【ユーザーインタビュー】子どもも大人も”笑顔がうまれる経験”を-社会福祉法人 宮共生会 チームみらいときっず-
デジリハって実際どんな施設で、どんな風に使われているんだろう?そんな疑問の声にお応えして、デジリハユーザーを紹介していきます!今回は社会福祉法人 宮共生会 チームみらいときっずさんです!
普段から医療的ケアが必要な利用児さんたちを長崎の綺麗な海に連れていったりと精力的に”楽しい”を目指しているチームみらいときっずさん。
中村さんにお話を伺いました!
デジリハを導入したきっかけは?
知人からデジリハを紹介されたのがきっかけで、理事長と一緒に「やってみようか!」となり直近で開催されていた大阪での説明会に参加したのが最初の出会いです。ホットなうちに話を聞きたくて、大阪まで。
ー長崎から大阪までって結構遠いですよね。そこまで突き動かすような理由は何かあったんですか?
やっぱり、「医療的ケア児へのサポート」「楽しい時間づくり」という我々の目的にデジリハの理念がとても近かったというのが大きいです。
それまでも海に出かけたりとか、自分たちなりに出来ることはやっていたつもりなんですが、そこに何かプラスアルファをしたかった。特に医療的ケア児のお子さん達、そしてご家族は「(お子さん自身が)何かが出来る」というイメージがない。どちらかというと出来ない、とかネガティブな印象であったりします。デジリハでゲーム感覚で体を動かすことを通して、そのようなイメージから抜け出せるのではないかと思いました。
あとは、デジリハのような新しい取り組みにトライしたい、関心の高いスタッフと一緒に働きたい、というのもありました。ただ預かるだけの場所になるんじゃなくて。
実際デジリハをどのように利用していますか?
集団療育で使うときには、HOKUYOセンサーを使うアプリを実施することが多いです。車いすの子たちの動かしやすい体の部位や位置に合わせてオブジェクトをセットするようにしています。自発的な動きが少ない子もいるんですけど、自分で光の方に手を伸ばすようになる、といった変化も見られました。
個別療育では、上田法を取り入れたり、色んな取り組みの中の一つとしてデジリハを活用しています。PCを使ったり、大きく投影したりして、アプリを入れ替えながら10~20分くらい使っていますね。センサーを特性に合わせて利用しています。
もっとこれからも子ども達と一緒にデジリハに触れて、経験値を積んでいくことで、自分たち自身の気づきも増えていくかなと思います。
<デジリハとは>
子ども達の反応は?
「まだやりたい、もっとやりたい!」という反応です。言葉が発せなくても身体で表現してくれます。「また明日やろうね」っていうと、全身の緊張が落ちないくらい喜んでくれる人もいますよ。デジリハがあることで、また明日もここに来たい、明日への希望みたいなものが持てている、と感じます。
子ども達だけじゃなくて、ご家族も同じように喜んでくれていますね。デジリハ使っているところをご家族に共有すると、「こんなに楽しんでくれているんだ、デジリハと出会えてよかった」って言ってくれることもあります。
大変だと思うんです、障害のあるお子さんをこの社会で育てていくのって。そういう環境の中で、子ども達が家の外でも楽しんでいる姿を少しでも見せて、また明日もデジリハやってほしいっていう風に思ってもらえたらなと。
周りのスタッフさんの反応は?
最近は保育士スタッフや新卒で入職したスタッフにも積極的にデジリハを使った療育に参加してもらうようにしています。「笑顔がうまれる体験」を積んで、この仕事の楽しさや満足感をデジリハを通じて知ってほしいんですよね。
デジリハを活用することで子ども達を笑わせたり、楽しめる空間を創ったりすることは、一種の”技術の上乗せ”になるなと思っています。例えば制作が得意な人がいて、制作以外のときにどういう活動をしよう?と悩むときがあるとするじゃないですか。そういうときにデジリハが、再現性のある方法として使えるなって。みんなで同じ姿勢で取り組めるツールの一つになっています。
これからデジリハと一緒に目指したいもの
もっともっと、子ども達の笑顔とか、楽しみとか、生まれてきて良かったっていうか、そういうものを生み出せるいいサービスを作っていきたいと思っています。それにあたって、自分たちだけだと手が届かない部分をデジリハにサポートしてもらえれば嬉しいです。
チームみらいときっず様は「デジリハSTUDIO」という地域拠点となっていますが、意気込みは?
地域を変えるとか大きいことは思っていないんですが笑、医療的ケア児という子ども達がいる、ということをまずは少しでも多くの人に知ってほしいです。
今回、デジリハ導入をきっかけに新聞にも取り上げてもらいました。このような活動を通じて、今まで医療的ケア児・障害児に関心がなかった人に知ってもらうだけでもいいのかな。大きいことは変えられなくても。きょうだい児への繋がりとか支援も、デジリハと一緒につくっていけたらなと思います。
最後にこれを読んでいる皆様にメッセージを!
放課後等デイサービス以外にも、例えば生活介護とか、自分たちと同じような課題を抱えているところは多いと思います。
体だけであれば、他動的に大人が介入すれば動かせるますけど、心を動かせているのかなっていうのは分かりづらいですよね。デジリハのアプリを使うことで、子ども達の心を動かせているなって、自己満足かもしれないけど感じます。
新しい取り組みが人を集めるツールになります。「うちはこういうことやっているよ」って胸を張って言えるツールの一つにデジリハはなると思っていて。そうなるためにも、デジリハユーザーとして我々もどんどん発信を頑張ります。