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期待のバンドInhalerの新アルバム「Cuts & Bruises」が今大大大好きすぎるのでとにかく聴いてほしい!!


先日リリースされたこのアルバムが大好き過ぎてヤバいです。

Inhaler 「Cuts & Bruises」


アイルランド・ダブリン出身のバンド、Inhalerのセカンドアルバムです。

今年初めにnoteに書いた以下の若手バンド特集でも

筆頭株としてご紹介したInhaler。なので私のnoteを読んでくださってる常連の方は「またか!」と思われるかもしれませんが(笑)。
もーこれは


めっちゃ好きよ!!期待以上!!


前作の1stより明らかに内容が良い!!

けど

ちゃんと若手バンドの未完成さが残っている!!

なので、聴いてて「あーやっぱりこのバンドいいわー!これだわ!」みたいな気持ちになっちゃって。なので、ただ好きなところだけ書かせてください。

最初から言っちゃいますね。今この瞬間の私の気持ちで言うとこのアルバム、

日本や世界で人気が出ようが出まいがもうどうでもいいくらい好き!!

いや、順当に人気は上昇中なんですけど(笑)。もーそんぐらい好きなんです。「もー誰も好きにならなくても私が好きならいいわ」ってくらい好き(笑)。
ええ、私が気持ち悪い事は分かっています(笑)。本当にこんな感情はひっさしぶりでね!!こういう気持ちはちょっと時間が経てば「いややっぱり世界で人気出ないとおかしいだろ!」期に移行するんですけど(笑)。


感情だけで言ったらもう

the killers以来かもね!(かもだけど)

私はこんなnoteを書いたくらいのthe killers愛してる人なんですけど、彼らの代表作

これに出会った時のようで、毎日聴いてた時みたいな感覚で最近毎日このinhalerのアルバム聴いてまして。

アルバムがリリースされて大好きになりすぎると「私だけのものだ!」みたいな気持ちになることもあるじゃないですか。しかもInhalerはまだそんな「日本で大人気」って程じゃないんで、思い入れもしやすく。
まさに私は今Inhaler熱に侵されています。

本当にこれって幸せなことですね。まだこういうバンドに出会えるとはね〜。なので「Inhaler良くね?」って気持ちをいろんな人と分かち合いたいので、一人でも多くの人に聴いて欲しくてこうやってnoteを書いています。


私の感情話の前置きが長くなってすみません(笑)。早速今作の魅力について語りますね♪

(真面目に書きます(笑))



まず、今作の一番の「もーこれは好き!」と思ったポイントは

ボーカルのイライジャの歌がめっちゃ良くなってる!!

イライジャはご存知U2のボノの息子です。

最初にその事を知った時に「あー2世、しかもボノ」ってことで、若干色眼鏡で見てしまってた自分もいたんですよ。でも


この1stをオススメされて聴いたときに、やっぱり声も歌い方もボノ遺伝子がばっちり感じられるんですけど、それが全然悪く働いてないように聴こえて。むしろ「良いな!」と。

私には曲調がU2よりもthe StrokesとかKings Of Leonとかあたりに寄った感じの00年代のインディロックや、10年代のUKバンドにも影響を受けているような私が馴染みやすい感じの曲が多くて。私が大好きなバンド達を正統に引き継いでいるような印象で、イライジャの歌にハマるというよりもバンド全体的に「おー!これはいいぞ!」とどんどんハマっていったような感じでした。

で、今作ですが、日々聴いていて聴くごとに

イライジャのボーカルにとにかくハマってまして

前作よりも曲のバリエーションが増えているような感じで、ちょっと懐かしい感じの80sロック感覚の曲もあるんですけど、そういう曲もとにかくイライジャの歌がとてもハマっていて。
本人がどんどん歌のツボとかコツをつかんでいってるのか、どの曲もイライジャの歌で曲をより高みに引き上げているような感じがして。

バンドや録音のアレンジなんかも前作よりもボーカルをたてているような印象です。技術的な事は詳しくないのですが、バンドのアレンジが変に歌を邪魔せず、凄く気持ちよくハマってて。

もしかしたら前作はやっぱりどこか「ボノの息子」ってことでちょっと歌の部分を抑えてた部分もあるのかもしれないですが、今作はいい意味で開き直ったのか歌いっぷりがどんどんあがっている感じがして、私は「いいぞー!もっとやれー!」って思いました(笑)

さらに

本人、どんどんセクシーになっているような感じで、曲の良さと比例してあがってると思います。これもいいことだと。恋愛の歌が結構多いので、そういう要素も大切だと。あとでファン層の話もしたいのですが、凄くいい事だと思います!

Inhaler独自のポップネスとスケールを追求している


Inhalerは影響を公言しているThe StrokesやThe Cureと言ったようなバンドらしく、基本はシンプルなロックだけど、ちゃんと他のバンドにはないInhaler独自のポップ感を追求しようとしているような感じがするのも好きなポイントで、今作もそれがバッチリ感じられました。だから「同世代バンドの中でも浮上してこれるんじゃないかな~」と今作を聴いて改めて思いました。


それと共に前作でも思っていて今作でさらに強く感じたのが、曲調がスケールが大きくなっているというか。曲のアレンジ自体はむしろ前作よりシンプルだと思うんですけど、曲の幅とかスケール感がちゃんと大きくなってるというか。
だからライブハウスだけじゃなくて大きな舞台(例えばフェスとか)で演奏してもちゃんと映える感じの曲が増えたな、と思います。
アルバム全体がおおらかな感じもあって、単純にいいメロディや演奏や歌で楽しめる内容になっているところも前作より良くなってる点だと思います。

