情報の取捨選択が全て。自分の目的とレベルを再確認することが重要です。
こんにちは。Dice Trainingです。
岩手県でトレーニング指導を生業にしてます。
アメリカ留学中にNSCA CSCSを取得。
留学中のインターンシップも含めると、
トレーニング指導に携わって20年以上になります。
お客様との会話の中で、
トレーニング動画の話になりました。
ちょっと思うことがあったのでシェアします。
話題はベンチプレス
具体的には、
”ベンチプレスの挙げ方”
に関して、お客様からお話をいただきました。
そのお客様がたまたま見たのが、
”競技としてのベンチプレス”
をされている方の動画。
もちろん、内容はそれに準じています。
高重量を挙げるための
”姿勢、手はば、足位置、バーの起動”
などをきちんと説明してくれています。
ただ、これが
「お客様が求めていること」
に合致するかどうかは、また、別物です。
得た情報が、自分にあっているのか迷う。。。。
目的が
”ベンチプレスの大会に出ること”
であれば、
今回の動画はとても有益。
ただ、
”胸を効率的に鍛える”
とか、
”ダイエットのための筋トレ”
という目的になると、
今回の動画は参考になる部分もあれば、
そうではない部分もありますよね。
ここがトレーニング初級者の方が迷ってしまうところ。
”ベンチプレスという胸のトレーニングをする”
ということで、検索をかける。
↓
簡単にいろいろな動画や情報を見ることができる。
↓
「実際、どれが、今の自分にあっているものなんだ?」
と迷う。
↓
いろいろ試してはみるが、
思ったような効果が感じられない。
↓
何をやっていいか、わからなくなる。
↓
モチベーション低下で、最悪、トレーニングから離脱。
なんてことにまで進んでしまうケースもあります。
取捨選択する自分の目的と判断基準を知ることが大切
トレーニングは、
「これさえやっておけば、全部O.K.」
みたいな”オールインワンのもの”はありません。
逆に、こんなことを言ってくるトレーナーがいれば、
疑ってかかってください。
その人の目的、トレーニングレベルなどによって、
最適なトレーニングエクササイズ、
最適なトレーニングメニューがあります。
全てのケースをここで説明するのは難しい。。。。
ざっくりとだけ、考え方をお伝えします。
●目的の話
ほんとざっくりですが、
・ダイエット指向
なのか、
・ボディメイク/スポーツ指向
なのかで大きく分かれます。
前者のグループは、
自体重のエクササイズでもいいから、
しっかり活動量を上げることが優先されます。
後者のグループは、
筋肉量や筋力を上げる必要があるので、
トレーニング機材がそろっていて、
きちんと負荷がかけられる環境で
トレーニングすることが望ましいです。
●トレーニングレベルの話。
僕の場合は、トレーニング歴や使用重量で判断します。
複数年やっている人は、
それなりにエクササイズの動作を知っています。
ある程度の負荷(バーベルやダンベル)を使用しても平気です。
概ねですが、2〜3年くらい継続している人は、
初級者レベルは脱しているかと。
使用重量も、例えば、
上半身のメイン種目:ベンチプレスで
自分の体重以上を1回挙げられる人。
下半身のメイン種目:スクワットで
自分の体重の1.5倍以上を1回挙げられる人。
は中級以上のトレーニングレベルと言えると思います。
初級者の方たちは、
自分の体で基本種目をやり込むことで
レベルアップや、
目標達成ができる可能性が高いです。
一方、中級以上の人たちは、
目的にもよりますが、
基本的なパフォーマンスが高いので、
いろんな負荷がかけられる
トレーニング設備があったほうが、
効率的、かつ効果的にトレーニングができ、
目標達成につながると思います。
溢れている情報から必要なものだけ抽出する。
ここまで書いたことをもとに、
・自分の目的が何なのか。
・自分のトレーニングレベルがどれくらいなのか。
客観的に認識/評価することをまず行いましょう。
その上で、検索結果に並ぶ動画や情報を精査です。
基本的に、今、トレーニング系の情報発信をしている人は、
対象を明確にしていると思います。
初級者向けか上級者向けか。
ダイエット目的なのかボディメイク系か。
フィットネスなのかスポーツなのか。
分類した上で、その対象に向かって情報発信をしていると思います。
(逆に不明瞭なら、その動画・情報は無視でいいと思います。)
自分のことと、情報の内容を照らし合わせ、
必要な情報だけ抽出してください。
もちろん、科学的根拠(論文発表されたものなど)
をベースにした情報が望ましいです。
ただ、成果を出している方の経験則も馬鹿にはできません。
参考になる経験を聞けるのも有益です。
わからない時は人に頼ってもいい。
本当に何をやっていいかわからない人は、
パーソナルトレーナーを活用するのはあり。
もしくは、あなたの周りにいる
”体型を維持している方”
から、どんなことをやっているのかを
聞いてみるのもいいと思います。
近いところにいるロールモデルを見つけるって感じです。
その人がやっていることが、
あなたにも100%当てはまるかは、
また別の話になってしまいますが、
とりあえずの”行動指針”になることは間違い無いです。
トレーニングはすべきです。
しないで迷っているなら、
信頼できるメンターを見つけるべき。
まずはアドバイスに沿って行動してみましょう。
納得した情報で行動を続けると、
自ずと成果は出てきますよ!
よろしければ、サポートをお願いします。情報発信するためのトレーニングセミナー開催費用や、ジュニア世代へのコオーディネーショントレーニング指導などの活動費として活用させていただきます。