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これからは「駐妻/駐夫」じゃなく「帯同ファミリー」と呼ぶのはどうでしょう?

「ファミリー」という響きが恥ずかしければ素直に「帯同家族」でも良いかと。

自己紹介

こんにちは。転職エージェントで働いていましたが退職して妻の海外駐在について来ているリチャードと言います。
22年10月から妻と子供2人と共にロンドンで主夫として生活しています。9月の終わりまで働いていたので、専業主夫歴は1か月未満です。

新卒の時には総合商社で働いていましたので、配偶者に仕事を辞めるか休職してもらうかして海外駐在に出るのは自分の方だと思っておりましたので、人生何が起こるか分からないものです。

今回は自分のような境遇にある人、つまり【妻の海外赴任に帯同されている夫】の肩書について、少し広まりつつある「駐夫(ちゅうおっと)」じゃなくて「帯同ファミリー」とした方が良くないですかと思っていてその理由を書いています。

「駐妻/駐夫」に代わり「帯同ファミリー」を推す理由

私が「帯同ファミリー」という名前を押す理由は以下3点です:
1)「駐妻」「駐夫」と男女で区別する意味がない
2)「駐夫(ちゅうおっと)」の響きがちょっとカッコ悪い(筆者の主観)
3)”Tied Family”の表記で「家族の固い絆」を表現したい(筆者の思いつき)

以下個別に説明します。(とてもふわふわした文章になると思います)

1)「駐妻」「駐夫」と男女で区別する意味がない

以前に書いた下記の記事の冒頭で「駐妻」という言葉に感じる違和感について言及しました。

私自身、「(男性なのに)奥さんの海外赴任についていくために退職するなんて(素敵!)」と前向きに受け取ってもらえることがとても多かったですし、そのおかげでこの決断をポジティブに捉えていることは事実です。

ただ、自分が男性であるというだけで周りから違ってみられることってやっぱり違和感があるというか、これって男女差別なんじゃないかなと、当事者になって思う所がありました。あまり詳しくないのですが「逆差別」というやつなのではないかと。

「男性だから」「珍しいから」前向きということは、裏を返すと女性の場合には「普通」で「当たり前のこと」と捉えられているのではと思うわけです。いや、女性だって家族のために自分のキャリアを中断するという決断をしてるので、同じじゃないですか?と。

当事者としては男性だけを区別する新しい呼び名を付けることはこの逆差別のような状態を助長することになるのではと思い、男女の区別のない呼び方を推したい次第です。

2)「駐夫(ちゅうおっと)」の響きが…(100%筆者の主観)

まず、私よりもずっと前に奥様やパートナーの海外赴任に伴って「駐夫」として生きる決断を下し、精力的な活動で駐夫として家族のキャリアを応援する生き方像を広めてこられた諸先輩方にはとても大きな敬意を持っていることを明言します。

「駐在妻/駐妻」という呼称が広く認知されている一方で、夫が帯同される場合の呼称が無いので「駐夫」とあえて名乗ったり呼んだりしていることをくみ取っています。また、そのおかげで私も今回の決断に至る前に諸先輩のブログやネット上の記事に当たることができ、背中を押していただくことができたので大変感謝しています。

ただ、自分は「駐夫」とは名乗りたくないな思っていました。理由は響きがかっこ悪いと思っているからです。

かつては「商社マン」で、駐在員側になると思っていたことが特に引っかかる理由と思っていますが、どうしても自分は駐夫という言葉で自分を表すのは気が進まないという理由でnoteでも「在英主夫」と名乗っています。

せっかくならば何かかっこいい名前の方が、これから奥さんの海外赴任についていこうか悩む男性の背中を押すことになるのではないかとも考えており、「帯同家族/帯同ファミリー」という呼び方を推したい次第。

3)”Tied Family”の表記で「家族の固い絆」を表現したい(筆者の思いつき)

家族がいる人の海外駐在辞令は、駐在員として赴任する当事者だけでなく、家族としてどうするかを検討して帯同する/しないを判断するケースが殆どです。きっかけは外部要因だったとしても、帯同者として付いていくかどうか選択の余地がある場合には主体的な判断であり、そこには明確な意思があると考えています。

また、海外赴任に帯同されることについて色々調べていく中で、多くの駐在経験家族から「家族の絆が強まった」という話を見聞きしました。異国の地で身寄りがない中、家族で支えあって生活することになるからとの説明がありまして、きっとそうに違いないと感じましたし、私が退職の上でついていくという判断をする背景にもなっています。

この「家族との絆を優先し、主体的に判断している」というニュアンスを込めた、「駐夫」に変わる呼び名はないかと考えていた時に"Tied Family"という言葉を思いつきました。

英語で「固く結ばれた」という意味のTiedという言葉には「(家族の)絆」という意味があります。ちょうど「たいどう」と「タイド」で音が重なるので、Tied Family=帯同ファミリーでどうでしょう!?という、言葉遊びというかダジャレが今回の発端です。

もし気に入っていただけた駐妻・駐夫の方がいらっしゃいましたら今後使っていただけたら嬉しいです。

最後に

「駐妻/駐夫」という呼び方自体に誇りを持って生活されている方に不快な思いをさせてしまったならばそれは全く本意ではありません。自身としてはそのような意図がないことを明確にした上で、そのような誤解を与えぬように気を付けたつもりでありますが、もしも不適切な内容がありましたら個別にご連絡を頂けたら幸いです。本稿の内容の修正・訂正について迅速に対応させていただきます。

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