栄養を摂り貯めすることが出来ないという事は仕組みをしれば解ること
人の身体を構成する要素は
水分が約60% たんぱく質が約15% 脂質が約20%
です
水分も日々入れ替わっていますが、15%のたんぱく質も常に分解、再合成を繰り返しています
女性なら聞いたことがあると思いますが、お肌のターンオーバーは約30日ですよね
30日かけて新しい皮膚へ生まれ変わる=毎日ずっとたんぱく質を分解して合成している
ということ
他は?
内臓、免疫細胞、髪の毛、爪・・・
それら全て、お肌と同じく分解と合成を繰り返しています
ですので、常にたんぱく質は摂取したいところ
しかしながら、「24時間継続して何かを摂取し続ける」という事は動物として自然界では無理な事
これに関しては、私たち人間がこの世に発生した時から長い年月の繰り返しのなかで仕組まれているプログラムだと思います
https://note.com/dietary_guidance/n/n33f9fe7f7837
では、食べられるときに一気に食べたらどうなるか
炭水化物もたんぱく質も、分解されていくつかの代謝経路に入りエネルギーの生産に関与しますが、どちらもクエン酸回路に入る時に「アセチルCoA」というものになります
このアセチルCoAが過剰にあってクエン酸回路に入りきらなくなると中性脂肪に変身させられ貯蓄にまわります
これも食物に恵まれてない時代を生きてきた先祖が獲得した
「生き延びるための戦略」
です
必要なものは代謝してエネルギーとし、余ったものは脂肪に変えて貯蓄しておいて、食べ物が確保できなかった時にそれを使用してエネルギーを産生するのです
現代人では、この「食べ物が確保できない」という状況がなかなかありません
ですので、太りたくない人は
・必要量だけを摂取する
・過剰摂取した分は運動で消費する
しかないのです
ここで安易に「必要量より少ない量にする」という手段を取ることは危険です
食事量を減らす場合は、自分の必要量を把握したうえで、一日100Kcal~200Kcalを減らし、1~2ヶ月で1kg体重を減らすくらいにしておきましょう
1つの事しか見なくて極端な判断をするという事はとても危険なことです
短期間での体重減少がどれだけ身体に負担となるのか、年齢や性別によっても影響の出方は異なります
それはいつかの機会にまとめようと思います