コンビニの店員のJDに手作りクッキーを貰った話
本件は実話になります。
これは3年前、社会人になり一人暮らしを始めた頃の話。
僕は喫煙者で、会社の帰り道に家の前のコンビニでタバコを買うのが日課だった。
3ヶ月もすると、20歳くらいの女子大生の店員さんは、僕がレジに向かうと何も言わずとも
いつものタバコを出してくれるようになった。(以下、店員さん)
それからは、ほぼ毎日そのコンビニで「店員さん」からいつものタバコを買った。
たまたま別でタバコを買ってしまったときに「すみません、今日は大丈夫です。」と伝えると店員さんは「そうですか、、、」と残念そうな顔をするので、申し訳ない気持ちになった。
ほぼ毎日通う中で店員さんは色々なことを話しかけてくるようになった。
正直あまり覚えていないのだけど
「今日もお仕事お疲れ様です。」
「天気悪いですね。」
「タバコって美味しいんですか?」等の
他愛のない話をしていたのだが、
あるときに急に「彼女いるんですか?」と聞かれた。
この質問あたりから、
店員さんが自分を好いてるのでは?と思うことがよくあった。
ある日コンビニに入ると、他の店員が
「あの人来たよ!」と裏に”店員さん”を呼びに行き、私服姿の店員さんがわざわざ挨拶してきたこともあったし、
帰省のため1週間くらい間を空けて行ったときは「他のコンビニに浮気してたんですか?」
と胸のように頬を大きく膨らませながら怒ってきたこともあった。
そんなこともありながら店員さんと話し始めてから半年ほど経った2月14日。
いつものようにコンビニに行くと
店員さんは僕にスタバの紙袋を渡してきた。
「よかったら食べてください。」
あまりにも突然だったので、戸惑ったが
何も考えず受け取ってしまった。
簡単に「ありがとうございます」とお礼を言い、コンビニを出た。
自分の部屋に入り、貰った紙袋を見ながら、
こんなことってあるんだなぁと思った。
そして、おそるおそる紙袋の中身を確認した。
すると中には、想像を裏切らない
手紙と手作りのクッキーが入っていた。
手紙を読むと
「いつもありがとうございます。今日もお仕事お疲れ様です。」と書いてあった。
宛名のない手紙を見て、店員さんが僕の名前を知らないことに気がついた。
客の僕が店員さんに名前を名乗るわけがないので、よく考えたら当たり前ではあるのだが、ほぼ毎日会話をしていたので不思議な気持ちになった。
こういったシチュエーションの場合
マンガやアニメでは連絡先が書いてあったりするものだが、そこは現実。
LINEのIDは書いてなかったので正直安心した。
また、僕は友達のお母さんが握ったおにぎりを食べられないタイプの潔癖性なので、手作りクッキーは捨てた。
そこからも2人の関係には何の変化も無いまま、1ヶ月が経った。
ある日友達のホワイトデーの買い物に付き合った。色々な店を見ているうちに、僕も店員さんに何かお返しをした方がいいのかなと思った。
正直何でもよかったのだが、友達がロクシタンで買っていたので、便乗して僕もロクシタンでハンドクリームを買った。
そしてその日の帰り道、
コンビニに寄り店員さんがいたので
ハンドクリームが入った紙袋を渡した。
店員さんは喜んだというよりも
すごくびっくりした顔をした。
僕は手短にお礼を伝えコンビニを後にした。
せめてクッキーの感想くらい言えばよかったと、あとから後悔した。
後日、いつものようにコンビニに行くと
店員さんはいつものタバコを取ってくれたのだが、ぱつぱつの制服の胸ポケットには僕のあげたハンドクリームが入っていた。
「いつも使ってます!」そう言いながら、
店員さんが満足気に取り出したハンドクリームは胸と制服に挟まれ大きく凹んでいた。
そう、店員さんはとても胸が大きかった。
何も言わなくてもいつものタバコを出してくれるようになった頃からずっと大きかった。
何を話したかよく覚えてないと言ったのはこのせいで、胸に気を取られていて、話が頭に入ってきていなかった。
ちなみに、他の店員に呼ばれ私服姿で現れた時は、コンビニの制服のときの2倍くらい大きかった。
もしかしたら店員さんは、さらしを巻いて出勤していたのかもしれない。
正直この終盤まで胸が大きい話を出さないのは大変だった。
そのくらいしか店員さんのことを覚えていないから。
「胸のように顔を膨らませた」という意味の分からない表現を途中使ったが、あれは伏線でした。みなさん気づいただろうか?
とくにオチがないのが、いかにも実話っぽいところで、話はここで終わりにします。
後日談
店員さんは女子大生で就職を機にコンビニのバイトを辞めたようだ。
一度電車で見かけたことがあったが流石に声はかけなかった。
その時もしっかりと胸は大きかった。
記事のネタに使わせていただきます。 お金を使った記事書きたいです。