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ワーケーション期間中にするちょうどいい仕事量

ワーケーション中の仕事とバケーション(遊び)の比率はいつも悩むのですが、皆さんはどれぐらいにされていますか?自分は8〜5割ぐらいでいつも揺蕩っています。実際どれぐらいがちょうどいいのでしょうか。今回は自分なりに考えてみたいと思います。


仕事100%全力はさすがにキツい

ワーケーションする時に100%で仕事する人はあまりいないでしょう
そもそもの前提として仕事全部振り100%はワーケーションではないと思います。それはただの出張。なんなら出張でも実際は昼食は名物食べようとか、夜はすすきの行っちゃおうぜ!とか何%かはバケーション気味になるケースもあるので、完全に100%仕事というケースはそこまでないですよね。


滞在期間中として100%なのか、就労時間として100%なのか

就労時間にあたる1日8時間程度は仕事して、仕事が終わってからご当地のものを楽しむという場合、これは仕事100%状態と考えるか。

これは人によって答えが違う気がします。
会社員の場合はそりゃ就労時間やることやれば100%だろうと。逆に就労時間という考え方自体が曖昧な経営者やフリーランスの場合は8時間働きました=100%ではない気もします。何が100%かという明確な定義を設定しないと意味のない考察な気もしますが、一旦普段と同じ仕事の状態を100%として考えてみたいと思います。


ちなみに自分の場合は時間ではなくパフォーマンス

時間も一つの要素ですが、単純に時間だけではない気がします。自分の場合は何時間働いたかとかはより実感として「働いたぜ〜」という感覚があれば100%って感じます。パフォーマンスベースと言いましょうか、何か大きなことを仕事を成し遂げたり、何かを習得できたり、問題を乗り越えたりできると「今日は働いたぜ〜」と感じます。多分ですが、経営者やフリーランスの場合はパフォーマンスベースだと思うんです。

なんならこういう方々はワーカホリック気味でもあると思うので、むしろ休むのも自分のパフォーマンスを維持するための仕事だと思ってるまであります。自分という商品のメンテナンスも重要な仕事です。

その人の労働環境によって対応が異なる。だからワーケーションの導入って難しいんですよね。ダイバーシティの根幹という気がします。


ワーケーションは0か100という働き方に一石を投じる

自分はワーケーションする際、50〜80%程度の仕事のパフォーマンスにしています。イベント業の場合は、領域が広く浅くという特徴があるので、ワーケーション中にも企画のネタ探しとして情報収集をしてしまうクセがあるので意図的にゆるめないとキリがなくなってしまうからです。

話が脱線しますが、旅行でディズニーに行った時にはサイン計画(案内看板とか)を見てあのデザインよくできてるなーとか、ハウステンボス行った時もプロジェクションマッピング見て演出案の参考に動画を撮りたくなってしまいます。連れに「ロケハンじゃん」と言われたこともあります、、完全OFFというのは難しいっす。

話を戻して、
自分はワーケーションで50~80%程度の仕事にするために、大きな仕事を持っていかず、小規模な達成感を得られる仕事を持っていくようにしています。

パフォーマンスを下げるためにあえて仕事の時間を減らすこともあります。もしくは時間は普段と同じぐらいにしてややゆるくダラダラ仕事をすることもあります。このゆるめに仕事するという感覚は表現が非常に難しいので後ほど詳しく書きたいと思います。

そもそも仕事は常に100%であるべきか

個人的にはそうでもないと思うんですよね。
他の方の考え方は分からないのですが、誤解を恐れずにいえば自分に関してはいつも100%ではありません。

1年のサイクルで考えても繁忙期、閑散期はあります。
イベント屋は俗にニッパチが暇と言われます。2月と8月は閑散期です。これは寒い時期、暑い時期は人が集まらないからという理由なのですが、集客イベントは一般的にそう言われています。春は年度初めで発表会や式典などが多く、株主総会などもあります。また秋は展示会、運動会、学園祭、地域のお祭りなども多く頻繁にイベント屋が駆り出されます。

ただ弊社の場合はフェスの仕事などもやっているので、夏はかれこれ15年ぐらい繁忙期です。傾向では秋冬は暇になることが多いですかね。こういう時期は100%で仕事はしていません。ワーケーションはその100%じゃなくても対応できる時期を狙ってスケジュールを組んでいます。


業務によっては100%全力投球でなくてもできる

先程書いた「ゆるめの仕事」「小規模な達成感が得られる仕事」は例えば下記の業務です。こういう業務が多い時期はワーケーション中に割り当ててます。

・経費精算
・TODOリスト整理
・メールチェック
・ヒアリング
・データ整理
・調査系作業
・手配初期段階

どの業務も真剣にやっています。
ただワーケーション中に主にやっているのはメンテナンス的であったり、緊急度が低かったり、後で修正が効く業務です。100%全力でなくても支障がありません。普段のこのような作業を溜めておき、滞在期間中にやるようにしています。

自分的に「大きな仕事」としているのが、取り返しのつかないような慎重にやるべき業務や正解の分からない業務、大きなプロジェクトの締め切り間近や緊急度の高い業務はワーケーション中には極力行いません。またPCスペックや作業環境で効率が大きく変わるもの、具体的には映像制作やデザインなどのガチのクリエイティブワークもやりません。


