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シネマ飛龍革命 海を渡るゲンコツ捜査『犯罪都市THE ROUND UP』

ああ…そろそろ肉密度の高い映画が劇場で観たいなあ!
…と嘆く、腹ペコなスタ丼的映画ファン待望の映画が公開された!
それがマ・ドンソク主演の『犯罪都市THE ROUND UP』だ!


『犯罪都市』続編の本作。2作目にしてマ・ドンソク扮するソクト刑事のゲンコツが海を渡る!
ポスターに『最狂VS最強』のキャッチコピーが躍っているが、どっちが最強かは小学生でも一目瞭然だ!
今回、ソクト刑事が追うのはソン・ソック扮するナイフみたいに尖った連続誘拐殺人犯カン。
何かあれば口より先に刃物で刺すアグレッシブな姿勢を劇中披露している。
まさに厄ネタを絵にかいたようなキャラクターだ。

前から歩いてきたら思わず道を空けたくなるソン・ソック扮するカン。



そんな人の道を外れた獣に規格外の刑事が対峙するのだ。
面白くないはずがないじゃない!
前作でもキラリと光っていた肉弾捜査は健在。
しかも今回は国境をガン無視!!
故アントニオ猪木が飛龍革命時の藤波辰爾に伝えた「遠慮するこたぁねえんだ!力でやれ!力で!」を地で行くパワープレイを前作同様継続している。

360度どこから来ても道を空けたくなるマ・ドンソク扮するソクト刑事

おかげさまでメディアで摘発した事件を報道される際、目線を入れられてもバレバレなソクト刑事なのだった。
そんな彼にベトナムの領事館へ自首した誘拐犯の身柄引き受けの任務が下る。


上司であるところのイル班長と早速ベトナムへ向かうが、凶悪な誘拐ビジネスの存在に気付くソクト刑事。
とはいえ、ここは海外。
警察としての権限は勿論ない。
普通であればスルーして観光を楽しみたいところだが、ソクト刑事が見逃す…はずがない!!

肉体言語は世界共通!

押してダメなら殴ればいいじゃない♪


…といわんばかりに序盤から中盤のアウェイ戦、終盤のホーム戦まで、ゲンコツをパスポートにしてジャスティスを貫いていくのであった。

国境関係なくガンを飛ばすドンソク



同じ韓国映画の『哀しき獣』的な展開にマ・ドンソクをトッピングしたら…

まあ、こうなるよね!

というアンサーを我々に叩きつけてくれる。
普通の映画であれば陰惨になるフラグ。
それを如何にドンソクが豪快にクラッシュさせるのか?も見どころの一つだ。

一人BREAKING DOWNな、拳による国際交流


このように、求めたもんがちゃんと出てくる、街の定食屋ムービーな要素が本作にある。
変わらない部分がある一方、続編ということでゲンコツは進化!
拳のゼロ距離ショットガンとでも言わんばかりに、悪党相手に炸裂していく。
もうパンチを放つ音が完全に人間の放つソレではない。
特に最終決戦は本作のパワープレイの極致だ。
例えば皆さん、人間がバスを拳で破壊するのを見たことがあるか?

本作では見れるんです!
そんな刃牙的な映像が!

この後、大変なことが起きます

THE ROUND UPという副題がついているが、おかげさまでマ・ドンソクが人を殴る度に観てるコチラのテンションもROUND UPしていく。
天井知らずのROUND UPっぷりに目を見張ってしまうだろう。
結果、「またやっちまった…」と頭を掻くドンソク。
そんな彼に頭を抱えるイル班長の図には、どことなく両さんと部長感がある。
前作よりも韓国版こち亀っぷりに拍車がかかっている。
そして気が付けばマ・ドンソクとセットで出演する機会の多いパク・ジファン扮するイスさんも前作同様、出演!
こち亀の本田ポジションで修羅場に巻き込まれていくテンパリ演技も必見だ。
観てるコッチはこち亀みを勝手に感じているものの、『自身にとってのワイスピシリーズにしたい』と語ったドンソク。
本作では同僚である強力班のチームプレイも描かれており、あながち冗談ではないのかもしれん。
ともあれ3作目が絶賛製作中らしいが、小細工なし・安定の定食屋ムービーとして今後もシリーズを重ねていってほしい作品ですよ。

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