先にリリースされたシングルがまた絶妙で、「アルバム聴くのかったりーな」って人はぜひこの3曲だけでも聴いてほしい!いい選曲だと思いました。(いや、ほんとはアルバム全部聴いてほしいけど(笑))

シンプルな曲アレンジにライブ力が感じられる


最初にイライジャのボーカルについて書きましたが、メンバーそれぞれの演奏も気持ち良くて、


ギターの上手さも分かります。the strokesやKOLと書いたけど、2バンドともギターがめっちゃ大事なバンドで。

メインギターのジョシュはほんと頑張ってるなと。本人独自のモノはまだ分かりにくいけど、この方向を続けていけば何かを掴めることもあるんじゃないかと。横で既にボーカルがそうなりかけてるので。

ベースのロバートとドラムのライアンは手堅い印象です。


今作は前作より曲のアレンジがシンプルになった感じがするんですけど、だからライブの感じもイメージしやすくて「あ、本当に直球でロックに徹したいんだ」ってすぐ分かるような内容で。アレンジやボーカルに無駄な加工が無くて、そういうところも凄く刺さりました。
前作がチャートで1位だったので、もっと大衆(っていうか若者)ウケを狙って今時風な加工が入るかもと思っていたのですが、シングル曲もアルバムの曲もそれがなくて個人的には嬉しかったです。(ギタギタに加工が入ったポップ曲もそれはそれで好きですけどね)


今作はピアノもいい塩梅に入ってて、それが私さらに好きなポイントで。ちょっと懐かしさや儚さが曲に足されていいですね。メンバーにピアノ担当はいないんだけど。

InhalerのPDはAntony Gennという方が務めてますが、元はpulpのベースでエラスティカのツアーにも参加してたらしく、inhalerと相性がいいんだろうと思います。
彼らがやりたいthe strokesとかあたりのロック表現を手助けしつつ、ちゃんとinhalerの華のある部分を理解してるんじゃないかと。曲がどんどんよくなってるのは、そういう視点があるからじゃないかなと思います。

と大好きポイントを書いてきましたが、このアルバムはまだデビューから2枚目らしく

荒削りや未完成な部分もあるのがかえって魅力

まだボーカルもバンドとしても完璧に小慣れた完成度が高いアルバムというわけではなく、若手バンドらしい面もあります。
影響は「まだそのまま直で出過ぎかも」ってところもあるし、イライジャも歌はほんと良くなってるけど個人的にはアピール度がまだ抑制しすぎな感じもあります。

けど、私からするとその未完成な部分が逆に魅力っていうか愛おしいというか。もう私が今、目(っていうか耳?)にバイアスかかってるかもだからですが(笑)。まだまだ伸びしろがあって、ワクワクしますし、そういうところも魅力にしちゃうくらいの力があるバンドだと2枚目聴いてさらに確信しています。


そんなinhaler、今年

サマソニに来る!!


実は昨年にサマソニ出演決まってたんですが、キャンセルになってしまってたんですよ~。

この昨年のサマソニレポでもちょっと書いたんですけど、昨年はTXTの前だったんですよね。
私は

こんな感じでTXTも大好きなんですけど、もし昨年これが実現してたら今頃日本でのInhaler人気がヤバかったかもしれません(笑)。
真面目な話、TXTはk-popの中でもかなりロック感を取り入れてるグループなんです。しかも曲センスがほんと良い。なのでファンの子達の耳も相当ロックへの受容があると思ってて。

サマソニはTXTの出待ちしてる子達をinhalerでロックオンしようとしてたと思うんですよね。
逆も然りで、inhaler観に来た若い子が「ちょっとk-popも興味あるからTXTも」って観てたらたぶんハマった人も一定数いたと思うし。マウンテンステージが一歩も入れないくらい大変な事になっていた可能性があります。ほんとサマソニのこういうところ、マジで凄い。笑っちゃうくらい凄い(笑)。ほんとやり手感がハンパないですね。

U2の影はそんなに気にしないでいい

inhalerは客層を予想するに、たぶん

めっちゃ若い


本人達が公式のインスタであげてるライブの客の様子見てるとわっけーんですよ。
ぶっちゃけ「U2が念頭にある」人はこのinhaler、聴いてらんないかもしれないです(笑)。でも、インスタなんかでファンの感じを見てるとメンバー本人達も若いから当たり前だけどファンも若いんで、たぶん10代から20代前半がベース。いい意味でそんなにU2の影響を受けすぎず、inhalerのいいところをストレートに吸収できるんじゃないかと。

元オアシスのノエル、Arctic Monkeys、KOLのライブで前座してきた時の反応などで本人達、特にイライジャは気付きがあったのかも。「歌にもっと自信が持てたのかもな」と思います。
今後はハリー・スタイルズのライブでも前座が控えています。より同世代感が強いと思うのでいい反応なんじゃないかと予想してます。
ボノ感がこんなに感じられるボーカリストでこんなクールなロックを歌ってくれるんだし、ファンが遡ってU2を聴いたりする可能性もあるし私は大賛成派でいい事なんじゃと思います。若くないけど私もU2を振り返ったよ(笑)

あとは今後、今作を活かしてどう展開していくかが本当に楽しみですね〜!
イライジャの歌がどこまでいくか、曲にどんなメッセージが入ってくるか、彼らにしかないシンプルなロックの中のポップ感がどう発展するか。

とりあえずはサマソニで思いっきりライブを楽しんできたいと思います♪

今年は絶対キャンセルしないでね!!(笑)



気になった方はぜひ聴いてみてください♪


おまけ

今大変なる売れっぷりなマイリー・サイラスの「flowers」をBBCライブラウンジでカバーしたんですが、笑っちゃうくらいめっちゃいいのでぜひ聴いてみてください。
私はマイリー本人のより好きです。ええ、バイアスです(笑)。

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