手を抜いてるわけではない

100%ではない=手を抜いてる訳ではありません。
前述のようにクオリティを犠牲にしているのではなく、
・処理効率を下げている
・処理量を減らしている
・業務範囲をせばめている

状態です。

これが誤解を生みやすくてワーケーション導入のネックになっている気がします。経営者やフリーランスにとってクオリティを下げることは経営の命とりになるので、クオリティ差がでない部分でバランスを取っています。

自分の場合はパフォーマンスを下げてもクオリティを維持できる仕事量の時期だけワーケーションしています。時間が足らなくてチェックが甘くなる恐れがある時期にはワーケーションはしません。仮にワーケーション中にそんな仕事が来たら徹夜でもなんでもして、死んでもクオリティは落としません。

自分の場合、クライアントワークのイベント業なので、ワーケーションできる時期はクライアント側の事情、プロジェクト全体の進行状況も把握しないといけません。ワーケーション時期は慎重に見定めています。どうしても突発的な業務は発生します。なので自分は基本的にはワーケーションの候補地はいざとなったら帰れる場所にしていることが多いです。


仕事量を0にはできない

これも大体の経営者、フリーランスの方に言えることだと思いますが、旅行中だからと言って仕事を0にすることができない気がします。

今はチャットツールやSNSが発達してしまっているので四六時中連絡がきます。LINE、Slack、Discordとよりどりみどり。もはや土日祝、盆暮正月という概念も曖昧です。(なんならイベントはその時期を狙って開催されることが多いので尚更、、)

完全にシャットダウンすればいいではないかという意見もありますが、大きいお仕事とかの話を逃したくもないという心理もあります。経営者に取って「新規」というお話は会社員の「昇進」と同じぐらい嬉しいものです。いつもそのチャンスは逃したくないと思っています。完全に連絡を断つというのは、その可能性を0にする行為でとても勇気がいります。

「来週から旅行です」と取引先に言えば連絡が減る効果はあるかもしれませんが、それはあくまでルーティーン仕事や長期のプロジェクトの場合です。これから新規で仕事をくれるかもしれない人にもそれを伝えるのは意味が分かりません。「自分に仕事をくれるかもしれないので先に言っておきますが、自分は来週旅行で対応できません」って連絡したらだいぶやべーやつ認定されます。

実際は突発的な連絡って「修正」や「変更」のことが多いので大体が嬉しい連絡ではないんですけどね。ただそれでも対処が早いに越したことはないので連絡がつかない状態というのはお互い困ります。個人的には旅行中とはいえ仕事量は0にできないし、経営的にはあまりすべきではないと思っています。

仕事と遊びの時間や日や内容や場所をコントロール

仕事は0にできない。でも旅行もしたい。
そんな悩みを解決するのがワーケーションだと思っています。

そこで重要となるのがコントロールです。せっかく旅に出たので魅力的なものを体験したいという気持ちはもちろんあります。ですがそこをグッと堪えて、仕事と遊びのバランスをいい塩梅に調整します。

例えば時間
1日8時間働くのだったら6時間にして、残りの2時間で名物のランチを楽しむ。終わり時間も少し早めて近所の居酒屋で地元のクラフトビールなどを楽しむ。

例えば日にち
ワーケーション滞在期間が6日間であれば1日は遊ぶ日に設定。旅行期間の3日間などの調整は難しいと思いますが、直前になったら「明日は休めそう」ぐらいは判断しやすいと思います。そんな日にレンタカーを借りてドライブをしたり、滞在地から少し離れた場所に遊びに行く。

例えば内容
前述した内容となりますが、いつやってもいいような、締切などにも追われないゆるめの仕事をしながら、コワーキングスペースなどで出会った人とコミュニケーションを図ったり。

例えば場所
オフィスチックなコワーキングスペースだけではなく、気分転換におしゃれなコワーキングスペースや景色のいいコワーキングスペースで働いたり。

こんな感じで仕事量を0にしなくてもそれなりに楽しめます。いろんなコントロールの仕方があります。ワーケーションはわざわざ遠出しなくても楽しめる環境が身近にあるから気軽に息抜きができます。非日常が目の前にあります。遊びすぎないように、仕事しすぎないように、そんなバランスがとれればワーケーションは非常に充実したものになる気がします。


まとめ

結構ワーケーションについて調べていると「休みは休みでちゃんと休みたい」という意見をたくさん見るので自分なりの見解をまとめてみました。

それができればそうしたいのは山々だったりするのですが、それができない人もたくさんいることも知ってもらいたかったりします。そして今の働き方として働くか休むかを0か100ではない絶妙なバランスもあるよってことも知ってもらいたいです。

自分なりの結論として、
「遊びと仕事量をコントロールすればワーケーションでどちらも楽しめる」
と思っています。

どうしても仕事を始めたばかりの方はその業務の重要度やサイクル、スケジュール感がつかめず難しいと思いますが、今回の記事を見て自分にもできそうと思う方は是非試していただきたいと思います!


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