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#191 あんまり教えてくれない仲介で損をしない話4

前回の続きからになります。

予め知っておいた方がいいことしかありませんが、業界に身を置いていないと、常に理解をしておくことは非常に難しいです。

そんな時に、一回電話で相談してみよう、すぐの決断を求められても深呼吸して考えられることが重要だと思っています。

すぐの決断はあなたのためではなく営業マンのためです。(でも営業マンだったのですぐの決断がその人のためになるという姿勢もわかります・・・)

そんな感じで仲介で損をしない話の4つ目です!


解体費用を持ちだしたが買い手が現れなかった


古家付きの土地を売出してから3ヵ月間買い手が現れませんでした。
しかし、もう少し売り出しを続けてみようと思い同じ会社と媒介契約を更新したのですが、
更新後のタイミングで、『建物を解体して更地にした方が売れるかもしれません』とお話をいただきました。
もともと建物がある状態でも買い手は必ず現れるという話だったので媒介契約を締結したのですが、
急に更地にした方がいいと言われてから不信感が募りましたが、
売却をしたかったので、解体費用を捻出して更地にし、引き続き売却活動をしました。
ですが、その後さらに3ヵ月が経過しても買い手が現れることはありませんでした。
すると、仲介会社から『弊社で買取りますよ』と言われました。
最初から買取ってくれるのであれば、解体をすることなく、現状のまま買取っていただくこともできたのではないでしょうか?
また、媒介契約の段階で買取の話を出してもらっていれば、
最悪の場合は買取ってもらうことを頭の片隅において準備ができていたと思いますが、
当初と話が違うことと、募った不信感はさらに募り、別の会社で買取を探すことにしました。

一般的に、古い建物が残っている場合であっても売却をすることはできます。

また、解体については売主の義務となることが多いですが、契約の条件次第では、買主が負担をすることもあります。

今回の体験談のポイントは、買い手が現れるよりも前に解体をしたというところです。



少しイメージをしてみてください。



解体をして、もし買い手が現れなかった場合、その土地をはどうしますか?

引き続き売却活動をしていく中で、買い手が現れればそれに越したことはありませんが、買い手が現れず、売却活動を辞めたとしたら、今後その土地はどのように活用をしていくでしょうか。また、更地の場合の固定資産税は、建物があるときよりも高くなります。


つまり、解体をして、更地にしたといっても、買い手がつかない限りはただ解体をしただけになってしまいます。


たしかに更地の方が、売主と買主どちらが解体をするのか、ということを条件にしなくて済むので、買い手としては更地の方が買いやすい面がありますが、売却できなかった時のリスクを考えると買い手が現れたタイミングで解体を検討することが望ましいとか考えます。

また、今回の体験談のように、不動産会社が直接買取をするのであれば、解体をせずに現状のまま買取をしていただけるケースもあります。

解体についても費用がかかるお話なので、買い手が現れる前の状態であればなるべく慎重に判断をすることをおすすめします。

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