもたらします。 このアプローチの代表例に、コンテナ、サービスメッシュ、マイクロサービス、イミュータブルインフラストラクチャ、および宣言型APIがあります。
これらの手法により、回復性、管理力、および可観測性のある疎結合システムが実現します。 これらを堅牢な自動化と組み合わせることで、エンジニアはインパクトのある変更を最小限の労力で頻繁かつ予測どおりに行うことができます。
Cloud Native Computing Foundationは、オープンソースでベンダー中立プロジェクトのエコシステムを育成・維持して、このパラダイムの採用を促進したいと考えてます。 私たちは最先端のパターンを民主化し、これらのイノベーションを誰もが利用できるようにします。

<クラウドネイティブの特徴>
クラウドコンピューティングモデルの利点を活用し、アプリケーションを構築および実行するためのアプローチです。また、アプリケーションはクラウドプラットフォームに迅速に構築および展開され、組織にクラウド全体での俊敏性、回復力、移植性を向上させます。

このようにクラウドネイティブは顧客に迅速な対応および安定的なサービス提供が求められている昨今必要であり、スピードアップ、拡張性、コストダウン等様々なメリットがあることから「クラウドエンジニアへのスキルシフト」が必要だと強く感じました。
そこでプロジェクト参画や資格取得への学習など、スキルアップにむけて各種取り組みを行いました。

■2020年DX推進グループのメンバーとしての成果

<プロジェクト参画>
・マイクロサービスのアーキテクチャ検証(AWS, Azure, Kubernetes, Microservice)
背景:各クラウドのマネージドサービス仕様にあわせた再設計が必要。個々の環境向けの再設計はアジリティの低下させる。クラウドに依存しないコードを書くのは困難である。
概要:クラウドごとのマネージドサービス違いを吸収し、クロスクラウドポーティングの実現可能性を検証する。どのクラウドでもアプリ開発者からみると同じプラットフォームでの開発になる。AWSで開発したアプリケーションコードが本番環境のAzureでそのまま動く。アーキテクチャのポータビリティ向上。
期間:7か月
・キャッシュレスサービスのインフラ構築(AWS, DevOps, CI/CD)

<オンラインセミナー>
・大規模アジャイル開発フレームワーク(SAFe)のオンライン勉強会にスピーカーとして参加
<トレーニング>
・Professional Cloud Architectトレーニング&資格取得予定(GCP)

クラウドネイティブのプラクティスである4つの主要な手法について、スキルアップすることができました。

DevOps
・クラウド上のインフラアーキテクチャ設計/構築、アプリアーキテクチャ検証を遂行
・インフラとアプリケーション開発の間をコラボレーション
Continuous Delivery
・クラウドプラットフォームでのCI/CDパイプラインを作成/検証
・アプリケーション開発からリリース、顧客へのサービス提供までの自動化
Microservices
・プログラミング言語や特定のクラウドに依存しないアプリケーションアーキテクチャについて、フィジビリティ検証
・マイクロサービスの設計、実装、注意事項などのスキル蓄積
Containers
・コンテナーベース、マイクロサービス開発を容易にするアーキテクチャのフィジビリティ検証
・クラウドプラットフォームの抽象化、主にKubernetes上のアプリケーション開発/運用を経験

■2020年を振り返って

新型コロナ影響により働き方や社会全般に激しい変化がありました。その中、「状況に応じて素早く判断し、行動できる機敏性や敏捷性」といわれるビジネスアジリティが求められています。
クラウドネイティブなエンジニアやチームになるためには、アジャイル開発手法やDevOpsといった、より柔軟な開発および運用方法を採用すること、アプリケーションのアーキテクチャをマイクロサービス化し、コンテナやKubernetesなどを取り入れ、さらに開発プロセスに自動化を行い、開発組織と文化を作っていくという、組織からプロセス、設計、実装という、非常に幅広い領域に影響するものだと感じました。

■これからは、「アジャイルマニュフェスト」の価値

今後の展望として、エンタープライズ向けのアジャイル開発が本格的に走り出していくはずです。
その中でより深い知識を身に付け、アジャイルマニフェストの価値において顧客に最適なサービスを提供できるようになりたいと思います。

<アジャイルマニフェストの価値>
・プロセスやツールよりも個人と対話を
・包括的なドキュメントよりも動くソフトウェアを
・契約交渉よりも顧客との協調を
・計画に従うことよりも変化への対応を

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