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#176 あんまり教えてくれない仲介で損をしない話2

前回の続きになります。



不動産の売却はタイミングに左右されることも多いです。

不動産の売却と購入が「ご縁」と呼ばれる所以はそこにあり、うまくいかないこともあります。

さて、売却のことを考えて不動産を購入する人はどれくらいいるでしょうか?

これから購入を考えている人にはぜひみていただきたい記事なっています。


・売却のことを考えずに物件を購入した

「建売の新築戸建を探していたところ、金額、場所、間取が希望通りの物件を発見しました。
路地状部分がある旗竿地、敷地延長型と呼ばれる土地の形をしていましたが駐車スペースが確保できているし、道路から見て奥にあるからそこまで人の目を気にすることもなくていいかなと思い申し込みをし、契約をしました。
しかし、購入から3年後に親と同居をする話が出てきたため、引越しを余儀なくされることになりました。
空き家になってしまう本物件を売却したいと思い仲介会社に相談をしましたが、売却するには抵当権を抹消しなければいけない、つまり住宅ローンを売却金額で返済しなければいけませんでした。
購入の際に頭金を多く投入せず、フルローンに近い金額で融資を組んでしまったため、ほぼ購入した金額で売りに出すことになってしまいました。
さらに、敷地延長型の土地が、一般的な形の土地よりも金額が下がってしまうというとのことで、販売活動に苦労をしています。」

不動産の購入の際に、売却のことを考えている人は多くないのかもしれません。


不動産の売買とは、不慮のタイミングで人生の節目節目についてまわってくるものです。


この事例のように、親と同居をすることになった、とはもしかしたら親の介護をしなければいけないという理由が伴ったのかもしれません。その他、離婚、転勤、住替え等。

一般的に道路に面している土地よりも敷地延長型の方が低いと言われる理由は、風通しや日当たりが悪い、建て替えるとなった場合、工事車両が入れないことがあるとその分建設費用が高くなる等の理由が挙げられます。


売出金額が道路に面している土地よりも抑えめになっている理由はここにあります。

また、新築をフルローンで購入し、浅い年月で売却をすることになった場合、売却活動にはかなり苦労をすることが予想されます。

まず、一度入居をした場合には中古物件という位置付けになります。


フルローンで購入をしていて、浅い年月で売却をすることになると、ほぼ購入時と同じ金額で売りに出すことになるケースがほとんどです。つまり、ほぼ新築の金額ということです。


そうなった時に、購入検討者の比較検討となる競合物件は「新築物件」です。


全く同じ金額で売り出されている新築と中古、どちらがいいですか?と聞かれたらどちらがいいでしょうか。


多くの人は新築と答えることが予想されます。

もちろん、売却をする予定がなくそこに住み続けるということであればこの話は全く気にする必要はありません。

しかし、何が起こるか分からないこの先において、もし売却をすることになったことを考えて売りやすい物件を選ぶことはリスクヘッジに繋がることでしょう。


まとめ


仲介で売却活動をすることは、いつ売却をできるか分からない道を進むことになります。
ある物件では、販売開始後1ヵ月で買主が現れたケースがあれば、3ヵ月で売れた事例があるマンションにもかかわらず1年間売れなかったというケースもあります。


不動産の売却・購入が「ご縁」と呼ばれる所以はそこにあり、コントロールできないタイミングに左右されることが非常に多いです。

我慢強く一人で頑張るのではなく、寄り添ってくれる担当者に巡り合うことが売却の秘訣になるかもしれませんね。

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